イリちゃん(10/11)
 姿三四郎を時代劇と言う人がいるけれど、やはりこれは青春ドラマとよんだほうがいい。感動的なシーンをいくつかあげると、例えば、15話「出発」のときの辰のセリフ「三四郎、お前、優しすぎるんだよ。人間、いいことばかりないんだよ。1番目がダメなら2番目にしようと、2番目もダメだったら3番目だと、みんなそうやって生きていくんだよ」。このセリフには、勝負に勝ってまで悩んでいる三四郎もハッとなったが、ぼくもグッときた。この話のラストシーンもいい。師匠を裏切った譲介が、復帰した源之助の道場「生々塾」を覗いて、去っていく。師匠も弟子も前向きに生きていくことになったのです。
 あとは、17話の峰の薬師の戦いのあとの源三郎の行動。寝ている三四郎の首を斧で叩き切ろうとするが、やめてしまい、泣く。三四郎の優しさに負けてしまった・・・・
 告白の連続する24話も好きです。三四郎の告白のときの高子の心情には、さすがに最後の最後で同情した。もっと淋しいのは、源之助が乙美の家の門柱に、お手玉を置くシーン。事実上のあきらめであり、源之助らしくて哀しかった。
 まだまだたくさんあるけれど、とくに心に残っているシーンは以上です。

裏田氏(10/31)
 正直なところ、恭兵さんのイメージよりも沖さんの印象が深いです。ま、三四郎の強力なライバル役だし、おまけに二役ですからね、しょうがない。檜垣兄弟は、どっちも厳しい役だったですね。そんな中、兄だか弟だか忘れましたが、寺子屋みたいのを開いていて、子供達に「気をつけて帰れよ」みたいなことを言っている場面、印象的でした。やはり時代劇系に出ている沖さんは、陰のある役が多いので、子供達とそんな風にからんでいる場面なので、よく覚えているのだと思います。

イリちゃん(10/31)
 イメージの違いは、ほんとうにしょうがないです。だって、恭兵さんの香川安吉は、富田常雄の原作を読んだとき、ただの盗人だったのですから・・・・(^^;)。ずいぶん、いい役に脚色してもらっているほうです。三四郎に「あにき」と言わせているわけですから。寺子屋というのは、ぼくが前に書いた生々塾のことです。つまり長男の源之助ですね。源之助も、15話から変わったんです。だから、15話は、とても大事な話。三四郎の親友となるわけです。だからこそ、ぼくも、この源之助の優しさには感動した。
 鉄心が子どもたちに「気をつけて帰れよ」と言っている場面は、さすがに想像できない・・・・(^^;)

裏田氏(11/21)
 このドラマって、もっと有名になってもいいと思う。あの当時の日テレ系ドラマを盛り上げた人たちがたくさん出ている。沖さんと勝野さんがメインということでは「俺天」と同じですし。主役は入れ替わっているけれども、当時の日テレがいかにこの2人を大事に使っていたのかがわかるような気がしますね。それに「俺天」からしてみると、あまりにもこのドラマの雰囲気が違っているので、驚かされます。

イリちゃん(11/21)
 まったくもって、そのとおりです。姿三四郎こそ、俺たちは天使だ!に最も近い存在なのですから。「姿三四郎を語らずして、俺たちは天使だ!は語れない」というぐらい大事なドラマだと、ぼくは思います。勝野さんは、俺天では毎話出てきませんから、メインとは言いにくいですが、恭兵さんとは、俺たちの朝殴り合っていますし、そのほかの俺天のレギュラー(レギュラーゲスト)だけでも、長谷直美さん、下川辰平さん、横谷雄二さん、中康次さん、秋野太作さん、福崎和宏さんが姿三四郎とブッキングしています。逆に、片岡五郎さん、佐山泰三さんのように、三四郎でレギュラーで、俺天でゲストという人もいますから、もう、レギュラー陣だけでも、なんと11人!これは、無関係では済まされません。

イリちゃん(11/27)
 三四郎の主な戦い・試合です。
  ・八谷道場の試合→対 門馬三郎 戦
  ・連合道場の試合→対 掛札兵助 戦
  ・警視庁の試合→対 村井半助 戦
  ・右京ヶ原の戦い→対 檜垣源之助 戦
  ・峰の薬師の戦い→対 檜垣鉄心 戦
  ・梅野台地の戦い→対 津久井譲介 戦
  ・勝浦浜の戦い→対 檜垣鉄心・檜垣源三郎 戦
  ・武徳殿の試合→対 檜垣源之助 戦

裏田氏(12/8)
 大追跡のページの方で、沖さんのキャラ比較の話がありましたね。これは前にも書いたように思いますけど、「姿三四郎」の中ではクールもクール、超クールですね。確かに檜垣兄弟が「大追跡」の矢吹さんのように「私は泳げないんだー」なんてセリフを言ったら台無しになってしますから・・・・やはり時代物の中の沖さんは「冷静」というキーワードがピッタリだと思うんです。でもただ「冷静」なだけではなくて、「悲しさ」みたいなものも感じさせる。だから檜垣兄弟は単なる敵役にとどまらず、奥行きの深さみたいなものを感じさせてくれた。どっちも「憎らしい」のに、「悲哀」を十分に見て取れた。しかも兄弟がそれぞれ持っている「悲哀」の違いを沖さんは演じ分けていたんですね。大したものです。

イリちゃん(1/8)
 檜垣源之助の悲哀をとくに感じさせるのは、前述したけど24話の「源之助が乙美の家の門柱に、お手玉を置くシーン」。源之助をずーっと見ていないと、この心情はわからないかもしれません。それから、右京ヶ原の戦い前後。師匠を亡くし、南小路家を追い出され、乙美を奪い取られようとしている中、三四郎に敗れる。弟子に見放されても、黙って生きている。このたくましさは、三四郎の優しさがなくても、それだけで感動できるほどのものです。

裏田氏(4/30)
 なるほど。沖さんは、根っからの敵役って形では登場しませんからね。だって、沖さんがメインで「三四郎」やってもいいくらいのスターでしたし。ま、でもちょっと感じが違いますね。でも、このころの若手では沖さんの演技力は一目おかれていたのではないでしょうか? 演技力云々を話すのは、あまり好きじゃないんですけど、こうして色々な沖さんを見ていると、陰のある役どころはピカイチだったように思うんですけどねえ。

イリちゃん(4/30)
 沖さんが亡くなったときの勝野洋さんのコメントでは、こんなことを言われてましたね。
 姿三四郎や俺たちは天使だ!などで共演して、クールな役柄と明るい役を比べると、僕は、檜垣の役の方が好きですね。特に後半、彼は獰猛な役と抑える役を演じていたけれど、あの中に、彼の役者としての魅力がいろいろと出ていたような、そういう気がしますねぇ。もちろん、俺たちは天使だ!では明るさがあり、陰の部分じゃない彼が出ていたように思うけれど・・・・
 つまり、勝野さんは、たくさん共演していて、陰こそ沖さんの本性であり、明るさは似合わない、と感じていたのですね。裏田氏が、三四郎はちょっと感じが違うと言われているのと同じですね。また、源之助と鉄心を比べると、やはり鉄心より源之助のほうが似合う、とぼくは思う。この点も、裏田氏といっしょですね。根っからの敵役の鉄心よりも、スター性のある源之助。
 となると、姿三四郎こそ、沖さんの最高峰のドラマだったと言えるのではないでしょうか。時代劇は知らないけど・・・・(^^;)

