文通から始まって足掛け四年目に一緒になる。式は挙げていません
昭和三十七年五月十八日 …仮の結婚記念日
今から三十三、四年前の結婚の条件
主人 =背が高くてやさしい人(○)私が理想の女性
私 =背が高い人(×)両親が揃っている人(×)鼻の高い人(○) 自分にないものを求め
性格
白黒はっきり駆引き無しの大きな声と底抜けに明るく何か目的を持つと一途に努力するが、
駄目だと思ったらさっぱりとあきらめる二人はO型同志
趣味
主人 =ゴルフ、カラオケ、酒、盆栽、読書、畑作り、海山手先が器用なのでなんでも出来る
私 =畑で作物に唄を聞かす。読書、サイクリング、山歩き、人様の世話
掃除
主人 =する時は徹底的にする
私 =好きではないが毎日する
洗濯
主人 =私が留守の時はする
私 =すごく好き :毎日
炊事
主人 =上手 :栄養、色合い、盛合せ、味付けと気をくばる
私 =下手 :お腹に入ったら一緒だとあまりこだわらない
アイロン
主人 =すごく上手 :自分の持場(役目)になっている
私 =全然駄目
子供の躾
主人 =良し悪しははっきりとさせるがあまり干渉しない
私 =大らかに子供らしく、人を思いやる心を大切に
旅行
主人 =好き
私 =嫌い
金銭
主人 =宵越の金は持たない方で、あるとすぐ使ってしまう
私 =自分の事にはあまり使わない教育費、子供の結婚費用は子供の小さい時から計画を立てて
トイレ
主人 =三十分以上 :中戸は閉めて入口の戸は開けたまま
私 =三分位 :入口の戸は閉めるが中戸は開けたまま
風呂
主人 =毎日 :体を洗ってから湯船に浸かる:十分〜十五分
私 =毎日 :右と一緒 :十分以内
時間
主人 =守りにくい :忙しすぎて
私 =厳重
おしゃれ
主人 =する :着る物から履物迄すごく神経質
私 =洗濯してあり、破れていなければ気にならない
好きな食べ物
主人 =魚、肉
私 =貧乏性だから食べない物は無し
朝起き
主人 =二才年齢が大きいせいか早起き
私 =若いので眠たい
体型
主人 =昔も今も全然変わらず小じんまりしている
私 =昔はやせぎす、今はでぶ
夫婦仲
いたって良し、これだけが取柄
子供達の質問で
生れ変ったら
主人 =即座に、お母さんと又、一緒になりたい
私 =若い時は怒鳴られてばかりで違う人と、と思ったが、今の年になると思いやりのあるお父さんと・・と思う
主人は養子だと胸を張っているが、私は今度はお嫁さんに行きたいと思ふ
私が死んでも主人はお嫁さんをもらわなくてもやって行けるが、
主人が亡くなったら私はすぐお嫁さんをもらわなくてはやって行けない、と何時も口ぐせの様に云っている
明るいだけが取柄の私ですが、良く辛抱してくれていると感謝しています
住込みの人達が若い時分から我が家の家庭を見ていて“おもろい夫婦”に出はったら・・とよく云ってくれていたのですが・・・
主人と私が立っただけででも笑いの種になるから・・・と、やめたのです |