〜暮らしの中の花〜


私達は生誕のお祝いに始まって、たくさんの花に包まれて見送られるまでの間に、
お誕生日・入園・入学・
発表会・結婚・新築・出産・記念日‥など、数々の祝福を受ける
機会がありますが、その幸せな日を演出
するアイテムのひとつがお花です。

来客をもてなす時、快復を祈る時、また悲しみを癒す時にも、お花の持つ力を
借りて過ごしています。


ここでは、年間の主な行事を、主に使用されるお花とともに紹介しましょう。
1月 1日 元 日 松竹梅・福寿草・千両・万年青・葉ボタンなどをはじめ、
縁起が良いとされている花材が好まれる。
7日 七 草 春の七草(セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベ・ホトケノザ・
スズナ・スズシロ)のお粥を食べて無病息災を願う。
第2月曜 成人の日 花束や晴れ着の髪飾りなど、華やかな場面に合う花、
バラ・
ランなどが使われる。
2月 3日頃 節 分 立春の前日。春の訪れを祝うために、早春らしいお花
を飾る。
14日 バレンタインデー 愛を伝えるための真紅のバラや、ハート型のオーナ
メントなどがよく用いられる。
3月 3日 桃の節句 雛人形を飾り、魔除けの霊木とされ、長寿のシンボル
でもある桃を生けて女の子の幸せを願う。
21日頃 春分の日 自然を称え生物を慈しむ日。因みにこの時期に食べる
餡子のお餅は牡丹餅。萩の咲く秋に食べるのはおはぎ
と呼ぶ。
21日〜4月25日の間 イースター
(復活祭)
春分の日の後の満月直後の日曜日。イースターエッグ
(彩色した卵)・ユリ・水仙などをアレンジする。
5月 5日 端午の節句 病と厄を払う男児の節句。菖蒲の節句ともいい、花を
生けるだけでなく葉を風呂に入れて香りも楽しむ。
第2日曜 母の日 フィラデルフィアの少女が、母の命日に白いカーネー
ションを手向けた事からおこったとされるアメリカの
風習。
6月 第3日曜 父の日 1910年ワシントン州のドット婦人の発案で起こったと
される。父への感謝を表すために花束などを贈る。
7月 7日 七夕 中国の伝説による奈良時代の星まつり。短冊に願い事
を書いて笹を飾る風習は、江戸時代から普及した。
8月 13〜16日 盆(盂蘭盆会) 花を手向けお供えをして、先祖の霊を供養する日。
日本では606年7月15日に初めて盆会が設けられた
とされる。
9月 下旬頃 十五夜 仲秋節。秋の七草(ハギ・クズ・オバナ・オミナエシ・
キキョウ・ナデシコ・フジバカマ)や団子を飾り満月を
鑑賞する。
23日頃 秋分の日 祖先を敬い偲ぶ日。この時期に咲く曼珠沙華の花を、
彼岸花と呼んでいる。
10月 31日

ハロウィーン

万聖節の前夜。日本で言う節分で、新しい年への厄除け
としてカボチャのお化けなどを飾るアメリカの祭り。
11月 第4木曜 サンクスギビングデー アメリカの感謝祭。日本各地の秋祭りと同じで、収穫を
喜び感謝する祭り。穀類や木の実・野菜などをアレンジ
する。
12月 25日

クリスマス
(降誕祭)

4週間前を降臨節(アドベント)といい、日曜毎にキャン
ドルを灯す。常緑樹や赤い実を生命のシンボルとして
用いる。