山田方谷に学ぶ教育10箇条

 

大佐発「山田方谷に学ぶ教育10箇条」

 

第1   まごころといたみ悲しむ心を持って人に接し、うそをつかないで約束は守り、

   信頼される人間になろう。

第2   父母先祖に感謝し、命を大切にする人になろう。

第3   子供に対しては、一人ひとりにフェイス・トウ・フェイスで心を込めて接しよう。

   また、子どもたちのよいお手本になっているか、常に点検しよう。

第4  すぐれた先人の人となり、歴史や古典からしっかり学ぼう。

   そのためにも、週(月)一度は図書館で本を借りて読もう。

第5  目の前のことにとらわれて本質を見落としていないか、

   新しい時代(状況)にあった判断であるか“ふりかえり”をしよう。

第6  自分だけの利益を求めるのではなく、共に豊になる方法を見つけ出し実行しよう。

第7  からだを動かして学び、みんなのために汗を流して働こう。

第8  人の役に立つ人間になろう。

第9  家庭や学校、職場で、「おはよう」などの挨拶をしよう。

第10  「ありがとう」の感謝の言葉を出そう。

 

 

 大佐発 山田方谷に学ぶ教育10箇条 について

 

  平成17年2月27日(日)岡山県大佐町の「おおさ総合センター」で、山田方谷生誕200年記念シンポジュームが開かれました。

樋口公啓先生(東京海上日動火災保険株式会社相談役)の基調講演「日本の教育と山田方谷」のあと、「いま山田方谷に学ぶー教育を中心として」をテーマに討論が行われ、

その最後のまとめのところで、「山田方谷に学ぶ教育○箇条」といったものをつくり、大佐発で全国へ向けてアピールしてはどうかとの提案がありました。

パネリストの方々から出された意見・提言の概要は次のとおりでした

 

第1 まごころといたみ悲しむ心を持って人に接し、うそをつかないで約束は守り、信頼される人間になろう。

【山田方谷の真髄である「至誠惻怛」(まごころといたみ悲しむ心)から】

 

【方谷が母を亡くした直後にうたった「父母や天地(自然)の恩に感謝し、その恩に報いるべく精進する」という漢詩などから】

 

第3 子供に対しては、一人ひとりにフェイス・トウ・フェイスで心を込めて接しよう。また、子どもたちのよいお手本になっているか、常に点検しよう。

【長瀬塾での話として伝わっている「この塾に集まった塾生は私(方谷)に学ぼうとして来ているのだから一日に一度は是非とも彼らと顔を合わせる必要がある」という教育に対する態度から】

 

第4 すぐれた先人の人となり、歴史や古典からしっかり学ぼう。そのためにも、週(月)一度は図書館で本を借りて読もう。

【方谷が弟子に語ったという「友に求めて足らざれば、天下(世界)に求む。天下(世界)に求めて足らざれば、古人に求む」などから】

 

第5 目の前のことにとらわれて本質を見落としていないか、新しい時代(状況)にあった判断であるか、“ふりかえり”をしよう。

【山田方谷が弟子の河井継之助と別れるときに贈った言葉「王陽明の真の精神である“至誠”を忘れて、いくら陽明の過去の偉大な事蹟を学んでも定石にはなり得ない。学ぶべきは陽明学の本質であり、修業して自分の心を磨き上げることである」から】

 

このほか、家塾や郷学などでの教えや実践をもとに、次のような提言がなされました。

合わせて、教育10箇条となずけたいと思います。

 

第6 自分だけの利益を求めるのではなく、共に豊になる方法を見つけ出し実行しよう。

 

第7 からだを動かして学び、みんなのために汗を流して働こう。

 

第8 人の役に立つ人間になろう。

 

第9 家庭や学校、職場で、「おはよう」などの挨拶をしよう。

 

10 「ありがとう」の感謝の言葉を出そう。

 

 

私たちは、これらの提言を大佐発で多くの人にお伝えしたいと思います

 

山田方谷生誕二百年記念事業実行委員会