裏田氏(8/7)
 そういえばまだパーフェクト・ストーリー読んでなかったんですよ。そんなわけで、読みました。全部。私もドラマを全ては見ていないので、全体的にどういった流れで物語が進展するのかわからなかったのですが、これですっかり把握しました。ありがとうございます。
 こうしてみると、物語の展開が激しいですね。私は読んでいないのですが、原作がありますよね。それに忠実に作られているのでしょうか?この展開の激しさって、今でも十分通用すると思いますけど、いかがでしょうか?イリちゃんさんのいうように、単なる時代劇って感覚で捕らえられちゃうんですかねこのドラマは。もったいないですね(個人的には単なる時代劇も好きなんですけど・・・)。それにこれは前にも書いたかもしれませんが、当時の日テレ関連の役者総出演って感じじゃないですか。どんな形でもいいので、即再放送をお願いしたいですね。

イリちゃん(8/7)
 伝わりましたかねえ、全体の流れ。つたない文章ですいません。原作は、というか、原作の方が売れてるわけですが(^^;)、かなり違います。というか、ぼくはいろいろ見たんです。漫画(劇画の宮・・・・さん作)の姿三四郎、黒澤明の姿三四郎、それから、他のテレビドラマの姿三四郎。あるいは、姿三四郎という題名でなく、原作を表しているものもある。すべて、若干あるいは大幅に原作と違っているような気がします。名前やら、人物設定やら・・・・。ひどいのは、右京ヶ原の闘いで完結してしまうものもある(^^;)。これは、いや。
 時代劇って言われてもいいんですが、「青春」を感じさせませんよね(^^;)。それから、女性の受けが悪いのではと、変な心配をしてしまいます。柔道とか闘いとか・・・・。でも、そうでないことをPRしておかないと。乙美を中心に見れば、キャンディキャンディ顔負けの(^^;)ストーリーですし。

裏田氏(8/9)
 イリちゃんさんの言われるように、他の「姿三四郎」とは一線を画すような気がします。確かにそういった人間関係とその相克を描いた脚本によるものであるとは思いますが、何といっても、それを演じている役者さんたちの演技の問題なのではないかな、と非常に陳腐な結論に私は至っています。
 何度も書きましたように、檜垣兄弟は沖さんが持っている独特の雰囲気みたいなものがとてもマッチしているし、主役を演じる勝野さんとて、実直な様がこの人しかいないのではないかと思わせるほどです。恭兵さんも然り。あの頃の恭兵さんが持っていた感じが、安吉というキャラクターにピッタリだと思うんです。それから矢野役の露口さん。一般的なイメージとしては「太陽にほえろ!」の山さんでしょう。重厚な面もち、低い声・・・この人しかないといった感じがします。
 と、考えてみると、もしかしたら、逆なのかもしれませんね。つまり、出演されている役者さんたち自身が持っているものを上手く表現して、キャラクターを成立させているような気もするんです。結局、他の「姿三四郎」と違うというのはこの部分のように思えてならないんです。つまり、勝野さんを中心として、当時の青春もので活躍をされていた方々たちで演じられている、だからこそ同じ題材を使っていても、イリちゃんさんの言うように「青春もの」っぽいセリフが生きているんじゃないでしょうか?
 セリフっていうことでは、当時のその他「青春もの」と同じようなセリフも多々あったような気がします。ある意味、こういったセリフの中には、人間同士の関係性がギクシャクしちゃっている現在にこそ大事なことが多く含まれていると思いますよ。しかし例えば「俺たちの旅」を見てしまうと、我々世代には一種のノスタルジーが先行してしまいますよね(それはそれでいいんですが)。でも、それって逆に言えば、時代を感じさせてしまうんです。1970年代というものを感じさせてしまうんですよね。つまり「姿三四郎」のように、最初から時代劇という形式をとったドラマだからこそ、あまりノスタルジーを感じさせないで(感じないということはないんですけど、少ないということです)、素のままでセリフの内容を感じとることができるのではないかな、と思うのです。
 ちょっと乱暴な論理展開ですけど、要するにもう一度見たいんですよ。もしかしたらそれだけのことなのかな。ま、でも多弁を労するだけ、見たいという気持ちが強いのだ、とご理解下さい。

イリちゃん(8/10)
 なるほど。矢野を露口さんがやったのではなく、露口さんが矢野をやった。そうですね。そう言われると、そうかもしれない。安さんは、原作では暗い人(^^;)だったから、あれは、恭兵さんのイメージが創り上げたものなのね。つまり、キャスティングなんですよね。脚本は何でもいい、ってことまでにはならないけど、キャスティングがよければ、もうすでに有利だと。何回も言うけど、姿三四郎から、俺たちは天使だ!のキャスティングができあがった。俺天が好きで三四郎が嫌いなんてことあり得ないわけですね?
 となると、また思ってしまうけど、沖さんの死・・・・。自分で、この「たられば」は封印してきたはずなのに、こういう拍子に、ふと現れては悲しくなる。過去に何回もありますけど・・・・。生きていれば、ぼくの愛する作品群はまだ続いただろう・・・・。恭兵さんとパートナーとなる、それも二人組の作品は必ず生まれていたはずである。きっとアクション系の・・・・。あるいは、ホームドラマ!二人が出る、初のホームドラマ!まあ、現実的にはアクション系・・・・。ああ、絶対間違いない・・・・。生まれていた。二人ともふざけた刑事ドラマとか・・・・そう、あぶ刑事はほんとうなら・・・・ああ、だめ。この考えは封印したのだ、ずっと前に・・・・
 やはり、そうでしょうよ。精神的なメッセージがあったから、昔のドラマは。俺たちシリーズや中村雅俊のドラマのエンディングの言葉は、「くさいドラマ」と言われていたけど、あそこまでわかりやすくなくても、伝えたいことは必ずあった。「くさい」と思う人は、あの言葉は自分の中に入ってこない、いや、入れてないだけなのに・・・・
 まあ、入れる入れないは、見る人の勝手だし、(だいたい、そう言う人は見てない)、見て何も感じなくても構わないと思うし(^^;)。でも、裏田氏を含め、最低、ぼくのHPを読まれている方は、精神的なメッセージを見ようとする感傷的な人、あるいはノスタルジックな人が集まっている。カッコだけでない見方・・・・。ぼくはそれだけで充分幸せです。
 これは東京キッドブラザースの舞台にも言えるから、KIDファンも然りだけどね。
 そういう意味では、沖さんがKIDの「失なわれた藍の色」を観に来たことがある、という事実は、ぼくにとって、「恭兵さんと沖さん二人によるメッセージのドラマ」の完成に、確信を持たせていたのですが・・・・・・・・。
 夢で終わったようです。

JUNさん(11/18)
 突然ですが,ものすごく感動してしまいました。日テレ開局25年記念番組だったでしょうか。姿三四郎についてこんなにも詳しい人がいたなんて。俺はあの番組を見て姿三四郎が好きになり,竹下景子さんが好きになり、本当に思いでの多い番組なのです。再放送を待ち望んでもなかなかかなえられず残念な気持ちでいっぱいだったのですが、パーフェクトストーリーをみてあのころのことを思い出しました。三木たかしさん作曲のオープニングテーマ曲が流れてくるとときめいた気持ち。なつかしい!なんとかまたあの番組が見たい。どうにかならないものでしょうか?

