赤嶺玉(セキレイギョク) Thelocactus hastifer |
本種が記載されたのは1935年というからかなり古いが、余り普及していない。存在を知らない人も多いのではなかろうか。 單幹で時に仔をつける。黄緑肌。径2.5〜5cm。高さ10〜30cm。幼時は細柱状で、我慢して育てていると育った上部が太くなってくる。15稜位。中刺は4〜5本で、そのうちの1本は体側に突出する。長さ1〜1.5cm。白〜黄褐色。縁刺は中刺より弱く、20〜25本で白色。 花はピンクで花径5〜7cm。(写真の花径は7.2cm)春咲き。花を除けば、かなり地味な存在である。 原産地はメキシコ・ドゥランゴ州。標高1800〜2000m。和名は赤嶺丸のほか鶴美丸、鶴宝丸その他があるが、何れもパッとしない。現品が品薄のため余り話題にならないが、不可解な命名だと感じている。 |
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