Big Island
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ハワイ諸島の中で最も大きく、最も若い島(島と言っても四国の半分ほどの大きさがある。)がハワイ島である。島の中に複数の活火山を擁し、その1つに深さ4000mの海底からそびえる標高4000m以上あるマウナ・ロア山がある。

マウナ・ロアの斜面に寄りかかるように成長した活火山が円周20kmにもなるキラウエア火山である。1983年から噴火が続いており山頂にあるキラウエア・クレーター(その中にハレマウマウ・クレーターというハワイの神話で語られる気まぐれで短気な火の女神・ペレがカウアイ島から移り住み安住の地としたクレーターがある。)から地表や溶岩トンネルの中を流れ、海岸に到達し海水中に流れ込んでいる。

これを空からヘリコプターで見るツアーで、およそ2時間のフライトで島北部のワイメアからマウナ・ケア火山、マウナ・ロア火山の溶岩原を南下しほぼハワイ島を縦断しキラウエア火山を見ながらヒロ空港で給油それから海岸沿いに北上、緑あふれる大地をみながら、かつてのハワイの王様達のパラダイスとして栄えたワイピオ渓谷(落差1000mにもおよぶ滝が数十条も見られる。)から帰途につく小旅行である。

火山の噴火の仕方にはいろいろあり日本付近では最近地震の発生原因としてよく聞くプレートこの厚さは100km程度で地球の表面が10数枚のプレートに分かれている。その下にある高温の岩石層のマントルこれは厚さ2900kmあるがこのマントルという超高圧高温の岩石が上昇するに従い圧力が低下してくるとプレートの裂け目を上昇し地下数十キロの深さでドロドロに溶けたマグマとなり、海底で沸き上がり海底山脈をつくりプレートを押すこととなる。

プレートの端ではプレート同士のぶつかり合いが起き、日本付近では端が他のプレートの下にもぐり込みその時水や堆積物も一緒に引きずり込み日本列島という火山列島の下に融点の低いマグマを作り水蒸気や火山弾を大量に含んでいるため爆発型の火山を作ることになる。そのもぐり込んだプレートが跳ね戻るときに地震が起きる。

ハワイ諸島の出来方はマントル内にホットスポットと言われる熱源がありそこにマグマがたまりこれが供給源となりドロドロと流れ出る溶岩流を作り、プレートを貫いて海底火山となり海面に顔を出して島を作る。プレートが動くとその上に乗った島(火山)が北方向へ移動し、北からカウアイ島、オアフ島、モロカイ島、ラナイ島、マウイ島そしてハワイ島という北西ハワイ諸島が形成された。よってカウアイ島が一番古くハワイ島が一番新しい島といわれ今も噴火が続き、島が大きくなっている。あと何百万年も経つとハワイ島Uができているのでしょう。


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