WarGames (邦題: ウォー・ゲーム)

 ©1983 MGM (Metro-Goldwyn-Mayer)

Director: John Badham
Cast: Matthew Broderick, Michael Madsen, John Spencer


この映画は、もともと面白いと思っていましたが、公開当時は名前も知らなかった、後、私のご贔屓となった男優、マイケル・マドセンのデビュー作と知って、もう一度鑑賞。何度も鑑賞。尚お気に入り、となりました。だって・・・。ケヴィン・コスナーでさえ、デビューは死体の役で。名前のクレジットがあったのかどうか。この映画の彼は、いきなり冒頭から登場、台詞もちゃんとあった。John Spencer と一緒に、ミサイル管制室の職員の役で。マシュー・ブロデリックも好きな俳優です。あの、なんとなく、すっとぼけた感じ。いいなぁ。

物語は、コンピュータおタクの高校生 David (Matthew Broderick) が、市販のゲームには満足できず、常に新しい物を物色。いわゆる、ハッカーで、お金出してソフトは買わない。発売前に発売元、または、開発元を探り出し、ホストに忍び込んで、プログラムをそっくり頂いちゃう。という、まぁ、犯罪を重ねているわけだ。・・・で、ある日、戦争シミュレーション・ゲームの公告を雑誌で見つけ、あちこち、アトランダムにアクセスして、ようやく、きっとコレに違いない、というソフトを発見。即、いただき。そして、ゲームを始める。戦争ゲームを。

ゲームは、アメリカ VS ソヴィエトの戦いで、プレイヤがいずれかを選ぶ権利がある。David は迷わずソヴィエトを選ぶ。オンラインで結んだ対戦相手のコンピュータはアメリカ、として David に挑戦することになる。

しかし。David が見つけたと思った新作ゲームは彼が探していたものとは全く違う、実は、国防省が保有する、モノホンのプログラムだった。そうとは知らない David はニューヨーク、ラスベガス・・・、各都市にミサイル照準を・・・。国防省のコンピュータがソヴィエトのミサイルが合衆国に照準を合わせたことをキャッチし、応戦体制準備を指示。そして混乱が始まる・・・。まもなくソヴィエトの侵攻はマチガイだったことがわかり、David の存在も発覚。戦争突入は免れたと思われたが。モンダイは、一度も実際に稼動させてなかったプログラム。どうも、実際、ゲームを土台に『勝つ』ように作られていたようで、負けを知らない(負けたくない)コンピュータは、『誤情報』を納得しないまま、ソヴィエトに照準を合わせたミサイルを解除しない。勝利を納めるまで。勝ち負けのない戦=ムダ、ということを学習するまで。

公開当時は、フリーク以外の家庭にコンピュータなどないのが普通だった時代だったから。主人公 David のお部屋のセットアップに、ただ、すっげぇ〜って感心。ほんと、あの頃は今のようなパソコンはなかったから。ディスプレイ自体は、見栄えも、まぁ、今のものとそう、大きくは違わないけど、GUIでない、いわゆるユニックス・コマンド手入力で動くプログラム(黒い画面にグリーンの文字!)。それから、当時のモデム。電話の受話器を置いてアクセスするやつ。記録用のフロッピーは、まさに floppy (ヘロヘロ)の8インチ(懐かしぃ〜)。そしてバドミントン・プリンター。こういう装置が映っていると、もはや、この映画は娯楽作品というだけでなく、一時代の記録映画です。