さて、ブッダとなったシッダールタ王子は、梵天(ぼんてん・最高の神)の
ようせいで、あちこちの町を布教(教えを説き、広げて周りました)
その彼の教えの説き方は素晴らしいものでした。
というのは、それまで宗教の教えというのは、王様にも家来にも、男性にも
女性にも、富める人にも貧しい人にも同じことを言っていました。
けれど、ブッダは違いました。
その人の望みにより、その人の病んでいる病気や怪我の具合や、場所により
薬が違うように、心を満たす教えも違うのだ、といって、相手、相手により違う
ことを説いたのです。
それは、その人にふさわしい教えばかりでした。
それが有名な「対機説法・たいきせっぽう」
その機に応じて、相手に教えを説く、ということです。
勉強し過ぎて、病気になった子供に、「勉強しなさい」はダメですよね。
勉強しなくて、字が書けない子供には「勉強しなさい」で良いですよね。
うそを言うのではなく、その場に応じてその人にふさわしい事を教えてあげる
のはすばらしいですよね。
対機説法、というのは今日でもすばらしい教えの説き方、として評価されています。
丘の上には、豊かな家が、丘の下の湿地帯にはそうでない人の家が並んでいます。 |
対機説法(たいきせっぽう)