イリちゃん(11/19)
 ぼくも、この番組を見て、近くの骨接ぎ道場で柔道を始めました(^^;)。すぐ辞めました。でも、それほど影響力、ありましたよね。本放送のときは、この奥深い人間性のドラマ部分を読みとることができず、次の再放送のときも、必殺の「カセットテープに録音」もしませんでした。それから、見たくて見たくて・・・・。やっとビデオに収めたのは、テレビ東京で再放送された昭和59年頃。それからは、気が狂ったように見てます(^^;)。それ以降は、地方をリールが回って、再放送はないんじゃないでしょうか。あれからまた10年以上経ってますね・・・・。詳しくは、ドラマ攻略法に。CSに入って3年になりますが、こちらもまだです。チェックするとしたら、362、718、361。それから今年沖さんの番組も流し始めた261。この4つのチャンネルが非常に有力です。が、あまり一般的な需要がないのでは・・・・(^^;)。うちのサイトには、たまに沖さんのファンの方や太陽にほえろ!のファンの方がメールくださるんですけど、必ずと言っていいほど、「三四郎」が見たい、という結末です(^^;)。これだけ希望が殺到しているのに・・・・。ぼくも、かびの生えたベータだから、このあいだの「赤い嵐」みたいに、きれいなテープに換えたい。とにかく、再放送するようなことがあれば、企画ものを練ったり、大々的に情報を流しますので。
 そう。やっぱり、BGMですよね!この、三木さんのBGMが、心を奮わせるんですよ。目頭が熱くなる。ぼくがとくに好きなのは、「愛のテーマ」です。「晴嵐の日々バリエーション」もいいけど・・・・。メインテーマのジャケット、貼り付けておきますね。

みなみさん(1/19)
 沖氏のファンの私、「俺天」「大追跡」「姿三四郎」を13,4歳の時にTVで夢中になって観ていた者です。こちらで色々拝見させていただき、もう眼の前くらくらでした。だってこれらの番組はもちろん、当時のキッドでのサラムムなんていうのも、初めて観劇していてファンレター出した出した。(当時東氏中心でした。あと三浦氏、純氏)正直言ってもう内容などは全く覚えていないけど。あの頃の日本TVは大好きでした。今で言う橋田ファミリーの如く出てくる人は重なっていたけど、それが良かった。
 三四郎のひがき役(兄)は大人の敵役だった。キチンと奥行きがあった。矢吹役は、なぜか沖氏と公私ダブった。(私が勝手に思い込んでいる)。CAP役は、沖氏のプロモーションビデオかつ完成度高のドラマ。そしてスコッチ、完全主義の沖氏の最高の創造物だと思っています。ところで今年はCSではここらのドラマの放送はないのでしょうかね。

イリちゃん(1/19)
 あの頃の日テレ。そうなんです。そこがポイントですよね。とくに53年、54年を、「黄金時代」と呼んでいるのですが、まさしく、この年こそ、恭兵さんと沖さんのコンビの黄金期でもあったわけです。というより、みなみさんの言われるとおり、テレビ番組が最高でした。結論から言うと、夢がありましたよね。夢物語。俺天にしても何にしても。そういう番組が、ぼくは、もろに感動するんです。何歳になっても。
 源之助は大人でしたねえ。彼の気持ちには、ずっぽり共感できましたよ。そういう意味では、ぼくは、沖さんの作品の役の中では、姿三四郎の檜垣源之助が、いちばんだと思ってます。というか、全作品知らないのですが(^^;)。矢吹さんが公私ダブるというのも、何となく分かります。矢吹さんは、おとなしいですからね。沖さんは、太陽にほえろ!の収録中は、ほかの役者やスタッフの間ともクールを通していたそうじゃないですか。矢吹さんと滝さんは、たしかに沖さん自身に近いかも。
 放送、たぶんあります。261で。去年後半から、沖さんの初期作品を連続して流し始めましたよね。NECOは、一人の俳優さんを続ける傾向があるから、この調子で53年まで行くかもしれません。

マフォンさん(5/5)
 何しろ沖さんの養父の日景さんによると素顔の沖さんに一番近いキャラは「檜垣源之助」なのだそうです。自信に満ちているかと思えば、それは生い立ちから来るトラウマを抱えて立身を誓った意地であり、その意地ゆえに孤立・・・などといったところが似ているのでしょうか。私が垣間見た沖さんは喜怒哀楽のとても激しい方で、確かに気が強いようで弱いようなところも似ているのかも知れません。
 ただ、恭兵さんのキャラはどうだったでしょう。「大追跡」に比べてあまりにも主人公の引き立て役になってしまい、私としては不満が残りました。あの身の軽さを生かした見せ場くらい作ってくれても、良かったじゃないか、って思ってしまうのです。なんだかいつもコテンパンにやられてしまって。しかも三四郎より心が優しいので、沖・柴田コンビで勝野三四郎を食ってしまったような気がするのは贔屓目でしょうかね。

イリちゃん(5/6)
 日景さんのコメント、知りませんでした。でも、ぼくは、沖さんのなかで檜垣がいちばんカッコイイと思ってましたので(全作品知らないけど(^^;))、あの人間性が沖さん自身だと思うと、なんだかうれしいです。ああ、やっぱり人間的にもカッコイイ人だったんだなって。
 安さんのキャラ。一つには、まだ恭兵さんがステータスに達していなかったのです。大追跡で初のレギュラーでしたから。その次のドラマであのキャスティングだと、あれが精一杯いい役のほうでしょう。たしかに、アクションシーンはあまりありませんね。でも、香川安吉さん、好きなんです。メインストーリーに直接大事じゃないキャラなんだけど、それにしては登場シーン多いし、ナイス脇役です。気に入っています。
 うーん。ぼくは、やはり勝野三四郎のほうが優しいような気がします(^^;)。後期源之助は優しいにしても、安は、大人って感じしませんね(^^;)

