最近、テレビでイタリア語を聞くことがずいぶん、増えてきたように思います。これまでも、イタリア語はよく商品名などに使われていましたが、最近のイタリアブームで、ますます注目されている感じ・・。まぁ、もともとイタリア語は、とても響きの綺麗な言葉で、会話を聞いても歌っているような雰囲気がありますから、当然と言えば当然なのかもしれません。 今回は、私たちの身近にあるイタリア語を、ざっとピックアップしてみました。
ルーチェ (luce) 光
ピアッツァ (piazza) 広場
カリーナ (carina) 可愛い
アルト (alto ) 高い
ディアマンテ(diamante) ダイアモンド
ヴィータ (vita) 暮らし、生活
ドマーニ (domani) 明日
クアトロ (quattro) 4
カロッツェリア(carrozzeria) 車体
トトカルチョ(totocalcio) サッカーくじ ・・カルチョはサッカーのこと。
ヴェルディ (verdi) verde=「緑」の複数形
ガンバ (gamba) 足
サンフレッチェ(3frecce) freccia=「矢」の複数形、
ただし、サンは数字の3で、「3本の矢」からきているそう。
ベル・マーレ(bel male) bel=美しい、male=海
リベロ (libero) 自由な
ポルタ (porta) 入口
アルタ (alta) 高い
パルコ (parco) 公園
オッジ (oggi) 今日
ポポロ (popolo) 市民、国民、大衆
リブロ (libro) 本
カルタ (carta) 紙
タント (tanto) たくさん
ミニモ (minimo) 最小の、最小量
コメスタ (come sta?) ごきげんいかが?
エスプレッソ(espresso) 特急の
マンマ・ミーア! (Mamma mia !) 直訳すると「お母さん!」だけど、 英語で言えば、「Oh, my god !」に匹敵。 フォルツァ! (Forza!) forza=「力、強さ」、 「がんばれ!」「ファイト!」という感じで使う。
そのほか、音楽用語やイタリアン料理店の名前などをあげてゆけば、まだまだありますが、 今回はとりあえずこの辺で・・。
今回は、イタリア旅行の楽しみのひとつ「ショッピング」をテーマに、これだけは知っておくと便利! というイタリア語の表現をピックアップしてみました。 今、いわゆるブランド物のブティックでは、たいてい英語が通じますが、小さな店や、地方に行ったりすると、イタリア語オンリーというところも少なくありません。単語だけでも覚えておくと、案外、どうにかなったりしますので、どうぞご参考に!
ベスティート il vestito 洋服・・スーツ、ワンピースなどを含めて
カミーチァ la camicia ワイシャツなど、男性用シャツ
カミチェッタ la camicetta ブラウスなど、女性用シャツ
ジャッカ la jacca ジャケット
ゴルフ il golf カーディガン
マーリア la maglia セーター
パンタローニ i pantaloni ズボン・・英語と同じく、複数扱い
ゴンナ la gonna スカート
カポット il cappotto コート
インペルメアービレ l'impermeabile レインコート
シャルパ la sciarpa マフラー
スカルペ le scarpe 靴・・複数扱い パントフォーレ le pantofole スリッパ・・複数扱い スティバリ gli stivali ブーツ・・複数扱い カルツェ le calze 靴下・・複数扱い カペッロ il cappello 帽子 チントゥーラ la cintura ベルト クラヴァッタ la cravatta ネクタイ
ネロ nero 黒 ビアンコ bianco 白 マローネ marrone 茶色 ヴィオラ viola 紫 ブル blu 青 アズッロ azzurro 水色 ヴェルデ verde 緑 ヴェルデ・キアッロ verde chiaro 黄緑 ローザ rosa ピンク アランチョーネ arancione オレンジ ジァッロ giallo 黄色 ロッソ rosso 赤 グリージョ・スクーロ grigio scuro 暗い灰色 グリージョ・キアッロgrigio chiaro 明るい灰色 チェレステ celeste 空色 #ただし、語尾が「o」で終わるものは、女性名詞がくると「a」に変化します
Vorrei vedere quel vestito ? (ヴォレイ ベデーレ クゥエル ベスティート?) この洋服を見たいのですが・・? Vorrei provare quel vestito ? (ヴォレイ プロヴァーレ クゥエル ベスティート?) この洋服を試着してみたいのですが・・? C'e una misura piu' grande ? (チェ ウナ ミズーラ ピュ グランデ?) もっと大きなサイズがありますか? C'e una misura piu' piccola ? (チェ ウナ ミズーラ ピュ ピッコラ?) もっと小さなサイズがありますか? C'e un altro colore ? (チェ ウン アルトロ コローレ?) 他の色がありますか? C'e un altro modello ? (チェ ウン アルトロ モデッロ?) 他のモデルがありますか? Quanto costa ? (クゥアント コスタ?) おいくらですか?
