熊本天一表とは?

1:ボカシ肥料の使用
肥料にはボカシ肥料(油カス、綿実カス、魚粉)などをふんだんに使っております。
藺草の植付け方法は、手植え、機械植え、ポット植えがあります。


2:エコファーマー認定
熊本県県知事からいただいた「エコファーマー」認定証です。
これは5カ年計画で準有機減農薬栽培などをしながら、環境にやさしく、かつ高品質な作物をめざす
生産計画が認められたものです。「北出親畳会」のメンバーは全員取得しています。

上の写真の2枚の書類は、2003年のものですが我が家の畳表の安心・安全性を科学的に証明したものです。一つはイグサの100項目にわたる残留農薬の有無を検査したものです。もう一つはイグサの表面のヒ素や鉛などの成分が安全基準をクリアしているかを検査したものです。 (2009年検査済み)

ちなみに安全基準は
「舐めても大丈夫!」の子供のおもちゃ基準と同じです。

この検査によって残留農薬は一切ナシ!ヒ素や鉛なども無いに等しく安全基準をクリアしました。
この検査結果を持っているのは私の町でも3人程度です。補助事業で受けれたのですが、それでも経費がかかってしまい、皆さん敬遠されたのでしょうか。またその年しか補助金が出なかったので去年は実施しておりません。でも一貫して、例年同じように生産してますから安心・安全性は間違いないです。

直販先の畳屋さんへはお送りしています。
ちなみにこの検査する機械、あのノーベル賞をとられた田中耕一さんの会社のものなんですよね。


3:イグサの管理について
イグサを刈り取ったらいったん泥水に染めて、乾燥させます。
その際の乾燥温度は通常より10℃以上低い55℃での低温乾燥をすることによってイグサの繊維を守り、より色調を引き立たせてます。また染めるときの泥は備後産の天然染土を主に使用しています。
もちろん着色剤は使用しておりません。  


4:農薬に関して
最近は農薬に関する取締りが厳しくなりました。
が、我が家はそういう風潮になる前から農薬については取り組んでまいりました。

本来、藺草を無農薬で育てられればいいのですが、イグサシンムシガなどの害虫がおり、またマイナーな作物、で農薬に対する研究が稲ほどされておりません。暖かく平野である八代では無農薬はまだまだ遠い存在です。これを克服しようと、積算温度や天候、虫の習性を計算し、一般の農家より格段に少ない量で育ててます。

本来エコファーマー基準では5回までと決められてますが、
我が家では1回〜最高3回にとどめています。