マフォンさん(5/8)
 栄光が近づいてくると必ず何かが起こって挫折を味わって来た沖さんの人生を、日景氏は檜垣源之助に見たのかもしれません。
 そういえばそうですね。大追跡でやっと世間に認知されはじめた恭兵さんにとっては、あの役でも大役だったのですね。(そういえば、まだ演技もちょっとTVっぽくなかったですね)
 藤岡さんと長谷さんとの3人の息が合っていて、本当に仲の良い家族に見えました。三四郎がわりと暗かったので、車屋にシーンになるとちょっとホッとしたりもしました。そんな安吉さんに桧垣はひどい仕打ちを・・・。(笑)。この2人が絡んでいてもちっとも大追跡の二人を思い出させないところはさすがプロの役者さんです。
 すみません、私、勝野三四郎はちょっと苦手だったのです。周囲から慕われて愛される主人公にしてはもうちょっと豪胆な感じが欲しかったんですよ〜。私は沖ファンだから尚更です。「天敵」ですから。(笑)。しかも、その何年か前のNHK作品「ふりむくな鶴吉」を私は沖さんの代表作と思っているのですが、その相手役は竹下景子さん。彼女の心変わりがうらめしかったです。(はっ、破壊してきた・・・)

イリちゃん(5/9)
 TVっぽくない感じの作品は、しばらく続きますが(^^;)
 そうですね。いかにも下町の家族って感じで。3人とも、ほら、感情むき出しの家族だから(^^;)。お銀さんと安さんのシーンは、サブストーリーとしかならないんだけど、結婚して、愛を確かめ合ったりするシーンは感動しましたし、そういう意味で、たつみ屋のシーンは、姿三四郎というドラマを引き立てる重要な役割を持っていますね。
 たしかに。長谷さん、恭兵さん、沖さんの3人は、大追跡の雰囲気がまったく感じられない。長谷さんと恭兵さんは、ケンカし合ったりするシーンが、結城と滝もっちゃんみたいに見えないこともないけど、源之助と、お銀や安が絡むシーンはあまりないからなあ。恭兵さんと沖さんに限定すれば、三四郎では役のランクが違いますからね。でも、そう考えると、安と源之助が会話や絡むシーンは、実は、たくさんあるほうだと思ってます。だって、原作では、あんなに接する機会ないもん(^^;)
 勝野三四郎。前は、「暗い」というイメージを書かれていたし、苦手な感じがわかります(^^;)。ぼくは、べつに・・・・主人公ですからね(^^;)。やっぱり、悪気のない人物がいいのでしょうか。努力家という点と、すぐ反省するような謙虚な点は、三四郎の性格として間違いないでしょう。言葉遣いも、「ぼく」ですしね。「愚直」という言葉がいいのかな。でも、暗いという印象はあまりありません。
 そうなんですか。その作品はまったく知らないのですけど、竹下さんとは、そこで共演されていたんですね。ぼく的には、乙美の心変わり(というかはじめから?)で、源之助が諦めてしまったシーンは、大感動になったのですけど・・・・(^^;)

マフォンさん(5/11)
 たつみ屋のシーンがなかったらかなり暗いドラマになっていたでしょう。お3人もそれを意識してテンションをあげていらしたのでしょうね。
 長谷さんは思いっきり「大追跡」や「俺天」と同じだと思います(笑)。三四郎と俺天のキャラはほとんど同じのような気がします。世話好きで、それが時にはおせっかいで、でも一途なところが可愛くて、俺天で見せてくれた脚力があれば車夫(婦?)も出来ましたね(笑)
 原作では安はあんなに大きな役ではないのでしょう?(原作を読んでいないのでわかりませんが)
 三四郎。やはり沖ファンにとっては天敵だったからでしょう。何となく愛すべき人物に思えないんです。「愚直」が意地っ張りに見えたり、「努力」が頑固に見えてしまうんですね。できれば源之助に出し抜いてもらいたかったもので。ほほほ・・・。
 あれでは源之助がカワイソウすぎました。まあ、身から出た錆の部分もあるのですが。竹下さんと沖さんは共演が多くて、結構仲も良かったようだったので、この仕打ちはあんまりでした〜。乙美さんのお父様も意地を張らずに源之助の言うことをきけば良かったのに。無理して戦って負けて、源之助が悪者になってしまうというのもひどすぎるんですけど・・・。沖さんが源之助を演じる、という企画の時点で、ある程度源之助にも情状酌量の余地があるように脚本を作るようにしたのだと思います。敵役であっても悪役ということではなく、損な生き方をしてしまう男として描かれたのでしょうね。

JUNさん(6/29)
 やりました。やっと姿三四郎のCDを手に入れました。インターネットってすごいですね。イリちゃんのパーフェクトストーリーを読むことができたし、CDも見つけることができるのだから。
 スライドショーにあわせてCDを聞きました。メインテーマがさわやかで心が弾みます。サントラを聴いたらますますあの番組が見たくなって。スカパーではやく再放送をしないですかね。(こうやってサントラのCDが20年もたってから出ているのに再放送をされないのがとても不思議です)

イリちゃん(6/30)

 よかったですね。ぼくは、車の中に積んでいます。やはり、「愛のテーマ」がいいと思いませんか。いろんなバージョンもあって。竹下さんの場面をよく思い出す曲ですよね。ただ、「時代劇音楽全集」という言葉が気に入らなくて・・・・。まあ、明治の時代劇だけど・・・・。もっと若々しいイメージがあるのに。
 再放送。可能性は大いにありそうなんですが・・・・もう少しの辛抱です。放送決定が分かったら、騒ぎますから(^^;)、真っ先にご連絡いたしますよ!
 それよりも、CDを作ったVAPさんが、DVD等を発売する可能性のほうがあるかもしれません・・・・


イリちゃん(8/2)
 あと、野々宮がいましたね。秋野さん。野々宮さんも、明るくしてくれました。16話で戸田がいきなり、「野々村さんもアメリカに行っちゃったし」と言って、発覚するんですけど(^^;)。三四郎は、右京ヶ原のあと、前期メンバーと後期メンバーが、おもむろに変わりますよね。住職(大滝秀治さん)もいつの間にかいないし(^^;)。も前期でいなくなるけど、後期も「四天王」と言っていたな(^^;)
 長谷さん。やはり車引きでも、「運転」能力がA級ライセンスなのには、間違いないでしょうね(^^;)
 安。ただの盗人です(^^;)。大きな脚色です。
 源之助。そう、可哀想すぎ。でも、身を引くからこそ、ぼくは源之助が好きだし、カッコイイと思ってますから、いいです、ぼくは(^^;)

