フラワー装飾技能士とは・・・
「職業能力開発促進法」に基づいて、厚生労働大臣の委託を受けて
都道府県知事が行う、国家試験である技能検定に合格した者を
いいます。
フラワー装飾技能検定は1級・2級・3級に区分され、実技試験と
学科試験によって行われます。
1級は厚生労働大臣から、2級・3級は県知事から合格証書及び
技能士章が交付されて、技能士と称することが出来るのです。
受験資格は・・・
平成16年度より大幅に緩和され、実務経験では、1級が7年以上 ・
2級が2年以上 ・3級は6ヶ月以上、と大変受験しやすくなりました。
フラワー装飾技能検定の試験内容について・・・
<実技試験>
各等級別に決められた履修内容を習得し、設定された出題テーマを
制限時間の中で制作します。
<筆記試験>
制限時間内に、マークシート方式で設問に答えますが、フラワー
デザインに必要な、幅広い知識を問われます。
具体的には、
*用具・資材及び用語の正しい知識
*デザインにおける基礎技法と活用分野について
*ウェディング・インテリア・ファッションに関する知識
*デザインスケッチ・園芸他
*色彩学・植物学・構成学
*美術史(日本・西洋)
*デザインの歴史
などがあります。
フラワー装飾技能士の仕事とは・・・
フラワー装飾の分野は日々の生活に密着しており、その種類も多岐に
亘って幅広く有りますが、大きく分けると下記の様になります。
<飾る>
*ウェディングの花‥‥教会・披露宴会場等の装飾、ブーケをはじめ
出席者のための花。
*ディスプレイの花‥‥ウィンドウ ・ ショップ ・ レストラン等の装飾、
パーティ ・ 会議 ・コンサート等の会場の花。
*悲しみの花‥‥‥‥・葬儀やお供え等の花。
<造る>
*商品としての花‥‥・お祝いやお見舞い、又はプレゼントに、或いは自宅に
飾ったり身に付けたりと、さまざまな用途でお客様に
買って頂く、花束 ・生け花 ・ アレンジメント ・ リース ・
コサージ等。
<教える>
*技能士の育成‥‥‥花の職業に就いている人、或いは目指している人が、
技術と知識を身につけるための指導。
*花文化の普及‥‥‥広く一般の人が、趣味や教養として花に親しむため
の活動。
一本のお花が、生産者から卸売市場等を経て皆さんのもとに届くまでの間には、
たくさんの人達の技術が注がれています。
そしてそれは、お花という媒体を通じて、日々の暮らしを彩り、大切な日が素敵な
思い出になる様に、花に携わる者達から込められた想いでもあるのです。
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