シェフズ・スペシャル

カレー伝道師特製オリジナル・レシピ

第12回 チキンと大豆の水煮、新ジャガのヨーグルトカレー


先日、テレビ出演時にもご紹介したメニュー。材料の組み合わせの妙とともに、お手軽にインドの味を満喫できる点でもおすすめだ。
 鶏肉からの自然なだしのほか、大豆からも意外なくらいいい風味が出る。もちろんチャナ、ラジマ、ロビアといったインドの豆を水煮にしたものを入れてもおいしい。
 もともとはイスラーム流の惣菜カレーである。日本で一般的なトマトベースでないところにも着目していただきたい。
 
 
《レシピ》 チキンと大豆の水煮、新ジャガのヨーグルトカレー

材料(4〜5人分) 
皮なし鶏もも肉300グラム、大豆の水煮(缶詰めでオーケー)100グラム、
新ジャガ4ヶ、ピーマン2ヶ、たまねぎのみじん切り 1カップ分(約1/2ヶ)、
にんにく1かけと同量のしょうがをすりおろしたもの、ヨーグルト1カップ、
サラダ油 大さじ3、塩 小さじ1.5、お湯 約2カップ
ホール・スパイス クミン・シード 小さじ1
パウダー・スパイス ターメリック 小さじ1/4、
カイエン・ペパー 小さじ1/2〜1(お好みで加減)


 
【下ごしらえ】

@鶏もも肉は唐揚げ程度のサイズにカットしておく。
A新ジャガは皮をつけたまま、一口大にカット。
Bピーマンは横方向の千切りにしておく。
Cヨーグルトは分離しないようかきまぜておく。


【調理】

《パート1》カレーのベースをつくる


@底の厚い鍋にサラダ油を入れて火をつける。
A中火にし、すぐにクミン・シードを加える。
Bクミン・シードの色が少し濃く変わり、いい香りがしてきたら、たまねぎを入れ、なるべく強火で少し色づくまで炒める。
Cたまねぎをよく炒めたら弱火にし、しょうがとにんにくのすりおろしを加えて軽くミックスする。
D弱火のままヨーグルトを加えてかきまぜる。
Eターメリックとカイエン・ペパー、塩を入れる。

《パート2》材料を入れて炒める

F 鶏もも肉、大豆の水煮、新ジャガ、ピーマンを入れ、鶏肉の表面に火が通り色が白く変わるまで炒める。

《パート3》カレーの煮込み

Gお湯をヒタヒタぐらいまで入れ(直径20センチの鍋で2カップ程度)、ふたをしてときどきかきまぜながら弱火で煮込む。
H新ジャガに火が通ればできあがり。塩加減をチェックしよう。


【おいしさのヒント】

・実際おつくりになるとわかるが、そんなに酸味は強調されず、アッサリとしている。
・火を止めた直後は汁気が多めで、やたらシャバシャバしている。その上、どうにも物足りない味わいだ。それでも慌てるにはおよばない。1時間ほどカレーを寝かせておこう。材料全体に味が染みるとともに、カレーソースもトロリとして、うまみが十分のっているはず。
・季節のいろいろな野菜を活用できる。キャベツ、大根、さつまいも、レンコン、アスパラガス、オクラ、冬瓜、かぶ、ゴーヤ、ブロッコリー、カリフラワー、グリンピース、いんげんなど、何を入れてもおいしい。
・パウダーのスパイスを加える際、小さじ1程度のコリアンダー・パウダーを加えてもいい。
・ごはんのほか、バゲットやカンパーニュなど西洋のパンにもよく合う。


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