マフォンさん(8/3)
 野々宮。そうでした!いつものパターンで。でもどうして急にいなくなってしまったのでしょう??しかもあんな形で。
 虎之助が代わりにいつも出ていましたが、四天王じゃないでしょうし・・(笑)。前半で視聴率が伸びなかったので、路線変更を試みたのでしょうか?その割には路線はあまり変わっていないですが、確かに「明暗」あたりでやっと三四郎がくだけて来ていますね。(賭場のシーンなど)。
 今日最終回までダビング録画を終えたのですが、改めて見てみると、やっぱり三四郎のキャラが弱いです。試合にしろ決闘にしろ、三四郎が「いよっ、三四郎!カッコイイ!!」と声をかけたくなるようなシーンがないんですよ。ずば抜けて強くいはずなのに、素人相手でも結構てこずったりする(笑)。これは演出のせいかもしれないですが、目つきも鋭くないし、技もスキッと決まらない。桧垣側は空手の要素が入っているから手の動きとかでポーズが決まるし、シュッとかバキッとか効果音も入っているのに、三四郎が地味なんですね。本当の柔道らしさを出すよりスーパーヒーローぶりを強調した方が主役が引き立ったと思うのですが。露口茂さんはその点、やっぱりすごい。バッタバッタと何人もなぎ倒す姿が本当に強そうに見えますもの。目の演技と立ち姿、決めどころのポーズなどがさすがです。
 それから、敵対する人たちの人間ドラマをなまじ掘り下げてしまったばかりに、その人たちを憎めないんですよ。桧垣だけではなくて南小路貴子(この字でしたっけ?)さんも現代では乙美さんより魅力的な女性なんじゃないでしょうか。乙美さんはある意味明治の女、ちょっとステレオタイプじゃないですか。タカコさんは負けん気が強いくせに実は一途な女。乙美さんにさんざ意地悪をした後でバラをむしりまくっている姿なんて本当にカワイイです。それなのに、何もそのタカコさんの目の前で乙美さんに求婚しなくてもいいじゃないですか(笑)。タカコさんを思いっきり意地悪なだけの女にして、ざまー見ろ!と視聴者に思わせないと三四郎と乙美さんの愛が光って来ないような気がするのですが。桧垣だって乙美さんを影で支えていて、あの警察の前で待つ乙美さんに傘を持ってきて濡れて帰る姿が、乙美さんより涙を誘ってしまいます。
 良かった。沖ファンでなくても源之助がかわいそうに見えるのですね。贔屓目じゃないことがわかってすっきりしました。「姿三四郎」の一番良いシーンは源之助と鉄心のツーショット。画面の両側に沖さんがいること!これは勿論贔屓目です、はい。

イリちゃん(8/4)
 野々宮さんは書生だから、留学ですよね。虎之助は、四天王というより、三四郎の弟子みたいなものですし(^^;)。役者的な理由では、最初から1クール(13話)の予定だったんでしょうか。鉄心や源三郎が半分だけというのは分かりますよ、途中から登場するところがいいわけだから。でも、書生や住職は、26話いても構わないはずなのに(^^;)
 「山嵐」一本じゃねえ・・・・(^^;)。柔術諸派はカッコイイですよね、手の動きと構えが。紘道館は柔道だから(^^;)。勝野さんが似合う似合わないの問題じゃなくて、三四郎がシャープだと、源之助や津久井が引き立たない(^^;)。良移心当流の2人がカッコよく見えるので、三四郎は鈍くさくていいです。というか、主人公よりライバルたちがカッコよく見えるから、このドラマいいのかもしれません。究極的な言い方をすると、勝野さんのセリフの言い回しにあるような気もしますが(^^;)
 うんうん。そうですね。掘り下がってますよね、人間関係。だから各地で同情が起きます(^^;)。高子だけでなく、津久井、源三郎に対してなど。でも、高子がかわいく見えたことはありません(^^;)。でも、24話はいつも泣きます(^^;)
 本放送のときは驚きましたよ、ツーショット。どうやってるんだろうって(^^;)。沖ファンの間でも、重要な語り草なのでしょう?
 「青春」はべつに感動するわけでもなし、「宿命」は佳作ですから、取り立てて大事なわけでもなし。源之助も、病に伏せてるだけで、全然出てこないし。「出発」は、源之助が乙美によって立ち直るシーンがあります。これは感涙です。津久井も弟子を辞めていくわけで・・・・。源之助の主役話です。「慕情」は、「愛」(24話)の複線となる、高子のショッキング事件があるので、これも欲しいですね。というぼくも、「生きる」がヤバイです。カビで半分見られないときがあります。ひどいときは全部見られない。どうしよう・・・・
 ぼくも60年のテレ東バージョンも録画しましたが、非常に腹立たしい!時刻が左上隅に、思いっきり張り付いてありますよね。だからテレ東バージョンのテープでは観ていません(^^;)。たしか朝9時だったんですよね。朝って、時刻映しちゃうんだよな・・・・

マフォンさん(8/6)
 なるほどね〜、1クールだけの契約だったのでしょうか。そういう考え方もありますね。
 紘道館。し、しかし矢野先生はシャープに技を決めています。やっぱり動きに見せ場を作るのがうまいんですよ。
 え、いいんですか?沖ファンとしては主人公より目立ってめでたしめでたしなのですが、物語として成り立たないような気がするんですけどね。(^^;)。何となくもっさりしているのがいけないような。あの時点で姿三四郎を演じるとしたら、確かに勝野さんが一番でしょう。でも、周りにいい俳優さんが並びすぎたのかな?それと、源之助との決闘の時も勝野さんの足がもたついています。確かに足場は悪いのでしょうが、あのシーンは「もっときりっとしなくちゃだめじゃないか〜!」と檄を飛ばしていました。(^0^)
 最初に観た時はまだ未熟者でしたから、やっぱり高子さんは意地悪な女にしか見えなかったのですが、自分が年を重ねてから見ると、高子さんの気持ちがよく分かるようになりました。肝心の三四郎にいまひとつ同情が起こらないのは何故なんでしょう?ファンの身びいきを差し引いても・・。ショッキング事件。あの時の三四郎は夢の中とはいえ残酷なので、高子びいきの私としては悲しいシーンです。
 沖ファンの語り草。そ、それが今のファンの方は皆さん最近のファンの方なので、「姿三四郎」観ていらっしゃらない方が多いんですよ。なんとかどこかで放送してもらいたいものです。確かに内容が面白いのは俺天と大追跡ですよね。だが、今になって見たいという希望が増えているのは良いことです。柴田さんと違って沖さんにはこれからの作品がありませんから。

イリちゃん(8/7)
 ほんと残念ですね。実は、問い合わせが結構多いんですよ、おしゃべりより(^^;)。でも、なんで俺天と大追跡は見ていて、三四郎を見てないんだろう?(^^;)。再放送も、東京地方3回してるんだけどな。時代劇という先入観が見逃しにつながったのかなあ?スカパーも、パー時代から放送していないのも不思議だ。三四郎は日テレの記念番組だし、沖さんの番組も最近多くなったし、別バージョンの三四郎は2回もやったし(^^;)・・・・まあ、マフォンさんが言うように、希望が増えているのなら、近いうち必ずやるでしょう。

マフォンさん(7/31)(アップ遅れ(^^;))
 さっきまで三四郎みてウルウルしていました。私がウルんでいたのは村井半助と三四郎の試合のシーン。桧垣がかわいそう・・。(そういうシーンじゃないだろうと言われそうですね)

