とっくりらん
Nolina recurvata(アガベ科)
 幹の下部が直径50pにも肥大し、そこから立ち上がる幹は高さ4〜6mに達する。頂部には緑色の葉を茂らせる。長さ80〜100p、幅2p。多肉質ではない。身近なものに例えば、ススキの葉に近い。
 温室内か無霜の暖地で戸外露地植えすれば見事な大きさになる。写真の株は鉢植え。根部32p。北風を避けた戸外で育てているが寒さの厳しい年は葉が大きな被害を蒙る。辛うじて芯が残って蘇生した年があった。その年の冬は-7℃を三回記録した。暖冬の年は無傷で越冬する。わが家では寒さの指標植物である。
 尚、属名はBeaucarmeaとするのが新しいようであるが、従来通りNolinaとするのも間違いではないらしい。