Taste of India


特別企画 
2003年12月〜2004年1月 
こんなもの食べましたinマドラス(チェンナイ)

12月31日




【朝食】

 
 小麦粉と米のドーサ。無発酵の生地に青唐辛子、タマネギ、香菜のみじん切りを入れて焼いてある。ふつうのドーサとは異なる食感が新鮮だ。右と下はトマトとタマネギのグレービー(煮込みチャトニ)。

【昼食前の小手調べ】
 チェンナイのT−NAGARという繁華街にある「CHIPS&CHAT」という店で一服。軽食2品とドリンクで小腹を満たす。
 本サイトのトップページ左上の写真とおなじ「パニプリ」である。小さなプーリの中にはゆでたジャガイモのチョップに香菜、さらにはタマリンドを使ったマサラを絡めたものが入っている。真ん中はミント・ウォーター。さわやかで辛い。浮かべてあるのは香菜だ。奥の赤い方は意外にも甘い。プーリの中にこれらふたつの液体を好みで注ぎ込んでパクッとやりつつ、ときに液体自体もズズッとすする。この繰り返しでたいらげるのが醍醐味。インドにあるスナックの中で、もっとも好きなメニューのひとつだ。どの街にも、それぞれ味の違うパニプリがある。
 続いてもう一品。「パニプリ」のプーリを砕いた上におなじくアル(ジャガイモ)のチョップ。そこにちょっと砂糖の入った感じのダヒ(ヨーグルト)、さらには黄色いバミセリのフライ(小麦粉ではなくベースンと呼ばれるヒヨコマメの粉末からつくったもの)、コリアンダーとミントのグリーン・チャトニ、カイエン・ペパーやチャット・マサラをミックスしたような赤いマサラ、香菜をかけてある。思ったほど辛くなく、むしろ甘味のまさった不思議な味つけ。日本では味わえまへん。
 偶然オーダーしたLIME&MINT COOLERというドリンクが大当たり。砂糖を加えたフレッシュ・ライム・ジュースに生ミントを加えてブレンダーにかけたらしい。爽快でウマいのだ。
【昼食】

 キャベツとグリンピースのポリヤル(ポリヤルのレシピは『カレーな薬膳』をはじめとした各拙著にいくつか掲載。ご参考にどうぞ)。マスタード・シード、ウラド・ダール、青唐辛子、カレー・リーフ、ターメリックなどで味つけ。タマネギ、ショウガ、ニンニクはいずれも未使用だ。マイルドでとくにフレッシュなグリンピースがおいしい。素朴だがぜいたくな一品といえる。
 左上はたかのつめをきかせたココナッツのチャトニ。ギュッと素材のエキスがつまったようなおいしさだ。
 ほかにはラッサム、カード(プレーンヨーグルト)だったか。
【夕食】
 日本では年越しそばだろうが、インドはいつもの晩飯。とはいうものの、生まれてはじめて食べるメニューなので、食べる前から期待で興奮。ウラド・ダールを挽いてつくったウプマだそうだ。おからのように見えるが、実際は滋味深くてバカウマ。マスタード・シード、粒のウラド・ダール、カレー・リーフ、青唐辛子などが入っている。ショウガやタマネギは使っていないようだ。さらに昼も食べたチリ入りココナッツ・チャトニも混ぜ込んで食べた。ウーム、インドの食世界はまだまだ深いのだ。
 

                

トップページへ戻る