<イタリアの婦人服のサイズ> (日本) 7号 9号 11号 13号 (イタリア) 38 40 42 44 <婦人靴のサイズ> (日本) 22.5 23 23.5 24 24.5 (イタリア) 35.5 36 36.5 37 37.5 <紳士靴のサイズ> (日本) 25 25.5 26 26.5 27 (イタリア) 40 41 42 43 44
今回は、イタリア旅行に欠かせない「乗り物」をテーマに、これだけは知っておくと便利!というイタリア語の表現をピックアップしてみました。
駅でキップを買うとき、出発時間やホームを確認するとき、バスに乗ったとき、片言でもイタリア語の知識があるととっても役にたちます。ささやかですが、ご参考に!
アウトブス l'autobus バス
プルマン il pullman バス(郊外への長距離バスなど)
トラム il tram 路面電車
メトロポリターナ la metropolitana 地下鉄
タクスィ il taxi タクシー
ラディオタクスィ il radiotaxi 無線タクシー
ビチクレッタ la bicicletta 自転車
フニコラーレ la funicolare ケーブルカー
フニビア la funivia ロープウエー
アエレオ l'aereo 飛行機
アウトモービレ l'automobile 車
スタツィオーネ la stazione 駅 フェルマータ la fermata 停留所 ビリエット il biglietto キップ コンプラーレ comprare 買う *動詞は主語によって変化 フェルマーレ fermare 止まる ↑ アンダーレ andare 行く ↑ アリバーレ arrivare 到着する ↑ トルナーレ tornare 戻る ↑ ドヴェ dove どこ? (場所を聞く疑問詞) ア・ケ・オラ a che ora いつ? (時間を聞く慣用句)
トレノ・ロカーレ il treno rocale 各停列車 トレノ・ディレットil treno diretto 準急列車 トレノ・ラピド il treno rapido 特急列車 ビナリオ binario ホーム プレノタツィオーネ・デイ・ポスティ prenotazione dei posti 座席予約 アンダータ andata 行き リトルノ ritorno 帰り イン・オラリオ in orario 定刻で イン・リタルド in ritardo 遅れて ショーペロ il sciopero ストライキ
Dove si trova la stazione ? (ドベ・シ・トローヴァ・ラ・スタツィオーネ?) 駅はどこですか? C'e una fermata dell'autobus qui vicino ? (チェ・ウナ・フェルマータ・デッラウトブス・クイ・ヴィッチーノ?) この近くにバス停はありますか? Dove posso comprare il biglietto ? (ドヴェ・ポッソ・コンプラーレ・イル・ビリエット?) どこで、キップが買えますか? Un biglietto a Roma andata e retorno. (ウン・ビリエット・ア・ローマ・アンダータ・エ・リトルノ。) 1枚、ローマまで、往復で。 Questo va a Roma ? (クエスト・ヴァ・ア・ローマ?) これはローマに行きますか? Si ferma a Orvieto ? (シ・フェルマ・ア・オルビエート?) オルビエートに止まりますか? Posso sedermi qui ? (ポッソ・セデルミ・クイ?) ここに座っていいですか? Come si chiama la prossima ? (コメ・シ・キアーマ・ラ・プロッシマ?) 次は何と言うところですか? A che ora parte ? (ア・ケ・オラ・パルテ?) 何時に出発しますか? A che ora arriva a Roma ? (ア・ケ・オラ・アリーヴァ・ア・ローマ?) 何時にローマに到着しますか?
バスや列車に乗る場合、なんといっても必需品は地図です。地図を見せながら聞くと、なんだかよくわからなくても、きっとどうにかなります! たまに、こちらに道案内を求めるヘンなイタリア人に出会うこともありますが・・。
なお、バスやトラムのキップは、タバッキかバールで売っています。「T」の看板が出ていますので、目印に! バス、トラムの場合は、入り口近くにある箱形の刻印機にキップを差し込んで、時間をプリントします。面白いことに、乗った時間から60分前後(場所によっては75分まで)乗り降り自由という制度になっています。
今回は、ちょっと目先を変えて「動物」にちなんだイタリア語の表現です。日本語でも「牛のようにのろい」とか「キツネのようにずるがしこい」なんて表現がありますが、イタリア語にも同じように動物と関係するユニークな意味があります。辞書(小学館/伊和中辞典)をめくって調べてみましたので、話のタネにどうぞ!