イリちゃん(7/31)
 たしかに、警視庁の試合で、源之助がかわいそうだと思うのは、いびつな見方!(^^;)。まあ、たしかにかわいそうだけど。それはあれですね、半助の寵愛を結局最後まで与えてもらえなかったという・・・・でも、源之助は、先生は弱い、と言いながらも、良移心当流の師匠として敬っていましたよね、最後まで。その点が源之助のいいところです。
 ぼくは最終回を観ていました。「憎しみや苦しみは、逃げずに常に持ち合わせていることで、わたしは乗り越えてきたんだ」と、譲介に教える源之助のセリフ、ほんとカッコイイ。それから、最後に武徳傳の試合を源之助に譲る譲介の置き手紙のシーン。いつも、ここにうるうるしてしまうんです。乙美の死ぬシーンより(^^;)

マフォンさん(8/1)
 そんなラストの方まで書いちゃっていいんですかぁ?(^^;
 村井半助は飲酒で体を壊していて、ずっと源之助に警視庁の代稽古をさせていたのですよ。それにどう見ても三四郎には勝てないのに、意地になって試合に出ているとしか思えないのですが。「心がない」のは村井半助の方だと思うのですけど。それなのに源之助だけが悪者になって。三四郎は試合の後、困って矢野先生を見ますよね。「大丈夫だ」という風にうなずく矢野先生。それなのに、源之助の師匠は三四郎を武術世話係に推挙してしまうんですよ!(思わず力が入る)

イリちゃん(8/1)
 そうですね。源之助は正直ですからね。半助が源之助を嫌うのは、いちばんは源之助の政治介入なのでしょうが、それよりも、半助は、「柔術」という道にこだわっていますね。10話で、卑怯な手を使った檜垣のことを、「檜垣はもはや柔術家ではない」と断言してしまいますが、半助は、人間的に源之助を好きになれないのでしょう。一方、三四郎のことは、「檜垣の言いなりになろうと思ったが、姿君の無欲な態度がそれを許さなかった」と、試合をする理由を言いますよね。人間的な感覚から、武術世話係も継承したんですね。それにしても、半助は、源之助の生い立ちを知らないから、「卑怯な手を敢えて使ってでも師匠に試合をさせたくない」という源之助の気持ちも分かってほしかったですよね。

イリちゃん(11/27)
 矢野さん。頭のいい教師の柔道技というのが、昔から不安で(^^;)。でも、雰囲気が技なんですね。
 三四郎より源之助がカッコイイ理由。だってぼくも勝野さんより沖さんの方が好きなんだもん(キッパリ)。だから、これでいいんですよ。沖さんが三四郎で、勝野さんが源之助(そして鉄心(^^;))だったら、沖ファンは主役だから喜ぶかもしれないけど、(マフォンさん喜ぶ?(^^;))。ぼくは、物語上、絶対に納得いかないと思う(^^;)
 やはり三四郎は、鈍くさい部分をあえて強調して共感を得る、という打算的なキャラクターですね。きりっとして勝ってしまっては、魅力的でなくなってしまうという、ある意味矛盾を秘めている。この打算的思考が、マフォンさんには見えてしまっているのでは?ここまで見えるファンって、よほど三四郎を観てないとわからないよ(^^;)

マフォンさん(11/29)
 不安でしたか?私は決まってるなあ、と素直に観られました。お人形をいじくる矢野先生の方がよほど不安でした。(笑)
 やったぃ!でもそれって単に勝野さんが柴田さんとの共演が少ないからではないでしょうね?!(^-^;
 いやいや、あの時点での沖さんでは姿三四郎の役はおかしいでしょう。もうちょっと前だったらいけたと思いますけどね。あの源之助は沖さん以外の人には演じられなかった、とファンとしてはちょっと鼻が高いのですが。
 単に勝野さんが演じきれていないのだと思うのですが。(暴言?)。打算的なキャラとして映ってしまったのなら、勝野さんが三四郎にしては少し年齢が行き過ぎていたのも影響しているかも知れませんね。素朴で純真なところは出ているのですが、三四郎って強くて大評判になり、皆に好かれるカリスマ性を持った男ですよね。それが出ていないのが歯がゆいのです。勝野さんの演技力だけではなく、脚本と演出にも問題があるのだと思います。ある方が竹脇無我さん版の「姿三四郎」を観た後だと、この三四郎がチャチに見える、とおっしゃっていました。竹脇版を観たことはないのですが、原作通り源之助は完全な悪役だったそうです。善悪がはっきりしていて三四郎の正義と善の部分が強調されているのかも知れません。
 打算とまでは行かなくても、三四郎って冷めた目で人を見ている時があって、どうもそれが納得がいかないのです(笑)。もっと燃えてくれよ!と歯がゆくなるんですねえ。その分源之助が燃えているのが際立つのです。

イリちゃん(11/30)
 人形ね!ありましたね(^^;)。たしかに、良移心当流では絶対に行われないような格好悪い教え方ですね(^^;)
 恭兵さんと勝野さんは、俺たちの朝で2回ゲスト出演で会っていたので、三四郎で、兄弟関係(^^;)になったのも、ある程度しっくりしていました。しかし、世間的には、勝野さんの方が断然知名度が高かったですからね。よく、「あにき」と言わしめたと思います(^^;)
 うん。主役でないほうがいいですよね、沖さんも。ぼくの好きな5つの番組も、赤い嵐以外は、実は恭兵さん主役のものじゃなくて、ぼくは、そういう恭兵さんの役のほうが好きなんです。カッコよく見える。檜垣がカッコよく見えるのと同じ理由なんです。恭兵さんの場合、主役は、KIDでいつも観られましたから。
 そうですね、カリスマ意識は、絶対に見いだせませんね。たつみ屋で働かせた脚本の時点で、カリスマ性は失われていますね(^^;)
 竹脇版三四郎。哀しさとかせつなさとか、奥深いものが見えてこないかも(^^;)。ぼくもチラッとしか観ていませんが、観るに耐えられません(^^;)。鉄心や源三郎は汚らしいし(^^;)、峰の薬師のときの源三郎の優しさとか、そんなシーンが一切ないんだから(^^;)。三四郎が大人っぽくなったって、これじゃあなあ・・・・
 その三四郎が「優しい」と言われ、ほんとは優しい源之助が「人間的にダメ」と言われるのですから、なおさらね(^^;)

マフォンさん(12/2)
 それが今や逆転してしまいましたね。三四郎に出演した役者さんの中で、今一番活躍しているのが、あにき。実力のある人はやっぱり残る、ということですな。
 沖さんが主演でもいい番組も沢山あるのですが、世間的に評価されている作品は助演ものが多いです。「俺天」は一応主役ですが、沖さん自身も番宣でワイドショーに出られた時、「主演とかいうことじゃなくて、みんなで作って行こうと・・」とおっしゃっていたように、メンバー全員が主役ですからね。
 カリスマ性。闘いのシーンですよ、問題は。驚くほど強い三四郎をアピールしない脚本が悪い!
 人間ドラマとして描いたのが勝野版三四郎なのでしょうが、世間が求めていたのは単純な勧善懲悪ものだったのでしょうか。人間ドラマを掘り下げるなら、三四郎を主役として引き立てる方法がもっと他にあったと思うのですが、あれでは勝野さんがお気の毒です。まあ、源之助が素晴らしすぎて、主役を食ってしまったとも言えるんですけどね。ほほほ・・・

