笠松 UMATABI of EIJI MORIBE website

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開催概要
映画 祭の馬

会期:2014年11月8日(土曜日)
場所:笠松中央公民館 3階大ホール

主催:笠松町文化協会
tel:058-388-3231(中央公民館/富田) 

「祭の馬」  
映画のあらすじ
2007年の春、まだ雪の残る青森の牧場で生まれた黒鹿毛の牡馬は、ミラーズクエストと名づけられた。2010年9月18日、中山競馬場でデビューするが、結果は16頭中16着。その後も勝つことができず、2011年1月2日の水沢競馬場でも9頭中9着。翌日、地方競走馬登録を抹消された。通算成績は、4戦0勝・獲得賞金0円。引退後は福島県南相馬市へ移され、未勝利馬はそこで余生をおくることになった。
そして、あの3月11日を迎える。
激しい津波が彼の馬房を襲った。濁流から奇跡的に生還したものの、不運は続いた。東京電力福島第一原子力発電所の事故により、水と食料を絶たれ、飢え、渇いた。さらに、けがをしたおちんちんが大きくハレたまま、もとにもどらなくなってしまったのだ。
そこに、一人の映画作家がカメラを持って現われた。彼の名は松林要樹。
ミラーズクエストを一目見た松林は思った。
「これは、他人ごとではない――」
震災直後の福島県相馬地方から、雪の北海道日高地方へ、そして再び相馬野馬追の夏へ。ミラーズクエストと松林の旅は続く。映画は、馬と人とが培ってきた長い歴史を紐解きながら、とんでもない時代に生まれてしまったミラーズクエストの運命を優しく、可笑しく、まなざす。
馬たちの瞳もまた、静かに私たち人間の姿を映している。

詳細

「UMATABI」

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作品タイトル
福島県二本松市  馬場平

当日(祭の馬)上映会場ロビーにて、森部英司作品「UMATABI」を展示致します。

UMATABI

「馬と旅をする」と言い、始まったプロジェクトUMATABI(馬旅)とは、(馬)が付く地名を立ち寄りながら記録した作品である。今回は愛知県から福島県まで、馬の付く地名取材を重ねた。何気ない風景写真は、過去に馬との縁があり、馬の地名由来が残っている場所である。愛知県から福島県までの道中、どんどん色濃くなる馬の文化を地名から感じ取ることとなった。
訪れた馬地名の中で、本物の馬がいた場所は、千葉県佐倉市馬渡の乗馬クラブと最後に訪れた南相馬だけだった。特に東北に入ってから多く目にした馬頭観音に馬と人が残した足跡を感じる。
過去の時代に大きな役割を担っていた馬が、日本のいたるところに残した足跡、その場所に残る風景を切り取り、現代へ伝え残る馬の姿を想像する。