岩牡丹(イワボタン)
Ariocarpus retusus ssp.retusus
 普通は単幹、時に仔をつける。体色は青緑色、灰緑色、白粉を帯びた色など、変化がある。疣の大きさや形状も変化の幅が大きい。特に幅広疣のもの、反対に幅が狭く三角牡丹に類似した疣状のもの、肉厚疣のものなど、さまざま。コレクターはそれぞれの好みで選択して、楽しんでいる。
 本属中最大で、体径20〜24cm。30cmという記載もあるが、それ程の大球には出会ったことがない。花は白から淡桃色。株によってかなりの濃淡がある。花径6〜7cm。花期は年によって1ヶ月前後異なることがあるが普通は10月中。近縁に花牡丹、玉牡丹があり、また各タイプ違いに夫々与えられた通称で呼ばれる○○牡丹がある。
 近年の分類では、従来私達が親しんできたRoseocactus,Neogomesiaの両属をAriocarpus属に統合し、同時に花牡丹の学名、A.furfuraceusA.retususに統合、三角牡丹A.trigonusA.retususの亜種とすることになった。園芸的には納得行かない部分があるかもしれない。
 岩牡丹の原産地はメキシコ・コアウィラ州サンルイスポトシ州。