イリちゃん(12/2)
 もともと舞台の人ですから、現在の活動がメインというようには、どうしても見られません。恭兵さんは、当時、同い年の沖さんのことをスターと呼んでいましたが、テレビ的なスターだった沖さんとは、根本的に育ち方が違いました。テレビ的スターになったのはうれしいんですけどね。しかし、ぼくは、恭兵さんはKIDのスターで十分だったので、逆に、舞台に再び戻るようなことがあったとき、はじめて、恭兵さんが「活躍している」と思えるのかもしれません。
 世間が求めていたもの。あ、それはそうかもしれませんね。勧善懲悪とか一攫千金がテーマのドラマが多かったけど、なんの文句もなかったもん。

マフォンさん(12/5)
 しかも沖さんは元々は日活デビューで、それからアイドルになって・・と柴田さんとは全く違うキャリアを踏んで出会ったのですから、柴田さんが「大スターだ」と沖さんのことを思われたのも仕方ないかも知れません。その時点では知名度に違いがありすぎました。(あくまで「その時点では」ですよ)
 でも、沖ファンはこぞって恭兵さんに好意的ですから。私生活でも仲良くしていただいたし、お通夜もお葬式もちゃんと出席されていた恭兵さんに対して敬意を払っていますから。
 沖さんが出演された日活やくざ映画を何かご覧になったことはありますか?藤さんが主演のものなど、大追跡を思い出させるものがあります。宍戸錠さん藤さんが主演の「流血の抗争」などは尚更です。沖さんは16〜7歳の頃ですから、ほんとにチンピラ役ですが。(^^;

イリちゃん(12/11)
 弔辞が恭兵さんだったことは、恭兵さんが沖さんをどれだけ思っていたか。恭兵ファンは決して忘れてはおりませんよ。ほんとマジメです。今も目頭が熱くなります。

Nさん(4/12)
 『姿三四郎』『大追跡』ミュージックファイルの製作担当をした者です。 
 管理人氏が『三四郎』のサントラを2枚購入されたと書かれていますが、まったくお恥ずかしい。『大追跡』vol.2と立て続けの作業でしたがずいぶん前の仕事と記憶しています。
 『三四郎』CDをお聴きの人なら「あれ?」と思われたでしょうが、実はトラック1曲目のメインテーマ、イントロの頭がコンマ2,3秒ほど欠けています。あれはCD用のマスターテープ編集作業を都内のレコーディング・スタジオで行う当日、バップからスタジオに超特急で届けられたデジタルテープをもとにマスタリングしたのです。そのテープはビクターさんからの御厚意で提供された唯一のテープだったのですが、磁気の欠損か何かで、そのマスターからすでにああいったコンディションのイントロ状態だったんです。それを事前に私が判っていたら、バップに頼んで新たなマスターをビクターから取り寄せてもらうように頼めたと思うのですが、前述の用にマスタリング作業当日に判明したため差し替えが不可でした。そのため不完全な商品となって、ずっと心の棘になっています…。
 一方の『大追跡』vol.2は、前集未収録のテレビ用マスターやブリッジ、それから「シャドウ・オブ・ザ・マン」のTV使用テイクを再現した1コーラス・バージョンを作ったりで、大追跡ファンの気持ちに添えたと思います(私自身、両作品の大ファンですので)。
 いまは音楽製作の仕事とは異なるマスメディア業界で働いていますが、またいつの日か、これらの作品を取り扱いたいと思っています。

イリちゃん(4/13)
 CDの1曲目の出だしですが、全然気がつきませんでした。テレビサイズも、頭が切れてるような入り方でしたので、全然分かりません(^^;)。EPのA面を聴いてみて、なんとなく違いが分かりました。とても貴重なお話、ありがとうございます。
 それよりも、「一部のリールが不明」というのが、とてもきつかったです。というのは、私のいちばん泣ける音楽が、そのリールに含まれていたからです。マスターテープリストでは何番にあたるのか分かりませんが、24話の「お手玉」のシーンや10話の「看病」のシーンに代表される「あの音楽」なのですが・・・・
 俺天や大追跡のCD発売の1年後、VAPさんから、非売品の「伝説のアクションドラマ音楽全集・未収録BGM」というミニCD(5曲入り)をいただきましたが、三四郎でも、こういうミニCDでカバーしていただきたいものです。
 ドラマにおける感動に対するBGMの役割は、かなり大きいと思っています。下手をしたら、90%以上感動の大きさに影響を及ぼすのではないか、と。同じ日テレの「天まであがれ!」のBGMも、ソフトがあれば私の人生がもう少し変わるのに(^^;)、と思っていますが、ユニオンと共同制作だったためにCD化や再放送は難しい、とおっしゃっていましたが本当でしょうか。

Nさん(4/13)
 そうですね。テレビサイズもいきなり始まるような形の演奏です。気付かなかったなら言わなければ良かったかなぁ?(笑)
 リール。ライナーノートの音楽リストを見るとわかると思いますが、実はテレビサイズのメインテーマもありませんでした。おそらくそれを含んだリールが見つからなかったのだと思います。ただ当時は売れるかどうか判らないような『三四郎』のCD化が実現した喜びもあり、とにかくファンや自分が納得できるようなラインで選曲を進めるのに精一杯でした。

イリちゃん(4/13)
 そうですよね。三四郎は、見ていない人が多いのなら、そういう人は買いにくいはずですからね。売り上げ心配です(^^;)。順番が違います。普通はドラマを見てからサントラを買う。だから、ぼくは驚きました。CD化されるのはどんな基準なのかなあって(^^;)
 いえいえ、あれだけ「愛のテーマ」が多ければ充分感動できます。とにかく存在自体が感動ですから。テレビサイズのメインテーマがないのも気づいていましたし。ただ、前述のBGMは、使用頻度が結構あったので・・・・

イリちゃん(6/17)
 大追跡後援会報2の感想に、三四郎について書かれていましたね!
  『檜垣には檜垣の人生に対する固い信念と人生観があったということを・・・・
 すごい!ぼくたちは、結果論的に、沖さん演じる檜垣が、15話を境に、人間らしく変わっていくということを知っていますが、まさにこの人生観を具体的に演じている!役作りの段階で、ある程度勉強していたんでしょうね。脚本が最後まであがっているわけないけど、これは、富田常雄さんの原作があるわけだから、どう考えても、沖さんは、原作をあらかじめ読んでいたんだろうなあ。
 固い信念の例は、例えば、やはり、24話の「愛」の場面でしょうね。しつこい高子に、「あなたはまだ姿のことを。もう、二人を気持ちよく一緒にさせてあげたらどうです」と言ったあと、「あなたに何が分かるの、檜垣さん!」と言われますよね。
 ここですね。檜垣の「人生に対する固い信念」が見えるシーンの一つは。
  「わかるんです。わたしには
 たったこの一言だけですけど、源之助をずーっと見守ってきたファン・視聴者には、思いっきり同情と涙を誘いますよ。檜垣の人生。絶対に同情します!
 他にもたくさん人生観が見えるシーンありますけどね、13話で負けた後とか。

