大佐町小阪部岡山県阿哲郡大佐(おおさ)町

 

 大佐町は、備中聖人と慕われている山田方谷の母方の里であり、終えんの地である

 方谷は備中松山藩の政治を立て直した後引退、明治政府からの出仕要請を断り、生誕地中井町において、私塾を開学し門人を育てた。塾は盛況を極め全国から教えを請う者が跡を絶つことがなかった

 また家を隆盛にして家督を世継ぎに譲っている

 その後、母方の里大佐町に移住

大佐町においては母方の家を再興し、養子・嫁を入れ、大佐町においても刑部塾を開学、数百人の門人を育てた

方谷は、ここ大佐町で王陽明全集を枕頭に七十三才の天寿をまっとうした。

方谷は大佐町を輿で葬送され、町外れから高梁川を筏でわたり生まれ故郷の高梁市中井町方谷園墓地に葬られた

終えんの枕頭位置に門人らが遺蹟のしるしとして高さ約十メートルの巨大石碑(方谷山田先生遺蹟碑)を建立している

  

大佐山のふもとに立つ巨大碑

  風と水の山 大佐山

  遺蹟碑拓本

 日本拓本家協会会長の高橋先生(79歳)は、碑のあまりの立派さに惚れ込み、採拓に動かれた

 高橋先生は、先に採拓された、幕府筆頭老中・板倉松叟が方谷を称え建立した、「方谷山田先生墓碣銘」(高梁市)とあわせ、拓本家生活50年の歴史に残る二大傑作になったと感動されていた

 拓本採集は15年4月、大佐方谷会・関西方谷会・日本拓本協会会員らで行われ、NHKテレビ・産経新聞・山陽新聞等で大きく報道された


  山田方谷記念館

 大佐町では「山田方谷記念館」を建設《16年3月30日竣工)し方谷の遺徳を顕彰している。

館は山田方谷のブロンズ像(台座は水戸徳川家第15代当主 徳川斉正氏揮毫)が出迎え、高橋先生が採拓された、天井を突き抜ける巨大な拓本は圧巻

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山田方谷記念館

 拓本展示風景

 

記念館展示パネル

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新聞報道

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大佐町は「風の町」と「水の町」

 町の中心にある大佐山は風が良く絶好のパラグライダー基地で、この山のは極上の伏流天然水が大量に湧き出ています。

 美味い水と空気、食べ物が美味い。大佐町の大豆に伏流水で作った豆腐が名物。岡山の有名ホテルの板長さんが考案した豆腐料理は絶品