TI の ADC/DAC には、default で設定されている機能とは別に、TI で用意しているアルゴリズムなどを miniDSP に実行させることができます。
設定は I2C 経由で内部レジスタに、実行用プログラムと係数データを書き込むことで行われます。
開発ツールには、PurePath Studio が必要です。
PurePath Sutadio には、Portable と Home Audio 向けの 2種類がありますが、ADC/DAC には Portable を使用します。
入手するには、TIの Web からリクエストします。ユーザー登録する際に登録アドレスを審査をされます。登録アドレスは、個人名は受け付けられず、社名の入ったアドレスが必要です。
このツールは、個人には配布していない為、取り扱いには注意が必要です。
以下に簡単にツールの操作と I2C から書き込むデータについて紹介します。
ここで生成されたデータは、miniDSP の実行プログラムのみです。
ターゲットとなるハードウェアに合わせて、PLL と Analog の各ブロックの設定データは個別に用意する必要があります。
書き込みは、ソフトリセット後に、DSP の動作モード、PLL、miniDSP の実行プログラム、Analoge Block の設定を行い、最後に ADC/DAC を起動する。
操作に慣れる為に、TI の ADC/DAC 評価ボード があると理解が早いです。
比較的、低価格の TLV320AIC3120EVM (ADC、DAC 用に miniDSP を 2つ内蔵) をお勧めします。
グラフィカルなコントロールソフトで I2C 経由から全てのプログラムデータの書き込みを行えます。
miniDSP でできることの一例を紹介します。TI の Audio Forum もお勧めです。
PLL の設定は PurePath Studio では設定ができないので、data sheet を見ながら実機で確認します。
ADC/DAC のマスタクロックに応じて、PLL を設定することが必要です。
EVM が入手できれば、コントロールソフト上から設定できるので簡単にテストが行えます。