11月7日掲載のサボテン教室『アロエ・ポリフェラの栽培』に関するお知らせ

 この度、各方面より日本カクタス企画社発行のカクタスガイド誌最新号(2004年1月第18巻第5号(通刊210号)に掲載されている「ポリフェラ栽培記」の内容がWebシャボテン誌ホームページ‘サボテン教室’に『アロエ・ポリフェラの栽培』として掲載されたものと同一である由、ご連絡を頂きました。早速、調査致しましたところ、該当カクタスガイド誌掲載の記事及び写真は一部を除き、Webシャボテン誌と全く同一である事を確認致しました。
 同記事のWebシャボテン誌掲載は2003年11月7日ですから、記事提供者が二重投稿したか、或いはカクタスガイド誌担当者が既に掲載された記事である事を認知していたにも拘らず、Webシャボテン誌記事を、事前に一切の連絡も無く、無断掲載した事は明白です。従って、記事提供者からは事情説明を受け、又、道義的見地から、カクタスガイド誌には次号に於いて重複掲載の事情説明文を掲載する事を内容証明郵便により要求致しました。
 最近は著作権、知的所有権に対するトラブルが急増していると聞いております。Webシャボテン誌に善意で投稿下さった方の権利を守り、記事の有効活用範囲を広げる為に、今後も記事の取り扱いには、一層、慎重且つ厳重な配慮を致す所存でございますのでお気付きの点はご連絡頂きたくお願いいたします。

   2003年12月24日
   Webシャボテン誌
     監修   平尾 博
     制作   神藤 美奈子
     事務局 大森 緋可子
アロエ・ポリフェラの栽培(青森県での栽培)
                        NAOさん 記事、写真ご提供
入手時の植物の点検
茶色でふらふらした根は切る。黄色い根は大事にする。
葉と根に黒、又は紫の腐れが出たらそれは腐敗菌なので、そこから2センチ先を切る。(その葉を中心から引っこ抜かないこと)
鉢、用土の用意
素焼き鉢、又は発砲スチロールの大きいトロ鉢。(氷と魚が入っているあれです)鉢は深さより口の大きさが必要。(植物の径より大きいこと)
用土はph処理をしていない1〜2センチの鹿沼石8〜9、ピートモス1〜2、肥料分としてマガンプの中粒以上を用土全体に混ぜる。砂、赤土、アルカリ分の用土は使用しない。


植え付け
日光には午前中は遮光なし。発根を促すホルモン剤(ルートンなど)を使用すると良い。植えつけた後清潔な水を与える。葉は根を作るための養分を使用するので痩せてきます。

置き場所
夏は午前中のみ日に当たる場所。(クーラーのある日当たりのよい室内でも可)
春、秋、冬は雨が当たらない外。(雪を被っても平気だが気になる人は室内で)


生育温度
24℃〜-9℃。27℃以上の気温での栽培ではとにかく冷やす!夕方氷をたっぷり入れた冷たい水を与える。夏は用土の上に氷を並べてもよい。

水やり(きれいな水で)
春、秋は週1〜2回。夏は週1。(氷を入れた冷たい水を夕方与えるのがベスト)
冬気温マイナス時は与えない。それ以外は2〜3週に1回。(水を与えた後、零下になっても大丈夫)
鉢のそこから出るくらいたっぷりとやる。頭から水をかけてもよいが、葉の白い粉は取れてしまう。(鑑賞上気になるなら腰水で)

病害虫対策
葉に黒、又は紫の腐れが出たらそれは腐敗菌なので、そこから2センチ先を切る。(その葉を引っこ抜かないこと)よとう虫にかじられるかも知れない。傷から腐敗菌が入り込むかもしれない。定期的な防虫、殺菌剤(ダイセンなど)散布は有効です。

繁殖
葉ざしは無理。縦割りで仔を出させるか交配

健康状態
葉が十分厚いこと。葉先が枯れていないこと。(葉先が枯れていると根が痛んでいる)


鹿の角のように枝分かれし、ピンクの花をつける。葉が90枚以上だと花がつくらしいが花は不定期


酸性土壌と空気を好み、涼しいのが好き。元気な根はきれいな黄色で旺盛な根張り。横に伸びる傾向あり。
水は好きだが水に浸っている時間が長いと死んで茶色くなってしまう。  

日照
紫外線が必要。夏は午前中の日照で十分、西日が当たるときは遮光が必要。鉢を暑くしないこと。

肥料分
春と秋に水に溶かしたハイポネックス粉末肥料を与えても良い。

出来ればしてほしいこと
素焼き鉢の場合、鉢の周囲を断熱材で覆う。(発砲スチロールなど)これは根の温度上昇を抑えるため。月1ほどハイポネックス活力剤を与えると良い。

Aloe polyphylla=多くの葉を持つアロエ
原産地:南アフリカ レソト共和国・Drakensberg山
その他
原産地は標高2000m級の高地。葉が増える(50枚以上)と、5列の右か左回りになる。葉の寿命は約2年。ポリフェラは茎がないアロエ。条件が合えば成長は非常に早い。直径は最大1mを超える。紙のように薄くなった枯葉は取ってもよい。

最後に
この植物に興味を持ってくれて、ありがとうございます。アロエ・ポリフェラは植物界の中でもっとも美しく、魅力的な植物のひとつと思います。この絶滅の危機にある貴重な植物(参考:トラフィックス・イースト・アジア・ジャパン http://www.trafficj.org/)を入手された方は是非大切にしてください。

参考:ECOSCAPE NURSERY
http://www.ecotree.net/