◆◆Domestic Violence

◆◆加害男性の心理療法トレーニング

                            

 DV防止法の施行以後、精神科クリニックや相談室に来所する加害男性が増えており、加害男性に対する個人心理療法の方法論に関する研修の必要性も高まっています。

 この研修会の眼目は単なる加害者に対する心理療法ではなく、「加害者の更生を目的とした心理療法」を効果的に実現するための理論と技術です。加害男性の行動変容と認知の変化は、あらゆる加害行為に対し徹底して責任をとること、さらに「加害者が本来もつべき、被害者に対して最大限誠意ある世界観の構築」という更生の側面に収束していきます。加害者の心理機制を理解し、彼らの自己防衛を巧みに揺さぶり、歪んだ価値観と正面からファイトせずに、それを丹念に解体していく多様な技法を学びます。加害男性が臨床家を巻き込む様々なタイプを知り、それを変化へとスムーズに導く技法も提供します。

 被害者支援との整合性を考慮しながら、加害側のDV克服を進めることを基本におきます。加害者対応を被害者支援に役立てていく視点も学びますので、現場でDV被害者に対応している相談員にも有益な内容です。加害者プログラムが義務化されていない日本の制約がありながら、最大限に加害者対応の役割を発揮するためのノウハウを学ぶことができます。

                              
【その他の内容項目予定】
加害行為の本質/加害者治療の理論/多層的介入モデル/ジェンダーと男性の精神病理/モチヴェーションを高める工夫/治療抵抗への対応/コミュニケーションの男女差/偏った認知の修正/転移と逆転移の理解/他
                              

 〔日 時〕 2005年1月29日(土)[pm1:30〜9:00]
          +30日(日)[am10:00〜pm4:30]

     *このトレーニングは1月・8月に開催される予定です。

 〔受講費〕13,000円(一日のみ:7,000円)
      

 〔講 師〕草柳 和之(メンタルサービスセンター代表)

 〔会  場〕練馬区役所東庁舎4F・会議室
      (西武池袋線練馬駅歩8分)=予定=
         住所:東京都練馬区豊玉北6-12-1

 〔主 催〕メンタルサービスセンター
      〒176-8799 練馬郵便局留/Tel:03-3993-6147

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★以上のアプローチの集積は,15年にわたりDVの調査を行ってきた社会学専攻の米国の大学教官から「米国の加害者プログラムでも実施されていない側面を含んでいる」という評価を得ているものです.

★私たちは,サバイバーの立場にも耐え得る加害者プログラムの開発・運営を目指しています.特にDV相談に携わるサバイバーの当研修会への参加(割引あり)を歓迎し,そして生産的な対話を望んでいます.

★参加の際の条件:過去にDV加害行為が存在しないこと.

★当センター事務局に電話予約後,次の口座に受講費をお振込み下さい.振込み確認後に会場案内を送ります.
[みずほ銀行 桜台支店 (普)1438903
名義:メンタルサービスセンター 草柳和之]

★納入された受講費は,主催者の都合による不催行の場合を除き,返却しかねますことをご了承下さい.

★会場への内容に関するお問い合わせはご遠慮下さい。


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