*pecora/ペコーラ 羊 ・・ 気の弱い人、臆病者、言いなりになる人
pecoreccio/ペコレッチョ (形) 気の弱い、愚かな
pecoresco /ペコレスコ (形) 気の弱い、愚かな
pecorame /ペコラーメ (名) おとなしい連中、卑屈な態度
pecoraggine/ペコラジョーネ (名) 弱気、弱腰、まぬけ
*serpente/セルペンテ へび ・・ 腹黒い人、陰険な人、するがしこい人
serpentesco/セルペンテスコ (形) 陰険な、腹黒い、
serpentino/セルペンティーノ (形) 陰険な、腹黒い
serpentello/セルペンテッッロ (名)いたずらっ子、腕白小僧
「lingua serpentina」 毒舌
*scimmia/シミア サル ・・ さるまねをする人、サルにように醜い人
scimunito/シムニート (形) ばかな、愚かな、間抜けな
scimmiottare/シミオッターレ (動) 猿まねをする、ものまねでからかう
scimmiottatura/シミオッタルラ(名) まね、模倣、さるまね
scimunitamente /シミオッタルラメンテ(副) 愚かにも、まの抜けたことに
*elefante/エレファンテ 象 ・・ 太ってのろまな人 elefantesco/エレファンテスコ 形容詞 巨大な、非常に重い elefantiaco/エレファンティアコ 形容詞 ばかでっかい、怪物のような *orso/オルソ クマ ・・ 無愛想な人、粗暴な人 orsino/オルシーノ (形) 無愛想な orsaggione/オルサジョーネ (名) 不機嫌なこと、無愛想なこと、 *leone/レオーネ ライオン leonino /レオニーノ (形) 勇猛な leoninamente/レオニアメンテ (副) 勇猛な 「avere un coraggio da leone 」 獅子のように勇敢である *maiale/マイアーレ 豚 ・・ 不潔な人、好色漢、でぶ、大食漢 maialesco/マイアレスコ (形) 不潔な、きたない、みだらな、 *pavone/パヴォーネ 孔雀 ・・ うぬぼれや、見栄っ張り、 pavoneggiarsi/パヴォネッジアルシ (動) 見栄を張る、見せびらかす *lumacaone/ルマコーネ カタツムリ ・・ ぐず、のろま とぼけた奴 *giraffa/ジラッファ キリン ・・ のっぽで首のひょろ長い人 *balena/バレーナ くじら ・・ふとっちょ
*coniglio /コニーリォ うさぎ ・・ 臆病者、小心者 conigliesco/コニョーリエスコ (形) ウサギのように臆病な、卑怯な *farfalla/ファルテッラ 蝶 ・・ 軽薄な人、浮気者、移り気な人 farfallone/ファルファローネ (名) 浮気者、だて男、 *cavall / カバッロ 馬 ・・・ 独壇場、おはこ cavallonoa/カバッローネ (名) 巨漢
*gallina/ガリーナ めんどり
「il cervello di una gallina 」 めんどりのように足りない知恵
「 zampe di gallina」 目尻のシワ
*zebra/ゼブラ シマウマ
zebre/ゼブレ 複数形で「横断歩道」
・・とまぁ、こんなところです。ただ、動物にちなんだ表現というのは、基本的に揶揄した表現ですので、あまり使わないほうがいいですよね!
