Talk about in the mid-night

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 以下の文章は、2000年暮れに書いた文章を、元にしたものです。

2000年 2月27日(日曜日) Windows 2000 Professional を購入しました。鳴り物入りの発売日から10日目でした。

5年前Windows95が発売された時には、秋葉原をはじめ、あちこちで、夜中から大騒ぎをしましたが、98の時は比較的静かなものでした。 今回も Microsoft のもくろみとは事違ってほとんどニュースにもなりませんでした。(もっとも毎度々々ではニュース種にはなりませんけどね)

ところで、Windows 95 の時は、発売日の大騒ぎにヘキヘキして、しばらく様子を眺めて、結局購入はしませんでした。もっとも、そのころはメインのOSとしては IBM OS2 を使っていましたから、すぐには必要もありませんでしたしね。その後、2・3ヶ月くらいたったころ、必要になってノートPC(75MHzPentiumのB5サイズのDynebook)を買ったときにバンドルされてきたのが Windows95 との最初の出会いになりました。

その後、数ヶ月たってから、またまた必要に迫られてパッケージ版を購入しましたが、初期のWindows95にはバグだらけのまま出荷したらしく、そのころのOS2と比較すると、きわめて不安定、頻繁にハングアップしてしまい、まともには使えず、迷惑しました。

現在手持ちのものは、その後に購入したPCにバンドルされて来たものですが、これは 4.00.950.b とマイナーバージョンアップされたものです。また、Dynabookのハードディスクを大容量のものに交換するサービスでも東芝からもどってきた時にはバージョンアップされた方が新たにインストールされていて、これらのバージョンアップ版になってからなんとか使えるようになってきたようです。

ところが、パッケージは相変わらずバグだらけのものを販売し続けていて、マイクロソフトの対応には多少腹が立ってきましたし、不信感もつのってきたのはこのころからでしたね。

次のバージョンの98はまったく使ったことはありません。そのうち、OS2も尻切れトンボになってしまって、このままじゃPCは使い物にならなくなるんじゃないか、どうにかならんもんかねえと心配になってきました。

Linux に注目し始めたのはこのころからだったでしょうかね。こちらの方は、無事 Linux の導入も出来、何とか使える目処が立ったので、まあ、ひと安心と言うことになりました。

一方、Windowsの方は、雑誌の付録に付いてきた日本語版のWindows 2000 Professional RC2 を試してみたところ、予想以上の出来で、使い勝手も良かったため、Windows 95 のバージョンアップOSとして Windows 2000 Professional 採用することに決めました。もっとも、今まで使ってきたアプリケーションすべてが動作するというわけには行かないようですが、ほとんどのアプリケーションは問題がさそうですし、16bitの古いアプリケーションもちゃんと動きました。ターミナルの窓でANSIエスケープシーケンスも通るので以前作ったのもそのまま使えそうです。何はともあれ、NTベースのしっかりしたネットワーク環境のサポートは、重要でありがたい改良点です。クライアントマシンとしては、CPUが速ければという条件付きではありますが、合格と考えています。

Linux上では『かんな』とそれに対応したエディタなどを使えば、日本語の文章を入力するのにそれほど不自由というわけではありませんが、残念ながら『快適』と言うにはまだまだのようです。まあ、かな漢字変換に関しては慣れの問題が大きいので、日本語入力サーバとして『Atok』などを利用すれば少しは良くなるでしょうが、オフィスアプリケーションの整備状況や印刷環境も考慮した、いわゆるディスクトップ環境としてみると Windows ファミリーとはかなり差がつくようです。

一方で、 Linux が各種サーバー用途やネットワーク中心の運用などの分野では十分使用に耐えると言うことは、ちょっと使っただけで良く分かりました。また、システムが安定しているのも出色で、おそらく連続運用しても大丈夫であろうことも理解できます。とりあえず使う分には samba も apache もおおむねインストールしたままの設定で大きな問題もなく動作し、それ程面倒な思いをしなくても気楽に使うことが出来ます。

と言っても、まったく問題なしというわけではありません。ネットワークの設定などはそれなりに知識が必要です。TPC/IPの設定などは、別にLinux だけの問題というわけではなく、Windowsでも設定するには同様の知識を必用とします。

一例をあげると、Linux machine をダイアルアップルーターとして使う場合には、クライアントに使う Windows machine の側でもTPC/IPのプロパティを変更しなくてはなりません。現在は、PPxPを使ってリモートのモデムを telnet でログインしたコンソールを使って接続、切断などの操作を行っていますが、auto モードでは自動的にプロバイダに接続して、一定時間通信が無ければ切断してくれます。Webの閲覧やメールのダウンロードなどがローカルのマシンで出来る事はもちろん、複数のマシンで一本の回線を同時に利用することが出来ます。

これらのネットワークに関するソフトウエアは、雑誌の付録などに付いてくるftp版でも充実していて、多少の知識さえあれば、それなりに使えるようになります。さらに、サーバ用のソフトウエアに関してはLinuxの方には豊富に見つけられます。これらのほとんどはApacheやBindをはじめインターネット上で実用に供せられているものですから、家庭内で組んだLAN上でのサーバとしてはまったく問題なく使えます。余分の出費もせずに自由に使えるのは有難いものとだ考えています。

と、言うほどのものでもありませんが、LANで繋がっているのは4台のPCだけです。

どれがサーバというものでもなく単に繋がっているだけです。とりあえず、データの共有が出るのは便利ですが、Linuxを有効に使っているとは言えませんね。どうやれば一番有効に利用出来るかは“考え中”と言ったところです。


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