住民税の不思議

現在の法律では、『該当年度の1月1日現在在住していた市町村に住民税を支払う義務』がある。それはよい。しかし、それは、引越しなどをした人たちの支払い先を特定するための処置であり、引越し先が日本国内を前提としているとしか思えない。それじゃあ、困るんだよぉ!!!

従兄弟が、ある年の1月10日付けで、品川区役所に転出届を出し、渡米した。同じ年の同月20日頃、彼の同僚が、同じく、目黒区役所に転出届を出し、渡米。事件は、6月頃発生した。もと従兄弟の住居だった所に移り住んだワタシのもとに、品川区役所から、渡米した彼のその年度の住民税支払いの督促状が届いたのだ。なんで?? ワタシは、たまたま同じ住所に住んでいるけど、なんでワタシが払わねばならないの?・・・で、拒否すると。では、本人に連絡とってください、と言う。なんで、あんたらの勝手な事情で、ワタシが国際電話の代金払って連絡取らねばならないワケ? で、これまた拒否。すると彼らは、従兄弟の実家を探し当て、その両親に督促したようだ。彼の両親は、言われるまま支払ったそうですが。解せないのは、これから。その従兄弟の同僚の方の実家にも、やはり、区役所から連絡があったそうだ。ただし、こちらは、『ご本人がいらっしゃらないのなら、仕方ないですね』ということで、とりあえず、取立て中止、となったそうだ。この彼が何年後かに帰国したとき、再び催促されるのかどうか、知りませんが、それでも、そういう処置なら、国民も(私も)納得できる。(・・・で、アメリカ永住、ってなことになったら、儲かっちゃうわけだ。)

誰もが、住民税の額が、前年度の収入で決定される、ってことは知っているけど、実際、『○×年度』と言われると、いったい、なんのこっちゃかわからなくなる、ってこと。現に、区役所のヒトと電話でやりあったとき、区役所のヒトでさえ答えられなかった。『今年度、ってことは。今年度、の税金なんでしょ? 従兄弟は、その年度10日しかいないのだから。10日分でいいんじゃないの?それくらいだったら、肩代わりしてもいいけど?』っていうと、結局、誰も答えられなかった。品川区の話によると、『うまく説明できないが、とりあえず、目黒区の処置は正しくない、品川の我々の処置が正しいです。だって、勤め始めの初年度は、住民税、なかったでしょ?』ってことだった。なんでよぉ〜?? だったら、前年度の住民税、って言えばいいじゃん。なんで、翌年度になっちゃうのよぉ!! 区役所がしつこく食い下がったのは、『1月1日現在在住してたわけですから』ってことにほかならない。ほいじゃあ。前年度、莫大な収入があっても、12月31日までに転出・渡米、してたら、チャラ、になっちゃうわけ?? って質問にも答えられなかった(いや、現行の法律でどうなっているか知りませんが、とりあえず元旦に住所が市町村に登録されていなければ、支払い先の特定ができないから、法律に疎い役所の方はお手上げとなるはず。皆さん、海外脱出されるなら、12月31日、いや違った、御用納めの日までに書類調えて提出しましょう)。

区役所のヒト、って法律の専門家じゃないから仕方ない? いや、それじゃ、困る。取り立てたいのなら、それなりの学習、してもらわなくちゃ。なんたって、我々の税金で給料もらってるんだからさぁ。少なくとも、区民の質問には、正解出せなくちゃ困るのよ。

規則がどうであれ、従兄弟はちゃんと転出届けを出して、渡米する、ってこと、区役所には知らせてるんだから。もし、本気で住民税取り立てたかったのなら、その時点で精算させりゃあ、いいじゃん。そうしなかったのは、彼らの不手際、でしょう。とにかく、あったま悪いよなぁ。

そもそも、なんで、所得税みたいに、見込みで額の設定できないの? 収入発生と同時なら、気持ちよく収められるものを。何も、脱税したい、って言ってるわけじゃないの。税の制度が不透明だ、って言ってるわけ!!