「イタリアにはイタリア人はいない。ナポリ人やローマ人やミラノ人がいるだけだ!」という話をよく耳にします。長く、都市国家として栄えてきたイタリアには、それぞれの地域に完成度の高い独特の文化や風習があり、地元の人たちはそれを誇りに思うとともに、心から愛しているのです。会話の中にも、端々に「自分は**の出身だ」、という言葉が出てきて、その郷土意識の強さには驚くほど。今回は、イタリアの街と関連する言葉をピックアップしてみました。
なお、かなり古い資料ですが、作家の塩野七生さんが「イタリア人によるイタリア人評」という文章を書かれていましたので、その抜粋もあわせてご紹介します。 (「RURUBU」92年5月号別冊付録「ジョノヴァ新発見!」より)
<街>・・・<人> (語尾が「ノ」で終わる場合、女性は「ナ」に変化します)
Roma(ローマ)・・・Romano(ロマーノ)
「古代には皇帝の住まうところ、中世以降はローマ法王の住まう都市というわけで、何やらいつも訪れた人々がお金を置いて行くため、自分から創意工夫して働くことをしない怠け者。ただし、やたらと気がよく、人種偏見がなく、世の中のことをすべて楽観的に考え生きる、愉快な怠け者たち」
Venezia(ヴェネチア)・・・Veneziano(ヴェネチアーノ)
「のんびりと、おおらか。そのためか、今や観光事業をするしか能のない人々」
Milano(ミラノ)・・・Milanese(ミラネーゼ)
「働き者、几帳面。ただし、カネがすべての人々。そのためにイタリアではどこよりもカネが動いている街」
Firenze(フィレンツェ)・・・Fiorentino(フィオレンティーノ)
「観光で食べているクセに観光客を内心では嫌がっている、スノッブ。市内にあふれる美術品のどれひとつとして現代のフィレンツェ人がつくりだしたものでもないのに、美と歴史の都の生まれというだけで自分たちもそれに属すると思っている。無邪気な人々。個人としては保守的なのに、共同体としては革新アソビの好きな性質。おカネはあまりないけれど、センスは良い人々。」
Napoli(ナポリ)・・・Napoletano(ナポレターノ)
「美味しいスパゲッティとピッツアに恵まれ、そのうえ絶妙の気候にも恵まれ、なんでフウフウ言いながら仕事に勢出さなくてはいけないの、と考え実行している。外国人に取っては愉快な、同国人にとっては腹の立つ人々。」
Genova(ジェノヴァ)・・・Genovese(ジェノヴェーゼ)
「個人主義的、大胆。ただし、やたらとケチ。ジェノヴァ人というとケチの代名詞!」
Torino(トリノ)・・・Torinese(トリネーゼ)
「フランス訛りのイタリア語を話す。自動車を作ることしか知らない人たち。」
Bologna(ボローニャ)・・・Bolognese(ボロネーゼ)
「昔、ファシスト、つい先頃までコミュニスト。今や、コミュニストだったのは他の人で自分ではないと言う顔をしているオポチュニスト。ただし、政治的信条が右であろうと左であろうと、全く関係なく、組織力に優れた働き者の集団。」
その他には 〜
Perugia(ペルージア)・・・Perugino(ペルジーノ)
Sicilia(シチリア)・・・Siciliano(シチリアーノ)
Sardegna(サルディーニャ)・・・Sardo(サルド) などなど
ところで、イタリアを代表するスキー選手、アルベルト・トンバが、あるインタビューでいつまで選手活動を続けるのかと聞かれ、「ナガネーゼには悪いけれど、長野オリンピックには行かないかもしれない・・」なんて、コメントしていて笑ってしまいました。「ナガネーゼ(長野人)」とはいいですよね・・?! まぁ、それだけイタリア人には、お国意識が強いということでしょうか?
#主語はすべて「私」です Ho mal di 〜 (オー・マル・ディ 〜 )・・・ 〜 が痛い testa (テスタ) 頭 denti(デンティ) 歯 stomaco(ストマコ) 胃 gola(ゴーラ) のど pancia(パンチャ) おなか Mi fa male 〜(ミ・ファ・マーレ 〜 )・・・ 〜が痛い un piede(ピエーデ) 足 un ginoccio(ジノッキオ) ひざ un dito(ディート) 指 un orecchio(オレッキオ) 耳 un occhio(オッキオ) 目 Ho la tosse(オー・ラ・トッセ) せきが出る Ho la febbre(オー・ラ・フェッブレ) 熱がある Ho la diarrea(オー・ラ・ディアッレア) 下痢をしている Ho le vertigini(オー・レ・ヴェルティジーニ) めまいがする Ho il naso chiuso(オー・イル・ナーズ・キューゾ) 鼻が詰まっている Sono allergico al polline(ソノ・アレルジコ・アル・ポリーネ) 花粉症だ Sono raffreddato(ソノ・ラッフレダート) 風邪をひいている
