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野の花便り 〜 榛原ふるさとの森の中秋の花 〜

秋あはれ山べに人のあと絶えゆる       室生犀星

秋分の朝、岡の雑木林を射抜いて射してきた光に、草原の葉先に宿った小さな小さな露の玉が、地上に降りた星屑のように瞬いた。

今日は植物研究会の皆さんと「榛原ふるさとの森」の花を楽しんだ。
かつてはこまめに人の手が加わって維持されていた里山が、薪炭林としての利用価値を失い、竹林化とクズなどのマント植物の被覆で、里人さえ寄せ付けない状態となっていた地域に本来の姿を取り戻すために、富士山静岡空港の開発と並行して整備されたのが「榛原ふるさとの森」だという。その中心には里山の動植物を保護するための8.5haの立ち入り禁止のサンクチュアリゾーンが設けられている。しかし、人々の立ち入りがあって里山は維持されていたことを考えると、本来の目的にそぐわなサンクチュアリゾーンではないだろうか。
我々は“なぎ沢の谷津田”と“アカマツの森”と“大久保の棚田”の植物を観察した。


チョウジタデ Ludwigia epilobioides ヤクシソウ Youngia denticulata


イボクサ Murdannia keisak ホソバヒメミソハギ Ammannia coccinea


タコノアシ Penthorum chinense


イヌトウバナ Clinopodium micranthus ヒメシロネ Lycopus maakianus


クサアジサイ Cardiandra alternifolia シュウブンソウ Rhynchospermum verticillatum


ヒヨドリバナ Eupatrium chinense ノササゲ Dumasia truncata


ノアズキ Dumbaria villosa オオオナモミ Xanthium occidentale


ウド Aralia cordata ミズオオバコ Ottelia japonica


<観察されたシダ植物 42種>

 スギナ ゼンマイ ウラジロ コシダ カニクサ フモトシダ ホラシノブ イワヒメワラビ ワラビ オオバノイノモトソウ イノモトソウ アマクサシダ イワガネゼンマイ イワガネソウ     タチシノブ    イノデ ヤマヤブソテツ オオカナワラビ リョウメンシダ オクマワラビ ナガバノイタチシダ ヤマイタチシダ オオイタチシダ ヒメイタチシダ マルバベニシダ ベニシダ オオベニシダ トウゴクシダ ゲジゲジシダ ハシゴシダ ヤワラシダ ハリガネワラビ ミゾシダ ホシダ ケホシダ ヒロハイヌワラビ シケシダ セイタカシケシダ ヘラシダ ノキシノブ マメズタ
              * 画像は沢沿いに茂ったワラビ


キクバナイグチ Boletellus emodensis シロオニタケ Amanita virgincoides


カワラタケ Trametes versicolor ススキ Miscsnthus sinensis

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