恵比須笑い(エビスワライ)
Pachypodium brevicaule
 キョウチクトク科。マダガスカル産。ひね生姜を大きくした様な奇抜の形をした本体の随所から隋円形で暗緑色の葉を持つ芽を吹き出す。自生地では最大径1mに及ぶものがあるという。

 休眠期には落葉して灰白色の肌を曝すだけだから、周囲の岩と見がまう位植物離れしているとの報告がある。嘗て巨大な山掘株が輸入された事もあったが、活着せずに枯死した例が多い。

 花は黄で花径3cm内外。受粉して種子をとればいいが、種子は稔りにくい。努力して採種して実生で繁殖する。小苗の育苗も易しいとはいえない。冬は暖かくし、排水よい用土の使用が推奨される。

 接木すれば生育は早い。台木は多くの場合ラメーレイP.lamereiが使われる。 説穂の径と同じ径の台木が望ましい。写真の株は2cmくらいの実生苗を接いだもの。接木の際、穂木と台木の直径を合わせる事に留意した。穂木の肥大に伴って台木の径も増し、現在9cmある。台木がどこまで太るか楽しみである。
エビスワライ
エビスワライ接木部分