Indicazioni(インディカツィオーニ) 指示、処方
Posologia (ポソロジア) 服用量
Controindicazioni(コントロインディカツィオーニ) 禁忌
Avvertenze(アヴェルテンゼ) 注意書き、使用の注意
compressa(コンプレッサ) 錠剤
capusula(カプスーラ) カプセル
antipiretico(アンティピレティコ) 解熱剤
aspirina(アスピリーナ) アスピリン
pomata(ポマータ) 軟膏
collirio(コリーリオ) 目薬
cerotto (チェロット) 救急絆創膏
なお、イタリアの薬局では自由に薬を買うことが出来ますが、日本の薬に比べて強いので、やはり用心したほうがよいそうです。日本から持参されるのが賢明でしょう。
海外に出かけて、一番心細い思いをするのは病気になったときです。実は私も経験があり(その時はけがでしたが・・)、保険会社からもらった病院のリストをめくって適当な所をさがし、地図を見ながらたどりつく、という大変な思いをしました。
ローマの医療事情については、JETRO発行の「ローマに暮らす」という本に紹介されていますが、この本がすでに絶版になり、なかなか手に入らないようですので、その内容を簡単にご紹介しておきます。
実は先日、このホームページを見て下さったというローマ在住の開業医、中田吉彦さんから私の元へEメールが届き、詳しい情報を教えて頂きました。中田先生はローマ大学の医学部を卒業され、インターンも終えられたそうで、現地でもう十年ほど開業されています。日本の旅行会社及び海外旅行傷害保険会社にはよく知られている方ですが、一般の旅行者ではまだご存知ない方もたくさんいらっしゃるでしょうから、詳しい情報について取りあげておきます。
診療医師: 中田 吉彦(なかだ よしひこ) 50歳
診療所: via Monte del Gallo, 4 Roma 00165 Italia
診療時間: 月〜金 9:00〜20:00 予約必要
診療科目: 内科、小児科、婦人科、皮膚科、東洋医学科
緊急時: 往診可
取り扱い旅行傷害保険:全部(AIU,JI保険はキャッシュレスサービス可)
連絡先: Tel/Fax: 06-63.81.924
E-Mail: y.nakada@agora.stm.it
イタリアの医療制度はいわゆる医薬分業で、健康保険制度と自由診療の両方が行われています。外国人でもイタリアの健康保険制度の加入できますが、イタリア源泉の給与や収入のある人に限られています。
医療水準は、設備・技術とも日本とそれほど変わらないようですが、一般に、健康保険がきく公立病院は混雑しているため時間的な余裕もなく、病院によって診療の信頼度も差がある、という話です。また、イタリアでは英語でコミュニケーションがとれる医師がそれほど多くなく、特に公共病院では担当医もしばしば変わるため、外国人の間では、費用がかかっても十分に相談できる個人医を選ぶケースがしばしば見られます。
医薬品の購入は、医師の処方箋がなくても可能ですが、一般にイタリアの薬は日本人には強すぎる傾向があるため、やはり医師のアドバイスを受けてから購入するほうが安心です。薬局はかなり信頼できるので、どこで薬を購入しても問題はありません。
持病のある方は、医師の処方箋(英語でも可)を用意されておくと、いざというとき便利ではないでしょうか。また、総合感冒薬、総合胃腸薬、消毒薬、便秘薬、湿布薬、皮膚薬、その他、体温計や衛生用品などは、持参したほうが無難かもしれません。
なお、また、緊急の場合は、113番(Public Emergency)か、5100番(Red Cross)をコールすれば、救急車を手配し、救急病院で手当を受けることができます。ただし、救急車は日本のように無料ではなく、距離と時間帯に応じた費用を払わなければなりません。
イタリアで暮らし始めて「あれっ・・?」と違和感を持った言葉、それは「buongiorno(ボンジョルノ)」と「buonasera(ボナセーラ)」です。こちらでは、顔見知りに会ったときだけでなく、商店に買い物に行ったり、バールやレストランに入ったときなど、とにかくあらゆる場面で「ボンジョルノ」「ボナセーラ」「チャオ」といった言葉が飛び交っています。
「チャオ」は気軽な感じで、親しい相手や子どもに対して使うことが多く、それは感覚的によくわかるのですが・・、戸惑ったのが「ボンジョルノ」と「ボナセーラ」の使い分けでした。どうも言葉そのものの意味と実際の使われ方にギャップがあるのです・・。
