no.4

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今日のリコリス・ガーデン
Lycoris Garden Report 2005

No.4 : 07.18 〜 08. 30

昨年より少し早くオオキツネノカミソリが花茎を伸ばし始めました。
今年も日を追って開花状況などを報告してゆきます。

2005−07−18 〜 21

昨年より2週間早くオオキツネノカミソリL. sanguinea var. kiushiana)が花茎を伸ばし始めました。 
は7月18日に撮影した花茎と蕾。 は7月21日の撮影です。キツネノカミソリ類の花は直射日光に弱く、直ぐに白く焼けてしまいます。



2005−07−26 〜 30

ロンギチューバL. longituba)も昨年より早く花茎を伸ばし始めました。 は26日、は30日に撮影したものです。
キリシマキツネノカミソリも咲き始めています。


2005−08−01 〜03

8月1日から3日にかけて、夜明け前にかなりの降雨に恵まれ、地中のリコリスも一息ついたことでしょう。
左) キリシマキツネノカミソリL. sanguinea var. kiushiana f. kirishimense, 2n=22)が咲いています。
中) 7月30日には蕾だったロンギトゥバL. longituba、2n=16)が咲きました。
右) 莫干山産のコヒガンバナ(L. radiata var. pumila)とキネンシス(L. chinensis)の雑種(hybrid)と推定される個体が咲いています。2n=19で不稔性です。


2005−08−05 〜17

月の初めの雨で一気に花立ちが見られるかと期待しましたがそうはいきませんでした。

下の写真: 8月5日
左) 張公洞産の不稔性の個体(2n=19)。キネンシス(L.chinensis)とスプレンゲリ(L. sprengeri)との雑種と
   考えられる。
右) 産地は不明ですが、ムジナノカミソリの名で市販されていた個体(2n=22:松本氏より)。花被片の幅が
   やや広いが、キリシマキツネノカミソリです。

 5日以降は雨無の猛暑が続き、リコリスたちも沈黙しましたが、12日から朝晩雷雨が来てくれて、15日にはあちこちで花茎が立ち始めました。

下の写真: 8月17日
A) タヌキノカミソリ(L. incarnata)です。直射光が当たると赤色が強くなります。
B) ナツズイセン(L. squamigera)です。北朝鮮で採集された個体も咲きました。
C) アンフイエンシス(L. anhuiensis)です。南京で採集した個体です。今年はなぜか色が薄いです。
   ロンギトゥバ(L.. longituba)に比べて花筒部が短いので区別できます。
D) リコリス属ではありませんが、同じヒガンバナ科のユーカリスト・リリー(Proiphys amboinensis)です。
   2n=22ですがリコリスとは全く異なる核型です。オーストラリア東北部が原産地です。


2005-08-18 〜 24

台風の接近に伴って数日前から断続的にかなりの降雨がありましたので、リコリスさんたちは満を持していたように一斉に花茎を伸ばし始めました
下の写真:
左) ロンギトゥーバとコヒガンバナの交配種(L. longituba X L. radiata var. pumila)です。花冠の直径が5cmほどの小形の花です。
右) ロンギトゥーバとロゼアの交配種(L. longituba X L. rosea)です。花被片は薄い桃色で、辺縁が白く抜けるのが特徴です。

 

下の写真:
左) オフホワイト(Off-White) の品種名で市販されているものです。スプレンゲリとキネンシスの雑種(L. sprengeri X L. chinensis) と思われます。
右) 典型的な中国石蒜(キネンシス: L. chinensis)です。


2005-08-25 〜27

25日には台風11号が御前崎沖を北上し、このあたりも風速25mを越す暴風圏内に入りました。植木鉢は倒れ、ブラキキトンやティプアナは根こそぎ倒れるのではと心配したほど振り回されました。

下の写真:
左) 翌朝起きてみると、案の定、せっかく咲いたリコリスたちも風と雨に打たれて折れたり倒れたりと無残な姿となりました。それを集め、アイスペールに挿して、可哀相な記念撮影です。
右) 浙江省莫干山産の中国石蒜とコヒガンバナの雑種と推定される姫白花彼岸花です。花茎の高さは30cmほどです。2n=19で不稔性です。


 
下の写真:
 左) 杭州植物園作出のロンギトゥーバ(長筒石蒜)とコヒガンバナとの交配種(L. longituba X L. raiata var. pumila) の一つです。楊貴妃と名づけていたのですが、この名は既に別の品種で使われていました。
 右) ブルーパール(Blue-Pearl)の名で市販されているものです。中国石蒜とスプレンゲリの自然雑種(L. chinensis X L. sprengeri) と推定されるものの1系統に大変よく似ています。


2005-08-28 〜30

天候は回復し、風も少ない日が続いています。陽射しは相変わらず強いので圃場は水枯れに近くなりましたが、幸いなことに30日の夕刻にはかなりの降雨がありました。

下の写真:
左) スプレンゲリ(L. sprengeri)とキネンシス(L. chinensis)の雑種と推定されるものです。”麗人”と呼んでいます。
右) 杭州植物園が作出したロセア(L. rosea) とキネンシス(L. chinensis)の交配品種です。

 

下の写真:
左) スプレンゲリ(L. sprengeri)です。この個体は花被片が短いタイプです。
右) ユイドエンシス(L. flavescens var. uydoensis) です。

 

下の写真:
左) 莫干山産のコヒガンバナ(L. radiata var. pumila) とキネンシス(L. chinensis) の雑種と推定されるもの。今年は昨年より黄色が濃いようだ。
右) 浙江省産のロセア(L. rosea)。

下の写真:
8月30日のリコリスガーデンです。開花は全般に遅れていたのですが、ここに来て急速ににぎやかになってきました。9月になれば秋咲きの分類群が咲き始めるはずです。


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