蓬莱宮(ホウライグウ変種グロボーサ) Mammillaria schumannii var. globosa |
蓬莱宮は長い間1属1種として扱われて来たが、15年ほど前から鈎刺系マミラリアの一員とされている。自生地はバハ.カリフォルニア南州で半島の先端地帯。標高10〜200mの低地産。灰緑肌で体径4〜5cm、高さ7〜8cmになり、仔をつけて群生する。 刺は白色で先端は黒褐色を呈し、仲々おしゃれである。花は紫桃色で花径約4.5cm。 変種のグロボーサは1987年に報告されたもので、球体は余り丈が高くならず、刺は短か目である。大変花つきがよく、体径2cm余りで開花することがある。 自生地は、原種の蓬莱宮の自生地から幾分西寄りのカーボ・サン・ルーカスCabo San Lucasとされる。 |
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学問的にはとり立てて変種にする必要がないとの説もあるが、園芸的には育てる価値がある。花期は春〜夏だが、秋にも咲く。採種も容易。
本種の栽培は幾分注意が必要。徒長しないように十分な日照と通風をはかる。勢にまかせて安易に水やりをすると根腐れを起こす。用土は思い切って粗粒を多くするとよい。少々潅水が過多になっても停滞水がないような構成にしておけば安心出来る。 |