言葉を直訳すると、「ボンジョルノ」は「こんにちは」、「ボナセーラ」は「こんばんは」という事になるのですが、イタリア人の会話を聞いていると、「晩」というよりは「午後」、まだこうこうと日が照っている午後3時頃に、すでに「ボンジョルノ」から「ボナセーラ」へと切り替わっています。そう言われると、こちらもつられて「ボナセーラ」と挨拶しますが、まだ午後なのに「こんばんは」はないんじゃないの! と不思議に思っていました。
では、いったい何がキーポイントになっているのか・・? イタリア語の先生によると、こちらでは「プランツォ(昼食)」の後は、もう「ボナセーラ」になるんだそうです。イタリア人が未だにたっぷり昼休みをとることは有名な話ですが、普通、商店や事務所、銀行などは朝9時前後から12時前後まで仕事をし、その後はきっちりと扉を閉じてたっぷり3〜4時間、休みをとっています。再び店や事務所が開くのは、早いところで午後3時、遅いところだと午後4時半・・。そして、これ以降は「ボナセーラ」となるわけです。
ちなみに「ポメリッジョ(午後)」という言葉も、「プランツォ」以降を差します。学校でも、課外活動は「ポメリッジョ」ということになっているのですが、集合時間はたいてい午後4時か4時半です! これもなんだかピンときませんよね!!なお、長〜い昼休み中、街を歩いているのは観光客だけになります。街にたった一軒の大型スーパーは休みなくオープンしていていますが、午後2時頃買い物に行くとほとんど人影が見られません。いったい地元の人たちは何をしているのか・・? いくらゆっくり食事をすると言っても、毎日そんなことをしているとは思えないし・・
。疑問はまだ解決していませんが、どうやら噂通り、本当に「お昼寝」している人もいるみたいです。手続きのため午後4時に学校に来なさい、といった当の本人が時間になっても現れず、私が事務所でうろうろしていると、秘書の女性が「彼は眠りが深いから・・!」としきりに同情してくれましたから・・!!
日本の感覚では信じられない、なんとも優雅な「プランツォ」。最近、ミラノなど北部の大都市では、この習慣がなくなりつつあると聞きますが、なんだかもったいないような気もします。
実際にこの生活リズムを体験してみると・・、もちろん不便で、その効率の悪さに時として腹はたつものの、なんだか1日が2回ある感じがして、結構得した気分になるからです。日本では午後4時と言うと、そろそろ一日の終わり、という感じがありますが、イタリアでは、まさに「午後(夜?)はこれから!」なのですから・・。
今回は、日常会話のなかによく出てくる独特のフレーズや、日本語とは異なる言い回しのもの、複数の意味を持つ言葉をいくつかピックアップしてみました。なかには本来の意味から多少飛躍したものもあり、最初はなんだか違和感があったのですが・・、慣れてくるとなんとなくニュアンスがわかるようになりまし「Tutto chiaro ?」 (トゥット・キアーロ?)た。
話のタネにいかがですか?!
「chiaro」というのは、明るい、輝く、という意味で使われることが多いが、この場合は、明らかな、明確な、という意味になります。よく、授業中に「わかりましたか? 質問はありませんか?」というニュアンスで使われるフレーズです。
「マドンナ」と言えば、聖母マリアをイメージしますが、「マ」にアクセントが来て、ちょっと大げさな感じで言うと「ああ、神さま!」という意味になります。「マンマ・ミア!」と似た感じでしょうか・・。ただ、時々「奥さん!」あるいは「お姉さん」という感じで呼びかける時に使われることもあり、そう言われると、ちょっとうれしくなってしまいます!!
直訳すると「狼の口に」という意味ですが、試験前などに「頑張って! 幸運を祈る!」というニュアンスで使われます。「狼に食べられないよう、気をつけて」という意味のようです。ちなみに、返事も決まり文句で「Crepi
il lupo」(クレーピ・イル・ルーポ)=「狼なんて死んじゃえ!」となります。
直訳すると「目を閉じる」という意味になりますが、「眠る」ではなく「死ぬ」という意味になります。
「物価が高騰した」という意味ですが、「stelle」は「星」のことで「星のところまであがった」という大げさな表現になっています。
「日帰り旅行」を指して使いますが、「arco」は弓、弓状のもの、「un giorno」は1日という意味の言葉です。「日帰り」のイメージをうまく表現しているのでは?
直訳すると「2滴の水」となりますが、「そっくり、うりふたつ」という意味で使われます。
直訳すると「第2の手」のこと、「役に立つ」という意味で使われます。日本語にすると「右腕(?!)」といったところでしょうか?
