★ どうしても『ソリの合わない』彼女 パーチーは、土曜日の夕刻から。 別に・・・。持ち寄りパーチーのつもりではなかったのよ。どうも、みんな、ワタシが全く料理できないとでも思っているみたいで。持ち寄ります、って言うの。 おもてなしはホステスの義務、って思ってたけど。あんまりしつこく、何かお持ちします、っていうから。 ドリンク類、お願いします、と言った。ウチには、バーボンと赤ワインしかありませんから、ってね。 しかし。まだしつこく、結婚したヤツの若い奥様が、お料理もお持ちします、とか言うから。 んじゃ、時間的にケーキまで焼けそうにないから、デザートお願いします、と頼んだ。 チョンガ〜は、てぶらでもいいし。なんか、呑みモン持ってきて、ってさ。でも、やっぱ。女性は、何かお料理してかなくっちゃ、とか。思っちゃうんでしょうね。ど〜しても、何かご披露したかったみたいだったので。 食事と合わないもの、持ち寄られても困るので、あらかじめ、ワタシは『イタリアン』でお食事のご用意しておきます、と言っておいた。 あ、こら。スパゲッティ、じゃないぞ。バジル風味のトマトソースを使った、チキンと温野菜のキャセロールなんで、イタリアン。サラダもスープも。あ、キッシュはイタリアンじゃないか。しかし。とにかく。洋食、っていうか。イタリアン、とはっきり言っておいた。 若い奥様は、カルパッチョ風のお料理(完成品)をタッパに入れて持ってきてくれた。前菜に出させていただいた。 あのな。モンダイの、もうひとりの女性はだな。『まぐろ』を持ってきたのだ。わさび(チューブ入りの)と。カルパッチョにぶち込んでやろうか、と思ったのだけど。食べ方があるから、混ぜないで、という。 しか〜し。彼女。前日にやけどをした、とかで。右手に派手な包帯をしておったのよ。 バッグから、まぐろ(塊)とか、わさびとか、『材料』を出して、言うコトにゃあ。 『マリアさ〜ん。これ、お願い。ワタシできないから。』って・・・・、おいっ! わたくしに、アゴで指示する始末。できんのなら。持ってくんなよ、こんなもん!(まぐろ、はおいしかったけど・・・。食べ物に罪はない。彼女の我侭に腹立っただけです。彼女が得意げに披露したかったのは。珍しくもない、鮪とアボガドの醤油和えだった・・・。ったく・・・・。アボガドは、チャンクを残さずに、キレィに、なめらかに、フードプロセッサでつぶしてやった!!ふっふっふ!) それから・・・。このヒト、埼玉に住んでるのに、大丈夫なのかな〜、って思っちゃう時刻まで、居座った。まぁ、楽しかったからね。 ようやく、メンバーが、『そろそろ、帰らなきゃ。電車なくなっちゃうしね。』ってのが、もう、殆ど午前零時だったんだけど。たぶん、みんな途中からタクシー。 しかし。ひとり・・・。タクシーでは、タイヘンなところに住んでいる、コイツが・・・。 『マリアさ〜ん。電車で、とりあえず帰るつもりなんだけど。途中で電車がなくなっちゃったら、 戻ってきても、い〜い?』 そう言われて。ただ、『はい、どうぞ。』なんて言えんだろぉ・・・・。だって。絶対、電車ないもん。 ムダな努力しないで、泊ってっちゃえばいいじゃん、って、言いたくもないオファーをしてしまった・・・・。 当然。彼女の目はカッと見開き、『い〜い?? じゃ、そうさせてもらう! ありがとぉ〜!!』 みんなが帰ってしまったあと。話題を探すのに苦労した。今思えば。なんで、そんな苦労までして、エンターテインしてしまったのだろう。さっさと寝ちまえばよかったのになぁ・・・・。 |