赤花菊水(アカバナキクスイ)
Strombocactus disciformis ssp. esperanzae
 1996年本種が発表されたときは驚嘆した。菊水といえば古くからの名品で、肉質は固く生育は極めて遅い1属1種の稀品として珍重されて来た。

 早春に開花し、花色はクリーム白色。その菊水にかくも鮮やかな紫紅色の亜種があったとは!体径は菊水よりは遥かに小型で3.5cmが限界のようである。

 写真の株は3cm。生育は極めて遅い。
 原産地はメキシコ・グァナファト州。同じ1996年に記載されたツルビニカルプス・アロンソイTurbinicarpus alonsoiもグァナファト州産で赤花菊水と同様、濃い紫紅色の花で注目を集めた。両種の間の関連を夢想したくなる。