黒刺象牙丸(クロトゲゾウゲマル)
Coryphantha spec.
 体径14〜15cmの球形。老球になると幾分丈高になる。仔を出す事は稀。肌色は濃緑色で光沢がある。

 刺色は黒〜濃褐色。象牙丸との違いは花色と疣腋の毛。象牙丸の花は濃〜淡の紫紅色であるのに対して本種は輝黄色。疣腋の毛は象牙丸の帯黄色に対して雪白色。本種は30年?ほど前大量に輸入された象牙丸の中に数本混入していたのが起源。象牙丸の花色には幅があり、白から濃い紫紅色まである
が、黄花の個体は無い。
 花色が黄と言う事で、一部で黒刺天司丸と改称する向きもあるが「天司丸」と同定するのはためらいを感じる。はっきりした事がわかるまで学名は不明としておく。生長は遅いが味わいのある優品である。