「quattro」は数字の4、「otto」は8です。なぜ4と8を組み合わせたのかよくわかりませんが、「すぐに、急いで」という意味で使われる言葉です。
直訳すると「白い夜」ですが、「徹夜、眠れない夜」のことを言います。
普通は「山」を指して言いますが、「大量、多量」という意味で使われることもあります。例えば「Una montagna di libri」(本の山)という感じです。
普通は「国」という意味で使われますが、「田舎、村」を指す場合もあります。トスカーナ地方には小さい街が点在していますが、「piccolo paese」(ピッコロ・パエーゼ)という言葉をよく耳にします。
「cronaca bianca」(クロナカ・ビアンカ)
「cronaca rosa」(クロナカ・ローザ)
「クロナカ」はニュース、新聞記事のことですが、ネーラ(黒い)が付くと犯罪などの三面記事、ビアンカ(白い)が付くと家庭欄の記事、ローザ(ピンクの)は上流社会の結婚、誕生などスキャンダル記事をさして言います。
日常会話のなかによく出てくるフレーズや、独特の言い回しをご紹介します。日本語とイタリア語では色彩感覚も異なっているのが、なかなかユニークです・・。話のタネにどうぞ!
「salute」というのは「健康」という意味の言葉ですが、しばしば挨拶の言葉に使われます。例えば、乾杯の時は「健康を祝して・・」という意味で「サルーテ!」。面白いのは、くしゃみをした人に対しても「サルーテ!」と言う習慣があることで、こちらは「お大事に!」といった意味あいになるそうです。ぜひ、お試しを?!
「Dio」は「神」のこと、直訳すると「あぁ、神さま!」となりますが、実際に使われているのを耳にするとそれほど大げさな感じではなく、「あ〜ぁ!」「困ったもんだ!」というようなニュアンスのようです。「マンマ・ミア!」「マドンナ!」と似たりよったりでしょうか・・。人によっては「オー・ディオ・ディオ!」と繰り返して使ったりもしています。
「Buon」は「良き 〜 を」といった挨拶の時に、必ず使われます。「Buongiorno(こんにちは)」「Buona
sera(こんばんは)」などは良く知られたところですが、ほかにも、クリスマスには「Buon
Natale(ヴォン・ナターレ)」、旅立ちの前には「Buon Viaggio(ヴォン・ヴィアッジョ)」、小旅行や散歩には「Buon Passeggiata(ヴォン・パッセジャータ)」といった具合。食事の前には「Buon
'Appetito(ヴォン・アペティート):良き食欲を!」、日本語にすると「たっぷり召し上がれ!」といった感じのようです。このほかにもまだたくさん「Buon」をくっつけた言い方を耳にしますが、先日、プールに行く前に偶然人に会って「Buon Caldo(ヴォン・カルド):良き暑さに!」と言われたときは、さすがにちょっとびっくりしました。
「dall' <a> alla <zeta>」は、直訳すると<a>から<z>まで、すなわち「全部」を指しています。
「capire」は「理解する、知る」という意味ですから、「すべてわかる」ということになります。日本語にすると「1から10まで」といったところでしょうか? 数字ではなく、アルファベットなのが面白いですね!
「acca」は「h」のこと。本来、イタリア語のアルファベットには「h」の文字はなく(外来語のみに使われます)、「hがわかる」ということは、要するに「何もわからない」という意味になるのだそうです。ちなみに、イタリア語には「w]もありませんが、こちらは使われないようです。
意味は「水色の王子様」で、「理想の男性」というときに使われます。イタリアの王子様は白馬に乗り、青いマントを身につけているところから「アズッロ=水色」という言葉が来ているそうです。日本の王子様は、さて何色でしょうか?
意味は「灰色の人生」で、これは日本語と同じです。反対に「la vita rosa(ラ・ヴィータ・ローザ)」=「バラ色の人生」という言葉があるかどうかは、今のところ未確認です・・。
直訳すると「すべてをバラ色に見る」で、「楽観視する」という意味に使われます。この反対に「vedere tutto nero(ヴェデーレ・トゥット・ネロ)」=「すべてを黒く見る」という言葉もあり、こちらは「悲観視する」となります。
意味は「黒い羊」ですが、羊は白と相場が決まっていますから「要注意人物、厄介者」という意味になります。人のたとえに羊が出てくるところがイタリアらしいのでは?
