法話
 


「三密行」

         
 「一笑一少、一怒一老」(いっしょいっしょ、いちどいちろう)という言葉があります。ひと笑いすると、一才若返って元気になり、一回怒ると一つ年をとり老けていくという意味です。

 仏教では「日々是好日」日々が感謝の生活にうらうちされたすばらしい一日になるか、逆に不平不満の生活を送るかはすべて自分の心の持ちようだとされています。

 お大師様は我々が仏さまに近付く為の最善の方法は「三密行」といわれました。つまり体、言葉、心この三つの行動の修行が大切だといわれます。

 この三つの行動を、日常生活で実行するとしたら、まず「体」ですが、笑顔と合掌だと思います。仏さまのような顔、何時も慈愛の微笑をたたえている、これを和顔(わげん)と言います。それと合掌です。インドでは合掌して「ナマステ-」と言い、「ナマス」とは「私は尊敬します」という意味で、「テ-」は「あなた」です。つまり「あなたに帰依します」という意味です。 

 次「言葉」ですが、「有難う」と「おかげさま」 だと思います。常に他によって生かされているという事を感じ言葉で表現しましょう。 

 次に「こころ」ですが仏さま(お大師様)を心に抱きましょう。腹を立てた時も憎い相手を思い浮かべるのでは無く、私達を安静に導いて下さる大師さまを思い浮かべましょう。お大師様はこうした三密の行動が一番幸せへの道だと説かれているのです。 

 これからは三密の心で皆さんの幸せを引き寄せましょう。