Uさん(8/18)
 「姿三四郎」を小学生の時に観て感動し、原作でも感動し、中学・高校で柔道部に入ってしまったUと申します。柴田恭兵さんのファンという訳ではないので、ためらいましたがあまりの懐かしさについ投稿してしました。
 私もずっと再放送やビデオ化を密かに熱望しており、特にこまめにチェックしていたわけではないのですが、「全然ないなあ、原版がなくなったのかなあ」と漠然と思っていました。ここの投稿を拝見させていただき、熱心なファンの方でも同じ思いをされておられるのかと、妙な納得をしました。でも、やっぱりもう一度観たい!!再放送やビデオ・DVD化される可能性はあるのでしょうか??

イリちゃん(8/23)
 実はわたしもその口でして、近くの骨接ぎ道場に通った次第です。原作もがんばって読みました。
 恭兵さんとは関係なく、三四郎の話ができるだけでぼくもうれしいです。まだテレビ版の記憶はございますか?(^^;)
 それが、VAPさんの話によると、三四郎に関しては、DVDは考えないそうです。でもほんとに、CDが出ただけでも涙物ですから!大追跡と俺天が流れたので、三四郎もCSで流れると思います。三部作という意識があれば・・・
 テレビ、映画、いろんな三四郎がありましたけど、勝野さん沖さんの三四郎は、ほんと泣けましたね。今でもその感動が力になるくらいです

takebeさん(2/25)
 姿三四郎のページ見ました。私も小学校の頃このドラマは欠かさず見ていました。あの時代にしては竹下景子さんや沖雅也さんの重ね撮りは巧く出来ていましたね。
 ところで、こ の作品、私の記憶では高校生の頃(20年くらい前)深夜に再放送していたのは憶えていますが、それ以外再放送も無ければ、ビデオ発売もないようですね。

イリちゃん(2/25)
 同じ三四郎ファンとして、うれしいメールです。柔道経験の方ですか?
 その20年前の再放送は、夜ではなく朝ではありませんでしたっけ?東京12チャンネルで。重要な記述なので確認したくなりました・・・

takebeさん(2/26)
 お察しの通り、このドラマを見て勝野洋さんに憧れ、中学に入ったら柔道部に入部しようと思っておりましたが、私の入った中学に柔道部は無く断念。そしてテレビ、雑誌の影響を受けやすい私めは、その頃少年ジャンプに掲載されていた「GOシュート」という漫画に夢中でサッカー部へ入部しました。とほほ・・・・・・更に、高校では「スクールウォーズ」の影響でラグビー部へ入部と主体性のない限りでした。しかし、高校のラグビー部の顧問が柔道部の顧問を兼ねていたので基礎体力(?)をつける目的で柔道部に出掛けていっていわゆる出稽古をしました。その結果、茶帯はもらえたのですが、私の柔道経験はそれだけです。
 ところで、再放送の件ですが私、高校時代は関西に住んでおりましたので、恐らくはよみうりテレビ(こちらの日本テレビ)の深夜帯ではなかったかと思います。というのも期末試験勉強中に見たような記憶があります。若しくは関西にサンテレビというローカル局が他局の作品を借りて、よく流していたのでそちらかもしれません。

イリちゃん(2/28)
 やはり。柔道経験者の方のメール、多いので・・・(^^;)
 昔のテレビっ子は、素直に影響されやすかったですよね。純粋だったんですよ。番組ももちろんよかったんですけど。
 サンテレビ。知ってますよ。神戸のテレビ局ですよね?昔、平成に入る頃、日テレの4時枠でどうしても流れなかった「太陽にほえろ!」の1話のクールを流したことで有名です。東京では、1話は流れない、なんて噂があったもんですから。気まぐれシリーズとかも。再放送のセンスが抜群です(^^;)

マフォンさん(10/30)
 姿三四郎についてのご相談(倒す方法ではありません)
 オフ会をする予定です。といっても、DVDのあるカラオケルームでのこじんまりした上映会です。
 ひとつは沖さんが出演されたお料理番組。もうひとつは、何故か未だにCSに登場しない「姿三四郎」の中から一話を出そうかなと思っています。私のサイトにあらすじが書いてあるとはいえ、途中の一話だけを出すのはどうかなという迷いもありますが、檜垣のかっこ良さをどうしても見せたい(笑)。
 そこでイリちゃんにご相談なのですが、どの回がオススメでしょうか?
 生い立ちを涙ながらに語る10話、決闘の13話、ツーショットが多く出る15話17話
 どれも魅力的で捨てがたいです。

イリちゃん(10/31)
 ありがとうございます!すごくうれしい質問です!源之助ファンとして真剣に考えます!
 ・・・難しいですねえ!一話だけだと、流れが分からないとかっこよさが分からない、という可能性もありそうだし。
 基本的には、右京が原(13話)の後の、男の友情が滲み出る源之助がいいと思います。私は男として感動しますから。
 パッと思い出るのが、15話「出発」ですね。そのいい男になる転機の話ですし。
 あとは24話「愛」ですね。源之助自身が乙美をあきらめるシーン、高子を説得するシーン。15話より強力です。
 あとは20話「友情」。これも強力ですね。戸田のセリフもそうですし、源之助後期のアクションも見られる。牛鍋屋のシーンもありましたね。
 男の友情のラインから行くと、とくにかっこいいのはこの3つですね。
 ただ、24話は、前半だけで、後半は、乙美と高子の感動なので、源之助のかっこよさが忘れてしまうかな?
 20話も最高ですが、ストーリー自体は佳作なんですよね(^^;)、三四郎と外人の絡みはこの際どうでもいいわけで。
 15話はどうでしょう?20、24話よりかっこよさのパワーはないですけど、乙美の説得で看板を背負うラストシーンまで、流れは見えやすいかもしれません。
 でも、引き立つのは20話かなあ?(^^;)
 ・・・すいません、決まりません。

マフォンさん(11/2)
 やっぱりその回を思い浮かべますか。
 流れが分からないとかっこよさが分からない>そうなんですよ。だから檜垣主演でダイジェスト版を制作しようかと思ってみたりもするのですが・・・。
 女としても感動します。前半は悲しすぎますしね。
 私も「出発」は一番に考えましたが、残念なことにこの回は画像が荒いんです。
 「友情」に「愛」。どちらも外せないなあ。
 う〜ん、悩みます。でも、基本的にはイリちゃんと同じところを選んでいました(^-^;)