シェフズ・スペシャル
カレー伝道師特製オリジナル・レシピ

第14回 かぼちゃのポリヤル〜かぼちゃの南インド風炒め物



 免疫抵抗力をアップさせるカロテン、抗酸化・反老化効果バツグンなビタミンEの豊富なかぼちゃを南インド風の炒め物に仕立ててみよう。
 かぼちゃはインドでもよく食べられる。汁気のあるカレーや炒め物にされるのはもちろんのこと、かぼちゃを使ったデザートもある。
 中でも、生から炒めて仕上げていく南インドのポリヤルは、かぼちゃの風味が強く感じられて個人的にも大好きなメニューだ。
 手に入らないスパイス類は省略してかまわないが、メティ・シード(フェヌグリーク・シード)をお持ちの方はぜひ使っていただきたい。独特のほろ苦さがかぼちゃの風味にピッタリである。
 
 

《レシピ》かぼちゃのポリヤル〜南インド風かぼちゃの炒め物

材料(2〜4人分) 

かぼちゃ中1/4、しょうがのみじん切り 小さじ1程度、サラダ油 大さじ2、塩 小さじ1/2〜1、
ココナッツ・ファイン(製菓材料のココナッツ・フレークの粒の小さいもの。ココナッツ・ロングしかなければ、乾いたまな板の上で細かく刻んでから使おう)大さじ1

《ホール・スパイス》 
チャナ・ダールとウラド・ダール 各小さじ1/2、たかのつめ1〜2本、ヒング少々、フェネル・シード 小さじ1/2、シナモン・スティック約2センチ、クローブ1ヶ、メティ・シード 小さじ1/4

《パウダー・スパイス》 
ターメリック 小さじ1/4、カイエン・ペパー 小さじ1/2〜1

 

【下ごしらえ】

@かぼちゃは皮つきのまま1センチ以下の角切りにする。


【調理】

@中華鍋かフライパンを用意し、サラダ油を入れて火をつけたら、弱めの中火でホール・スパイスを加えていく(まずダール2種とたかのつめを入れ、ダールから泡が出はじめたら、メティ以外のスパイスを加える。さらにクローブがふくらんだら、メティ・シードを加える。メティ・シードはこげやすいので注意しよう)。
Aこがさぬようにしつつ、しばらく油に香りを移そう。
Bスパイスのいい香りがしはじめたら、しょうが、かぼちゃを加えてサックリと炒めあわせよう。
C材料全体にオイルがまわるようかきまぜたら、弱火にしてパウダー・スパイスと塩を加えて全体に絡ませる。
Dここからはふたをして、弱火で蒸し煮にする。途中でこげそうになったら、お湯や水を少量ずつさそう。
Eかぼちゃに火が通ったのを確認したら(つまんで食べてみよう)、火を止める直前にココナッツ・ファインを上からまわしかけて、軽くミックスすればできあがり。塩加減をチェックしよう。


【おいしさのヒント】

・火を通りやすくするため、かぼちゃのカット・サイズは小さいほうがいい。
・ココナッツ・ファインを使用せず、半袋分の粉末ココナッツ・ミルクを1カップのぬるま湯で溶いたものをDで加えて煮込み、少し汁気のあるかぼちゃカレーに仕上げるやり方もある。


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