曲水の宴


平安時代のみやびやかな王朝文化を再現する「曲水の宴」は、
毎年 弥生3月の第1日曜日に満開の梅の香漂う太宰府天満宮東神苑で執り行われます。
曲水の宴」は、古代中国 秦の昭王の時代に3月上巳に河の曲がったほとりに盃を浮かべ
穢祓(けがれをはらう)儀式として行われたのが始まりといわれています。
太宰府天満宮の「曲水の宴」は、大宰権帥(だざいごんのそち)として大宰府に左遷され、
2年後には逝去した文神菅原道真公の霊をお慰めするお祭りなのです。
曲がりくねった水の流れに酒を満たした盃を浮かべ、
その盃が自分の前にくるまでに和歌を一首作って短冊にしたため、
飲み干した盃にその短冊を乗せて流します。
満開の梅と王朝絵巻さながらの優雅な風情は、
観る人々をいつの間にか平安の時代に誘い込んでくれます。


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参進
衣冠束帯の殿上人、十二単の姫、小袿の女房に扮装した参宴者が
行列を連ねて社務所を出発します


奉献の儀
行列はお祓いのために神殿に入ります


曲水の庭
2004年3月7日、この日は冬型の気圧配置で真冬並みの寒気が流れ込み、
朝から小雪がちらつくあいにくの天候でしたが、
約1500席の特設スタンドは、早くから訪れた観客でいっぱいでした。


曲水の庭に着座
参宴者が厳かに入場し、緋毛氈の上に座ります


盃の儀
水上から流れてくる盃が、自分の前を流れ過ぎないうちに詩歌を詠みます