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サンプルが集まるかどうか、計画倒れになりそうだけど。そ〜ゆ〜使い方は習ってねぇ〜よ、ってフレーズ。あ、最近の学校では、教えてくれてるかもしれないですね。ただ、長いこと、日本の学校では、会話で使える英語(口語)は、受験で使えない、っちゅうことで、教科書にはなかった・・・。ネイティヴ、または、ネイティヴと殆ど同じ(両親の片方がネイティブ、または外国育ち)の方たちのフレーズをピックアップしてみました。


■ あたぼ〜よ!(そうね!)

かつて、オーストラリア人の友人がいた。彼は、バックギャモンが大好きで、自分はかなり、イケてる、と思っていた。ある日、ある方 (R氏) のお宅にお邪魔しました。この方は、FMジャパンで活躍中の、まぁ、知るヒトぞ知るお方で、お父様は英語の辞書も監修されている有名なJBHとおっしゃる方で、ハーフです(あれ、クォータだったかな・・?)。ご本人は、オーストラリア生活が長かったせいか、ワタシの友人と意気投合。その上、R氏もバックギャモン、好きだよ、なんて話から、他の我々そっちのけで、二人が対戦始めました。アチシの友人は、ボロ負け。普段の偉そうな自慢はどこへやら。一瞬、うなだれてから、素直に相手を誉めました。 "You're very good!" 普通、誉められた日本人は、『それほどでもないよ』みたいな謙遜をするでしょ。しかし、このとき、R氏は、間髪要れず、"I know." (『知ってる』、または、『そのとおり』)とおっしゃいました。日本人には、できない受け答え。豪語しているように聞こえますが、よ〜っく考えると。負かした相手に『キミ、すごいネ。』って言われたとき、謙遜のつもりで、『そんなことないよ』なんて言っちゃうと、その時点で負けている相手を侮辱したことにもなりかねないじゃないですか。(大したことない自分に負けたのはあんた、みたいに聞こえるし。)

最近、『ヨイショ』というドラマで、浅野ゆうこ(部長役)も、台詞で使ってました。パーティー席で、昔の彼女を知っているらしい外国人に、"You still look great!" (今でもカッコいいね!)とヤジられたとき、にっこり笑って、"I know." と言い、パーティーの場を盛り上げてました。この場合の I know. は、勿論、文字通り、『知ってる』ですが、意味合いとしては、『言われなくてもわかってるわよ!』、という感じで、だから、冗談としても、ウケたワケです。謙遜してしまいがちな日本人には、ぜひ、活用して頂きたい言い回し。

謙遜はやめましょう。ま、誉められて、くすぐったくて、『そうね。』と言えなかったとしても、最低限、否定するのはやめましょう。もともと、社交辞令で相手をベタボメするのは、日本人だけだと思って。だから、誉められたときは、マジで感心されたときだ、と思って。"Thank you." と言っておく。どうしても日本人から抜け出せなくて、謙遜したいときは、『そんなことないです。』じゃなくて、『運が良かった。』程度にしておいて。"I was just lucky." コレは、マーク・ハントが、昨年末の K1 で優勝してしまった時、インタビューで『勝因は?』と聞かれたときの答えです。試合前日まで、あの世界のお決まりのポーズなんでしょうが、バンナなどの『オレが優勝に決まってる』みたいな、不愉快な態度を取ってきた人たちを負かした直後だったので。ハントのこの、『運が良かっただけ』、という、控えめな答えは、とっても爽やかで、もう、ファンになっちゃいました。

(May 2002)


■ なんでこないの?

土曜日、休日。アメリカ人の友人から電話がかかってきた。

  米: What are you doing now? (コレはわかるだろう。)『今、なにしてんの?』

  日: Nothing special. 『別に・・・。』(特になんにも)

  米: Why don't you come over?

  日: Because you didn't invite me. 『だって、誘われてないもん』

ここで、相手はゲラゲラ笑い出した。どうも、日本人は、学校で習ったとおり、"Why...?" で尋ねられると、つい、"Because..." で答えたくなる。てっきり、『何でウチにこないの?』って聞かれたと思ってしまう。しかし、この場合の彼女の "Why don't you come over?" は、質問ではない。笑いながら彼女が言ったのは、

  米: Hey, I *am* inviting you now! (ねえ、今、誘ってるんじゃん!)

"Why don't you...?" っていうのは、質問ではなくて、サジェスチョンなのだ。『〜したらぁ?』っていう。この会話の場合、『な〜んもすること無い』と言ったので、『じゃ、ウチ来れば?』と提案、まぁ、誘ってくださったわけだ。


■ まぁまぁ、です。

今だから思うことですが。和英の辞書で、『まぁまぁ』を引くと、"So-so" などと載っていたりする。殆どの日本人は、コレにだまされる。日本人としては、良くもなく、悪くもなく、という、丁度いいというか、いい加減というか、使い勝手の良い『まぁまぁ』なんですが。実は "So-so" は、日本人が考える『まぁまぁ』より、もっと分が悪いのだ。つまり、日本人の『まぁまぁ』は、普通、なんだけれども、英語の "So-so" は、普通以下、と思っていたほうがよい。たとえば、初めて行って見た店の感想を尋ねたとき、"So-so." だと、まぁまぁ、じゃなくって、『たいしたことなかったね』って感じ。だから、『調子は?』って聞かれて、"So-so" と言ってしまうと、『どうしたの?どっか、悪いの?』のような質問攻めにあってしまう。英会話を楽しみたい方は、この先、話にハナを咲かせればよいですが、自信がなくて、あんまりつっこまれたく無い方は、病気でないかぎり、"I'm fine." とこたえましょう。


■ うぃ〜っす!

会社で顔見知りの米人とすれ違いざま、"Hi, how are you?" と言われた。残念ながら、風邪気味だったので、"fine." とは言えない、と思い、"Well, I think...., I-ah..., caught cold." としどもろじどろで答えていたら・・・。彼はもう、行っちまってた。なんて失礼なヤツ! しかし・・・。

相手が立ち止まって、"How are you?" と尋ねたら、その人は、あなたとお話をするつもりでいます。しかし。向こうから歩いてきて、すれ違いざまに "Hi, how are you?" とか、"How are you doing?" っていうのは、日本でいう、いわゆる、社交辞令みたいなもんで、『っちわ〜』くらいの意味しかない。そういえば、むっかしぃ〜のハイソなクラスの日本語にも、『ごきげんよう』なんて挨拶があったじゃない。そんなもんだ。