法話
 
加持祈祷について



現在生存している者が、身体の不調、又今抱えている問題を、神仏を通じて解決したいとお願いする事を、加持祈祷すると言います。
年の変わり目、1〜2月は特に祈願の月といえます。特に2月は節分が有ります。節分とは「季節を分ける」ことから「節分」です。現在では節分といえば立春の前日だけを指すようになりましたが、季節の始まりを示す立春、立夏、立秋、立冬の前日はいずれも節分なのです。

私達は物事の初めに、無事平安に物事が進むように、新年には神社仏閣に初詣でしたり、節分には厄払いに出掛けます。
それではお大師さまは加持祈願をどのように言っておられたのでしょう。お大師さまは加持を「仏様の願いを、我々の心に写すことを「加」といい、我々がその願いを感じることを「持」という」と言われました。仏さまも私達も同じ宇宙の存在であり、自然法爾(自然の有りのままの存在)ですから、私達の精神体調が不調と言うことは、自然と調和していないと言うことになります。それを本来の状態に戻そうとする働きが仏の加です。

仏とは何時も私達の遠い所におられるのではなく、恒に私達の側におられ、何時も私達を救おうと念じておられますから、私達が菩提心(仏を信じようとするこころ)を起こすことにより、発火して調和の世界(平安の世界)に導かれるのです。

加持祈祷とは奇跡をおこすものではなく、我々の本来の精神体調に立ち戻る事なのです。