〜台湾から〜
〓発足おめでとうございます〓
<台湾仙人掌と多肉植物協會>設立のお知らせ
 この度、台湾に於いて'台湾サボテン・多肉植物協会'が成立し、親日家で著名な栽培者の沈宋輝さんが初代理事長に就任されました。

右:沈 宋輝さん
沈さんは、1932年生まれ、日本語に堪能な方で台湾では土木技師として政府のダム、干拓事業に従事され、現在も現役の公務員としてご活躍です。台湾大学教授のご長男はじめ教職関係のご家族に囲まれてのサボテン栽培は1960年頃から、一時は専門家を目指された事もあったとか、最近はカトレア、チランジア等も栽培なさっているそうです。 
 日本の植物関係資料や情報を台湾語に翻訳して台湾の若い方に提供したり、又、台湾の植物事情を日本に積極的に紹介して下さったりと言う今まで通りの活動を通じて、今後とも国際交流の要となるご活躍をお願いしたいと思います。

台湾サボテン・多肉植物協会発足のご挨拶
                           新營市 沈 宋輝

沈理事長 栽培場
 台湾でのサボテン栽培はオランダ領であった1624〜1662年頃からで、当時はオプンチアを覇王樹と言って植えていたと言われています。その後、日本領時代は、日本から購入したため品種も多くなりました。
 第二次大戦後、1960年代からサボテン愛好者が増え、1980年代の経済成長にともない、生活が豊かになった為、栽培人口がさらに増大、又、珍品奇種を収集する人が数多く見られるようになりました。 

会員の張さん 栽培場
 最近は若者の趣味家が認められ、特に、教育レベルの高い、修士、博士の趣味家も多くなった様です。所が、品種の収集に関しては、主として日本から、又はアメリカ、オランダ、ドイツから種苗を各自のルートで輸入していますが、愛好者としての組織が無いので不可能な事が多く、栽培普及、栽培方法研究、品種情報など、全ての面で問題が山積していました。その為、1999年頃から、台湾各地で愛好者が不定期ではありますが、自主的に交流会を開き、普及・栽培向上を目的としての展示即売、意見交換を行ってきました。 

大会風景
2002年7月30日、柳営での会合で、サボテン協会結成のアイディアが出され、賛同者の意見統一後の2002年3月、内政部(内務省)に'台湾仙人掌・多肉植物協会'結成の申請を致しました。審査会を経て許可が下り、2002年12月16日に台中で正式に<台湾仙人掌・多肉植物協会>の結成第一回大会が開催の運びとなりました。
 初年度会員は80余名、大会参加者も60名を越え、協会設立を喜び合いました。当日は展示された参考書やサボテン・多肉植物各品種を見ながらの討論が活発に行われ、今後に繋がる会合となりました。
 大会では理事、監事の選出が焦点となりましたが、思い掛けなく、私が理事長に選出されこの度就任致しました。お陰様で、会計、出版、展示等の担当幹部も決定し、順風満帆の滑り出しとなりました。
 
 これから2年間の任期における、台湾のサボテン・多肉植物の普及、発展、会員サービス、組織の確立発展等、会運営に重責を感じております。
 今後とも、日本各地のサボテン・多肉植物界の諸先輩にご指導、ご支援のほど宜しくお願い致します。(2003年1月吉日)

会員の皆様