シダの民族植物誌
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| はじめに |
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| 伝説・俗信 |
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特定の種ということになると、伝説や民話や俗信に登場するもので私が知るものは多くはないが、そのうちの一部を紹介しよう。 |
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その1: ワラビ 蕨 Pteridium aquilinum, Bracken, Eagle fern, Fougère commune, Adlerfern, Felce da ricotte |
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その2: セイヨウゼンマイ 西洋薇 Osmunda regalis, Royal fern, Flowering fern, Felce florida, Köningsfarn |
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その3: タカワラビ 金毛狗 Cibotium barometz, Scythian lamb, Tatarian lamb, Vegetable lamb |
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その4: ヒメハナワラビ 扇羽陰地蕨 Botrychium lunaria, Moonwort, Erba lunaria, Gemeine Mondraute |
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| このように、各地の民族が遥か昔からシダ植物に対してある種の霊力の存在を、多かれ少なかれ、感じていたようだ。 日本でも『古事記』にみられるように、天宇受賣命(あめのうずめのみこと)が、天岩戸の前で香具山の日影(ヒカゲノカズラ)をたすきに架けるが、時代が下がっても大嘗祭をはじめとする各種の節会でこのシダ植物が登場する。正月のお飾りにウラジロが付けられるのも、古代の俗信と無縁ではないだろう。 |
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