意味は「白いハエ」ですが、こんなものは存在しないので「珍しいこと、もの」にたとえて使われます。
直訳すると「緑になる」ということですが、これは「お金がない! 一文無しだ!」という意味。日本語では「赤字になる」と言いますが、イタリア語では「赤」は経営や家計を言う場合にのみ使われます。辞書で引いてみたところ、この言葉には「終わりに近づく」という意味もあり、これは昔、ロウソクの元の部分が緑に塗ってあったことから来ているそうです。
直訳すると「血が青い」となりますが、「青」は高貴な意味あいで使われ「貴族出身である、高貴な血をひく」といった意味になります。なぜ「青」なのか今一つピンときませんが、「青い王子様」と関係があるのでしょうか・・?!
直訳すると「白の上に黒を置く」で「記載する」という意味になります。このほかにも「白と黒」を引き合いに出す言葉はいくつかあり、「distinguire il banco dal nero(ディスティングイーレ・イル・ビアンコ・ダル・ネロ)=白と黒を区別する」で「物事の見分けをつける」、「mostrare il nero per bianco(モストラーレ・イル・ネロ・ペル・ビアンコ)=白を黒に見せる」で「事実を偽る」となります。
次回は、日本語とよく似たたとえ、表現をいくつか探してみたいと思っています。
日常会話のなかによく出てくるフレーズや独特の言い回し、今回は特に「からだ」にまつわる表現をピックアップしてみました。日本語と全く同じものあり、正反対のものあり・・、なかなかユニークですよ!
「ヌーボレ」は「雲」のことですから、直訳すると「頭が雲のなかに(ある)」となります。意味は「ぼんやりする、うわのそら」、日本語だと「頭がさえない」といったところでしょうか。
直訳すると「いい頭を持っている」、すなわち「賢い頭がいい」となります。ちなみに「gran testa(グラン・テスタ)=すばらしい頭」で「天才」だそうです。
「ヴォン・・」の反対で、「ポカ・・」は「少ない」。意味は「あまり賢くない、頭が足りない」となります。ちなみに「testa di legno(テスタ・ディ・レーニョ)=木の頭」は「愚か者、バカ」、まさに「ピノキオ」ですね!
「ペルデレ」は「失う、なくす」という意味ですから、「頭を失う」は「冷静さをなくす、おろおろする」となります。感じはよくわかりますね・・。
意味は「死んだ魚のような目で・・」となります。これは、まさに日本語と同じような表現で「精気を失う」といった感じの表現。ただ日本語には「腐った魚のような目で」というのもありますよね。
直訳すると「4つの目で」。つまり「差し向かいで、二人だけで」となります。対談や密談などを表すときにも使われますが、「愛を語る」時に使われるかどうかは、未確認です!
直訳すると「一方の耳から入って、もう一方の耳から出る」。日本語と全く同じ表現で、要するに「聞き流す」ということになります。
ズバリ「目には目を、歯には歯を」。この表現は世界共通なのでしょう! 出所は、確かハムラビ法典でしたっけ??
直訳すると「鼻を家の外に置く」。いったい何のことやら、という感じがするでしょうが、単に「外出する」という意味です。表現に「鼻」を使うところが面白いのでは・・?
直訳すると「いい鼻を持っている」となりますが、日本語でいうところの「鼻がきく」=「感がいい」と同じ意味になります。
「ブカーテ」は「穴のあいた」という意味ですから、直訳すると「穴のあいだ手を持っている」で、「浪費家」となります。日本語だと「穴」があいているのは「手」でなくて「財布」ですよね!
直訳すると「腕を組む」なのですが・・、意味はなんと「ショーペロ(=ストライキ)をする」ということになります。最初私は、日本語にそのまま置き換えて「(腕組みをして)考える」だと思いましたが、全くの見当違いでした! そういえば、なにかの雑誌か本で、ストのときに労働者が腕組みをして立ちはだかっている絵を見たことがあります。
「ガンバ」は「足」ですが「脚力、実力」といった意味もあり、意味は「実力ある人、優秀な人」となります。日本語だと「足」ではなく「腕」ですよね!
意味は「足(能力、実力)に応じた歩調で」。すなわち「実力にあわせて、自分のペースで」といった感じの表現です。特に経済的な面を意味して使われることが多いそうです。
「ストマコ」は「胃」、「フェッロ」は「鉄」ですから、すなわち「鉄の胃を持っている」。とっても丈夫な胃を持っているというわけで「健啖家」となります。