]新年会in2004


※まだコミックに収録されていないストーリー部分のネタバレがあります注意してください
 むしろASUKAを読んでいないと解りずらい部分があります。


「「「新年あけましておめでとうございます」」」
この場にいる天の龍メンバー全員が新年特有の挨拶を交わす。
その直後。
「かんぱーい!!」
と言って新年の挨拶直後らしからぬガラスコップ同士のぶつかる音がいくつも周りに響き渡った。
ちなみにコップの中身は日本酒。などではなくオレンジジュースだ。頼めばりんごジュースもあるぞ♪

ついでにテーブルに並んでる料理は御節料理ではなく明らかにパーティー料理であった。
おまけにここに集まってるメンバーの中にはいるはずのない人物までいた。
「昴流君もどうぞ♪どうぞ♪」
そう言いながらにっこり顔でまだ中の物が少し残ってる昴流のコップにをオレンジジュースをガバガバ注ぐ星史郎。
「……」
何故この天の龍のメンバーの新年会の場にこの人がいて、おまけに何故違和感も無く皆と馴染んでいるか。
疑問は多いにあるが今更この人の行動にいちいち驚いてたらキリが無いので何も言わない(言えない?)皇家13代目若当主であった。

「せっかくやさかいカラオケの道具も理事長はんに借りておくんやったなぁ〜」
「あ、いいですね〜♪私沢山歌っちゃいますよ♪」
すっかり盛り上がってる空汰と護刃。
因みに彼らの頭上にはCLAMP学園の理事長から借りたミラーボールが輝いていた。
ついでに星史郎の演出で部屋中に桜の花弁が舞っている。
どんどん『新年会』と遠のいていく現状。
(…これじゃあ『忘年会』な気がする)
そう思っても今更口に出来ない神威であった。
まぁ〜したところで何も変わらなかっただろう。

どうでもいいがこのメンバーのうち約4名は明かに仏教な気がするが
全く気にせずに新年会パーティーは幕を開けた。

「皆さん。2003年はお世話になりましたvv」
少し落ち着いてきた護刃の一言。
]の設定は『1999年』だろ!!と誰もが思うがそんなこと言ってたら話が進まないので無視!
「こちらこそ」とか言い合ってる天の龍メンバーの横で
「僕はとっくに死んでますからお世話してませんけどね」
と呑気に答える星史郎。お世話するってより迷惑かけるって感じですけど。特に約1名に。
いやぁ〜、2003年は色んな事が…」
「無かったですね」
「全く無かったわね」
「無かったな」
空汰が言いきる前に全員が一斉に同じ事を言う。

そうです!!]ファンの皆さん。2003年を振り返ってみてください!!
何も無さ過ぎではないでしょうか!?

「確かに殆ど連載とか無かったな」
]の連載が無ければ活躍出来ない主人公から一言発せられる。
「しかし2003年度のASUKAでは1月号〜5月号までの約半年間分は連載されています」
嵐が冷静に資料を見ながら言う。
一体何処から取り出したのかわからないがその場には2003年度のASUKA1月号〜5月号分が積まれていた。
「ページ数少ないですけどね」
ASUKAを観賞しながら嵐の言葉に続ける護刃。
因みに1月号は20P、2月号は16P、3月号は20P、4月号は16P、5月号は16Pである。
「うわ!めっちゃ少ないやん!?」
「おまけに1月号と2月号は実質的に2002年に発売されてますしね。実際2003年に発売されたのは3月〜5月号の3ヶ月分だけですね」
流石ASUKA編集部の蒼軌さん。
「全く話が進んでないわね。ページが少ないから尚更だわ」
厳しく火煉さん。
「あ、でも神剣の封印は解かれましたね」
封印してた意味あったのか?とか思ったのは私だけでしょうか?(笑)
「理事長はん達は出えへんかったけどな〜」
「きっと見えないとこにいたんですよ!!」
「東京全体があの状況ですから忙しくて来れなかったんじゃないですかね」
「元々出ても出なくても大して変わらなかったんじゃないかしら?」
何時も世話になってるくせにこの失礼極まりない会話は何なんでしょうか?
「あと、昴流君が見つかったようですね」
いなくなった原因を作った張本人星史郎が言う。
「神威君以外誰も気にしてないですけどね」
結構冷たいよね。皆。
「グッツの販売も殆どありませんでしたね」
「夏にイベントで1回だけじゃないかしら?」
こうして]の数少ない2003年ニュースを語り合ってる中で空汰が立ちあがった
「2003年の]一大ニュースは姉ちゃんがさらわれた事や無いか!!」
「かれこれ9ヶ月もあのままですよね。嵐さんちゃんとご飯食べてるんでしょうか?」
「それどころじゃないと思うんだが…」
護刃の頓珍漢な発言に弱気に突っ込む神威。
「それを言うなら地の龍の『神威』も9ヶ月間神剣振り上げたままですよ。今頃筋肉痛かもしれませんね」
同じく地の龍であった星史郎が楽しそうに会話に混ざる。
「いえ、一応振り下ろしてますよ。効果音に『ドシュ』と書いてありますし。血みたなものも描かれてますし」
何気なく突っ込む昴流。君が神威を庇って出来た血じゃないことを心から願うよ。
「まぁ〜CLAMP作品で人が死ぬなんてことは東京じゃなくても日常茶飯事ですからね」
「あんさんの場合は『死ぬ』んが日常茶飯事やのうて『殺す』んが日常茶飯事なんとちゃうか?」
『桜塚護』に訝しげな目を向けて話す空汰。星史郎は恐らくCLAMP作品の中で暗殺率No.1であろう。
「他は特にないわね」
一通り2003年ニュースを話し終えた時火煉さんが口を開いた。
「これだけしかないんですね〜」
「何も無いに近いな」
「せやなぁ〜」
「早く連載が再開されるといいですね」

ジュース片手に盛り上がってる天の龍メンバーを見ながら昴流は思う。
(…1人死んだ人いるんだけどな…)
そんなことすっかり忘れきって盛り上がってる天の龍メンバー+α。
そんなこんなで
宴会―新年会パーティーは幕はまだまだ閉じることなく続いていく。


皆様。こんな彼らですが2004年もどうぞ宜しくお付き合い頂きます様宜しくお願い致します。

       END



新年明けましておめでとうございます。超短編SSです。
待って下さった方々。(え?そんな人いない?)こんなつまらなくてスイマセン。
小説は本当に久々に書いたので文章滅茶苦茶です(汗)ってか途中からぶっちゃけ愚痴ですよね?これ。
あとこれかなりボツになった部分があるんですよね。おかげでこんなに遅く短くなりました(爆)
本来ならこれは『忘年会in2003』になる予定でした(爆)しかし時間無くて書けないでいると何時の間にか年越してました(笑)

P.S星史郎さんが演出にと撒き散らした大量の桜の花弁は律儀に昴流君が片付けて帰ったんだろうね(爆)

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