紫金竜(シキンリュウ)
Mammillaria grahamii
 美花種揃いのカギ刺系マミラリアの代表種。地生域はかなり広範でアメリカ・カリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコ、テキサスの各州南部からメキシコのソノラ、シナロア、チワワ州に及ぶ。
 標高も200〜1500m。当然のことながら刺色、花その他の特徴に幅がある。單幹又は仔吹きして群生。体径5〜7cm高さ20cmに及ぶ。中刺は先端がカギ状。褐色〜赤褐〜黒褐色。
 花はピンクから紫紅色まで、花径も2cmから4cmと幅がある。カギ刺系のマミラリアの中には根の弱いものが多いが、本種は丈夫なほうである。多花性の株は一時に7〜8輪を群開する。気に入った素性のものを入手するとよい。
本種の学名は長い間、ミクロカルパM.microcarpaとして親しまれ来たが、マミラリアの研究者D.R.Hunt氏の提唱などによって上記の学名とすることが定着しつつあるようである。