パラレルポートコントロール (3線方式)


パソコンのパラレルポートを使用して外部機器を制御する例です。

最近の PC はパラレルポートを持たないものが多いですが、デスクトッップでは実装されているものがまだあります。一例として 3線方式シリアルインターフェースから PLL IC をコントロールする例を紹介します。

ここでは NTPort library を使用します。下記の URL から入手します。

http://www.zealsoftstudio.com/ntport/

コントロールソフトは Visual Studio Community 2013 を使用してコンソールアプリケーションを作成します。

作成さたプロジェクトのプロパティから下記のように設定して NTPort Library を追加します。

ソフトを実行すると下記のダイアログが 5秒間表示されて OK ボタンの入力待ちの状態になります。

photo:MFC

パラレルポートは Dsub25ピンのコネクタです。ここから外部機器に接続するには電圧レベルに注意が必要です。電圧レベルを合わせる為に Tr によるバッファ回路を挿入するのが安全です。信号の極性が反転するのでコントロールソフトは信号を反転させて出力させます。

3線方式シリアルインターフェースは DATA、CLK、LE の 3本の信号線と GND を使用します。パラレルポートは 8本のデータ出力ポートがある為、3本を任意に DATA、CLK、LE に割り当てることができます。

外部機器との接続に Dsub25ピン - Dsub9ピン 変換ケーブルを使用するとコネクタが小さくなる為、Dsub9ピンへの変換を推奨します。変換ケーブルを使用すると Dsub9ピンと Dsub25ピンは下記のように配線されます。

使用例として MB15U36 PLL IC のコントロールソフトを紹介します。PLL IC とシフトレジスタ IC を 2つの LE信号(LE1と LE2) を使用してコントロールします。

LE1 : PLL IC 用、LE2 : シフトレジスタ用。

  • MB15U36_PLL.zip(4.51 KByte)


  • 2016-12-30
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