長野市大豆島ゴミ問題を考える会
第3回要望書

  望     

プラスチック製容器包装圧縮梱包施設設置計画にあたり、長野市は、ごみ問題を考える会の要望に対して、大豆島区住民説明会、市長懇談会、施設設置検討会を実施してこられました。これら一連の対応は、近年、高まりつつある「市民参加」による地方行政の表れとして一定の前進を示したものと考えます。

つきましては、これまでの経緯と確認事項を踏まえ、依然として明確な回答を頂いていない事項ならびに検討会に係る事項につきましてあらためて要望書を提出させていただきます。

一、鷲沢市長との懇談における合意事項を履行してください

まず、第一に、鷲沢市長は、懇談会において大豆島地区へのごみ関連施設の一極集中について理解を示され「(ごみ処理施設を)分散化することも将来に於いて考えている。」と発言されました。ごみ処理施設の分散化計画について具体化までの見通しを示してください。

第二に、大豆島地区への建設計画に際しては、複合汚染について専門家の先生にお聞きするとの約束を頂きましたが、専門家による検討会では、複合汚染については議論されませんでした。検討会は大豆島への建設を前提としたものではないのか、あるいは、今後、検討される予定があるのか。回答を求めます。

第三に、長野市が、住民説明会、懇談会、十二月市議会、さらに検討会において繰り返し説明しておられる、「全国五百ヶ所ほどの施設」について、規模並びに所在地の一覧を速やかに提出してください。また、環境省、並びに容リ協会に照会された「(心配される環境汚染については)問題ない」との回答についても資料の提出を求めます。

第四に、長野市と同様の施設の見学について、具体的な計画を示してください。


二.詳細な事前アセスメントの実施と検討会の再開を求めます

検討会では、多くの問題点が明らかにされ、今後の検討課題が長野市に提起されました。北澤座長が、「環境への影響をきちんと調査し、マイナス面への対策を講じてほしい」と注文をつけられた上において、「施設計画は妥当」とまとめられたことは、再度、検討会を設けてこの注文に対する市当局の対応を確認することが前提となっているものと私たちは考えます。

さらに、私たちは、今回の検討会の討議そのものがはなはだ不十分であると考えます。市民の生命と財産、農地、農作物などに深刻な影響をもたらすかもしれない施設設置について、有識者からなる検討会がたった一時間程度の討議でご判断されるような課題ではありえません。立地条件にもよりますが、ごみ関連施設の一極集中による複合汚染の問題も、今回は全く議論されませんでした。あらためて検討会の再開を要望します。また、次回の検討会には、市民および、市民推薦の専門家を、交えた検討会を行うとともに、専門家と市民との討論会の開催を強く要望します。

施設の設置検討にあたり一番大切なことは、長野市が情報公開の原則と説明責任を十分に果たすこととであると思います。長野市、検討会、市民が相互の信頼関係を保ちつつ、検討会と意思決定プロセスを公開して透明な運営に徹していただきたいと考えます。

以上、要望いたしますので、早急に対応してくださいますようお願いいたします。

 

平成15年1月10日

                      大豆島ゴミ問題を考える会
連絡先 長野市大豆島6275
舟越 記美代

長野市長    鷲沢  正一 殿