ポーツラカ・ギリエシー
Portulaca gilliesii
 松葉ボタンの仲間の多年草。草姿は松葉ボタンによく似るが葉は短く、先端は丸味がある。耐寒性はないが土質を選ばずよく増える。

 花は赤紫色の一重で花径3cm余。5月下旬から10月中旬頃まで次々に開花する。寒さが来ると親株は簡単に枯れるが、枯れる前に多数の枝芽をこぼす。

 この枝芽は抜群の耐寒性があり当地(冬の間数回は−5〜6℃を記録する)の露地で越冬する。

 10年近く前本種を初めて入手した時は鉢植えの株でこれを越冬させようと温室に収容して失敗したことを思い起こす。ほかの植物にもあるが、冬芽の耐寒性を利用すれば苦労なしで楽しめる。多肉植物の中のスグレモノの一つである。今年手に入れれば、来年は配給する側にまわれる筈である。