Taste of India
特別企画
2003年12月〜2004年1月 こんなもの食べましたinマドラス(チェンナイ)
1月2日
【朝食】
正月2日から意外なメニュー。くずした「目玉焼き」にトーストである。ちなみにこの家は、一応ノンベジ(といっても、私の滞在中、肉や魚料理は皆無のベジタリアンぶりだった。これは「セコい」という理由ではない。ベジタリアンの舞踊家やミュージシャンが四六時中、リハーサルなどで出入りしている。そうした人たちへの配慮からだ)。
実際のところ、こういうメニューは新鮮でうれしいものだ(北インドの宿だと、こういう朝食が多い)。パンには少量のオイルが引いてあるが、トースターではなく、ドーサなどを焼く鉄板で焼くからだ。そこにバターやジャムなどつけたりするのが、こちらの食べ方。私はあまり好きでないので、目玉焼きをはさんで食べた。
【昼食その@】
T−NAGARにマレーシア料理店ができた。そこでランチを食べたいなと。で、即実行に。
上はマレーシアを代表するといわれる「マトン・ムルタバMutton Murtabak」。マトンカレーのマトンを細かくさいたようなものとオニオン・チョップなどのミックスをパラタPaprathaにはさみ、インドでタワtavaと総称される分厚い鉄板の上で焼く。本場っぽいのかはよくわからないが、とにかくカリカリ、サクサクとしてうまかったのは事実。
下は野菜のたっぷり入った「グレービー」と呼ばれるカレー。これは「サンバル」によく似た、どうもよくわからない代物だった。ムルタバとミックスするはずだったが、やめた。
この店には、イカやカニのマレー流カレーをはじめとして、ほかにも触手の伸びるメニューがいろいろあった。オープンキッチンで清潔感あふれる店内のムードもよく、また行きたいと思った。
【ホントの昼食】
連日、昼食を2回食べるという暴挙に出る。時間が限られた中のリサーチだから、しょうがない(日本ではこんなことはしていない。念のため)。
上は「ウリのクートゥ」。クートゥはマイルドな野菜やダールのココナッツ煮込みのことだ(『カレーな薬膳』等にもクートゥのレシピあり)。これはきれいな黄色が印象的。黒い粒はマスタード・シードだ。具は1センチ程度の角切りにしてある。わりとシャバッとしていて、あっさりとした食べ心地。もちろんウマい。
こちらは、ちょっとめずらしい「バナナの芯のポリヤル」。マスタード・シード、カレー・リーフ、ウラド・ダール入り。やはり、具は細かくカット。家庭派南インド料理の基本のひとつがこうした切り方にある。イモ系のようでそうでない不思議な風味。これまたバカウマ。
ほかにはシャバシャバのラッサム、カード(ヨーグルト)をドカメシで。
【夕食】
夜の10時すぎに夕食。舞踊公演に行ってきたからだ。
右は「ポテト・クルマ」(クルマは北インドのマイルドなカレー「コルマ」に相当するが、ぜんぜんレシピや味は異なる。『ごちそうはバナナの葉の上に』に基本のレシピあり)。オニオン、ショウガ、青唐辛子なども使ってある。ふつうクルマに入れるフェネル・シードはなし。トロリとマイルドでテイスティ。
左は全粒粉でつくる「チャパティ」(とむこうの人はいった)。といっても、実際は折込の入った生地でつくる「パラタ」。南インドでは、このように「チャパティ」が「パラタ」になっているパターンはけっこう多い。
とにかく、クルマとチャパティ(パラタ)というのは抜群のコンビネーションだ。うまいねえ。
トップページへ戻る
|