水産動植物の被害防止に係る登録保留基準値((スルホキサフロル案)に対する意見の募集について
受付番号 201312160000228331
提出日時 2013年12月16日22時15分
提出意見 【意見1】スルホキサフロルの水産動植物の被害防止に係る農薬登録保留基準値を 39,000 μg/lとすることに反対である。拙速な基準の設定の前に、農薬評価書及び農薬抄録を開示することが不可欠である。

 [理由]
1、登録に際して実施されるオオミジンコ(Daphnia magna)の影響試験は、日本の水田環境における水産生物の実情にそぐわない。すなはち、
 (1)日本のミジンコ在来種よりも、試験に使われるDaphnia magnaは感受性が低くく、実際の水田環境への影響の評価にふさわしくない。
 (2)すでに登録されているネオニコチノイド類において、農業環境技術研究所の横山淳史さんが開発したコガタシマトビケラ1齢幼虫を用いた農薬の急性毒性試験では、ネオニコチノイド系農薬は、ミジンコ類より1000倍から10万倍感受性が高いことが明らかになっている。

2、スルホキサフロルを使用した場合、環境中でどのような代謝物が生じ、水産生物にどのような影響を及ぼすかのデータが提示されていない。

3、食品安全委員会による、スルホキサフロル及びその代謝物の人の健康影響評価が行われていない。

4、スルホキサフロルは、ニコチン性受容体に作用するネオニコチノイド系殺虫剤で、ミツバチ毒性が強く(接触LD50が0.13μg/頭、経口LD50が0.05μg/頭)、花粉媒介昆虫に対する毒性も懸念されるため、今年の5月にスルホキサフロルが登録されたアメリカでは、養蜂団体、養蜂者や環境保護団が、登録撤回等を求める訴訟を起こしている。


【意見2】フィールドでの農薬汚染に伴う水産生物や生態系への影響を評価するのに、現行のPECシミュレーションのみでは不十分である。
 水田で適用される場合。登録保留基準を決める際には、水田ライシメータを用いた 水産生物のデータを提出すべきである。