サボテン教室 2009年3月
Webシャボテン誌掲示板に下記の投稿を頂きました。
当掲示板は、時間の経過によりコメントが削除されてしまいますので、貴重なご意見を残すために今回、サボテン教室に転記させていただきました。皆様のご参考になりましたら幸いです。又、皆様の新たなコメントをお待ち致しております。

バイラスについて
トリュフ at 2/27(金)

はじめまして。サボテンのバイラスについて教えていただきたいのです。

バイラスとはつまりウイルスのことですよね。
サボテンで言うところのバイラス、これは植物のウイルスの中でもサボテンに対し何らかの症状を与えるウイルス全般を指すのだと理解しています。
しかし無菌播種をしてその後無菌室で育てていない限り、症状の出ないものを含め何らかのウイルスには感染しているものだと思います。

サボテンのバイラスの症状として言われているのは無数の斑点や、ひどい場合に成長障害が出るとあります。そしてこれらは急な温度変化など過酷な条件の下に発症するとのとこ。ということは、健康な苗には症状が出ないということでしょうか。

となると、サボテンのバイラス感染の何が問題なのか分かりません。
成長障害を引き起こすものは別として、ただ斑点が出るだけの物であり、しかも健康であれば発症しないものに何故神経質に対処しているのでしょうか。
バイラスが発症していない段階であれば、通常生き物が感染しているけれど症状として現れないウイルスとなんら変わらないと思うのです。

ずっと疑問でした。
よろしければ教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。


1.  Webシャボテン誌事務局 > 2/27 22:21
こんばんは!
ご質問拝見いたしました。
詳しい方にご回答頂き、サボテン教室に掲載致しますので、暫くお時間を頂戴したいと思います。宜しくお願いいたします。
2.  conocono > 3/1 00:05
一般的に言ってウイルスに感染していても発症していない植物(マスキングと呼ぶ現象)で問題なのは、発症していないだけで他の植物への感染源になる可能性があることです。マスキング株のウイルスが、土壌を介して、あるいは吸汁害虫や手入れに使う刃物類を介して、他の植物に伝染するのです。ウイルスに対する抵抗性は植物の種類によって違いますから、酷い被害を受ける種類もあるでしょう。そのような危険を避けるために神経質になるのだと思います。
ですから、他の植物への伝染の機会が少なければ、神経質になること無いと言えます。
3.  Webシャボテン誌事務局 > 3/1 21:41
トリュフ様
本日、二和園向山様より下記のサイトをご紹介頂きました。
http://papilio.ab.a.u-tokyo.ac.jp/planpath/virus.html
その他にも「植物ウィルス」で検索しますと色々な意見が出るとの事ですのでご確認下さい。
皆様のご意見をお知らせ頂けましたら幸いです。
4.  Webシャボテン誌事務局 > 3/1 21:54
conocono様
ご意見有難うございます。
個人的には、余り気にしないで済む種を楽しんでおりますので最近は深く考えないで過ごしておりました。UKに居りました当時、フクリンなど固定したもの以外の斑はウィールス性の病痕とする意見を聞いたことを思い出しました。曙斑、はき込み斑など日本で認められるものは全てdiseaseでした…。

5.  トリュフ > 3/2 14:33
conoconoさん、Webシャボテン誌事務局さん、ありがとうございます。
植物ごとに違う耐性のためということですね。

ウイルスについては分かりましたがやはりおかしいと思うのです。
数年前、虫のつくような環境であれば感染しても仕方がないといわれたことがあります。しかし、全ての温室は虫が完全に入れないわけでもないし、さらにもともと野生であった輸入苗はもっと危険なような気がします。

私はできるだけ感染しないようにと考えていましたが、どこまで気をつければいいものなのか分からなくなってしまいました…


6.  conocono > 3/2 18:26
一般論として・・

ウイルスにも複数の種類があり、複合的に感染して酷い病徴が現れることもあります。病徴の出方は植物のコンディションにもよるでしょう。ウイルスの感染を完全に防ぐことは出来ませんが、かといっていい加減にしていると、複合感染やコンディションの悪化で、負のスパイラル状態になります。出来るだけ予防に努め、栽培環境のウイルス濃度を高めないこと。後はどの品種が要注意なのか等の各論を達人に習うのが良いでしょうね。