]シンデレラ

〜神×小を目指しましたが無理でした〜



今は昔、小鳥という名のシンデレラありけり。

小鳥は貴族の娘でしたが、つい最近父を何者かの手によって胸を貫かれ、殺されてから義母と義姉様達にいじめられ続けておりました。

「義母様!洗濯物はどうすればいいですか?」
「そこに置いといてちょうだい。あとで業者の人が取りに来るわよ」
小鳥の義母庚は国会議員の美人秘書。やはり着るものなどの身だしなみは徹底しなければならない!
その大事な服を素人である小鳥に任せるはずはありません♪
「義姉様!お部屋掃除しましょうか?」
「昨日ダスキンが来てやってったから別にいいわ」
1日中コンピューターをいじっている義姉颯姫は小鳥の顔を見ずに答える。
もう一度言いますがこの家は元々貴族。金持ちなんだから金はある。
素人の小鳥にやらせるよりプロにやらせたほうが綺麗になります♪
「あ!じゃあお料理でもしますね!」
そう言ってキッチンに駆け込むと。
「今日は空ちゃん特製のビーフストロガノフで決まりやな♪」
もう一人小鳥の義姉(!?)自称料理の鉄人空汰が今晩のメニューをき決めていた。
「義姉様、何か手伝いましょうか?」
「いや、ここはわいがやるさかい小鳥ちゃんはテレビでも見てゆっくりしててえ〜で♪」
「・・・・」
・・・と、こんな風にいじめられ生活を送っておりました。

「・・・・」

「・・・しかし、似とらん家族やなぁ〜」
はいそこ!誰もが思ってることを突っ込むんじゃない!!

一方その頃この国のお城では・・・・。

「神威〜v今日はこの服を着ましょうねぇ〜♪」
「って!それセーラー服じゃねぇか!!!」
いつものように王である封真とその溺愛王子神威が遊んで(遊ばれて)いました。
『やばい!このままじゃ。俺は一生封・・・じゃない父上玩具にされてしまう!!』
焦った神威は父である封真に逆らって自分のお妃様決めの舞踏会を開催することにしました。

国の姫を決める大事な舞踏会。国中の女性が招待されました。
勿論小鳥の家にも・・・。

一同『いってきまぁ〜す』
「私も神威ちゃんに会いたいです!!」
「だってあんた連れてったら話進まないじゃない」
皆はお城へ。小鳥は予定通り留守番です。
「行きたいなぁ〜」
その時です。何処からともなく桜の花びらが―。
「お困りのようですね♪」
桜と共にスーツ姿で現れたのは桜塚護。星史郎さんです。
「魔法使いさん!!!お城に行きたいからドレスと馬車とガラスの靴を出してください!!」
こら!まだ正体明かしてないだろうが!!!
「それは無理です♪」
「どうしてですか?」
「僕は桜塚護ですから♪暗殺は出来てもそんな魔法なんて出来ませんよ♪」
さっきの出方は魔法ではないのかね?
っとそんな些細な疑問は無視して話は先へ進みます。
「じゃあどうしてここへ?」
すると星史郎は何処からともなくポスターらしき物を取り出しました。
「只今!暗殺キャンペーン実施中です♪」
ポスターらしき物には『暗殺なら桜塚護へ♪今なら30%オフ!!!』と書かれてある。
「最近不景気でしてね。僕に頼まず自分で殺ろうとする人が増えてまして・・・そこで!どうですか?御家族あたり?」
「でも私お金ないですから・・・・」
をい!!問題はそこか!?と読んでる人の突っ込みは無視して話は進む。
「大丈夫ですよ。御家族が全員お亡くなりになれば遺産はあなたのものですから♪」
「え?後払いでいいんですか?」
「ええ。結構ですよ。ああ、それから颯姫さんに関しては無料で結構です」
「どうしてですか?」
「・・・・ふふふふ。僕の昴流君とツーショットでCDのジャケットに・・・ふふふふ(怒)」
凄まじく私怨。
「では交渉成立ですね。それではさよなら♪」
「え?もう行っちゃうんですか!?ドレスとかはどうすれば・・・」
「さっきも言いましたが僕は魔法使いじゃないですから。ドレスならこの家にいくらでもあるでしょう?」
しつこいようですが、小鳥の家は貴族。ドレスなんて山ほどあるでしょう。
「・・・じゃあ馬車は・・・?」
「・・・・歩いてはいかがですか?そんな遠くないでしょう。」
いや、遠いだろう・・・。
「ではもういいですか?僕は帰りますよ。今回昴流君が出ないのでこんなとことっとと帰りたいんですよ」
そう言って星史郎は桜の花びらが舞うと共に消えていってしまった。

一方舞踏会の会場であるお城では―。

「こんな舞踏会は破壊してやる!!!神威はずっと俺のものだ!!!」
王である封真が駄々をこねて未だに舞踏会は始まっていなかった。
「落ち着いてください。と言うよりもとっとと子離れしてください」
そんな王を大臣である嵐が宥めていた。
『子離れとかも問題じゃないと思うけど・・・』
神威は心底不安になった。このままでいいのか?仮にお妃様を貰っても恐らく、いや絶対封真の手から逃れることは出来ないであろう・・・・。
「神威は誰にもやらん!!!!」

さようなら父上。俺は旅立ちます。


話は戻って―。
仕方なくドレスを着ながら歩いて城を目指す小鳥。
「えぇ〜ん。舞踏会間に合わないよぉ〜」
半泣き状態で走ってると、近くの茂みからガサゴソと音が・・・。
神×小ファンの皆さんおまたせしました!!
「・・・!?小鳥!?」
茂みの中から出てきたのはこの国の王子。神威です。
「・・・か!?神威ちゃん!?どうして?お城にいるんじゃ・・・」
どうでもいいですが、この2人が幼馴染という設定はそのままです。
「・・・逃げてきた・・・」
神威は息を切らしながら話します。
そして小鳥の手は握り締め・・・。
「小鳥!一緒に逃げよう!!!」
「え?・・・・あ、うん!!!」
何のことだかさっぱりわからない小鳥ですが、そんなことはどうでもいい。

こうして2人は小鳥の家の遺産(暗殺代は支払い済み)を持って愛の逃避行へ・・・。
そしてその後、2人は幸せに暮らしましたとさ♪

めでたしめでたし。

「めでたくない!!!!俺の神威を返せー!!!!!」

言うまでもないですが本当のシンデレラはこんな話じゃありません。

〜完〜



いつもながら遅れてすいませんでした(汗)
1000Hit水城粋様のキリリク『シンデレラの]バージョン』です(汗)
根本的に話がずれてます。シンデレラじゃないですこれ(笑)
それと神×小を期待してた方。ごめんなさい!!!!全然ラブラブじゃないです!
・・・たぶん一番おいしい役は星ちゃんだよねこれ(笑)

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