akiさん(12/1)
 永倉さんが他界されたのは、先日北村さんから伺いました。
 私自身もSLIMを知る前は、KIDの舞台を欠かさず観ていました。友人の綴ちゃん(北野由美子)がKIDに入団したことで舞台が重ならない限り、観に行っていました。
 綴ちゃんがKIDを辞め、しばらくしてから、SLIM内別ユニットのストレートプレイに参加してもらったり、北村さんには、去年の東さんのご病気が発覚するまで制作のお手伝いをしていただいたりで、色々な情報は、北村さんか綴ちゃんから聞いておりました。
 東さんが他界された日は、そのSLIM内別ユニットの公演初日前日で、なんだか皆、お互いの心の奥を見ないように、見せないようにお互いを気遣いながら初日を迎えた記憶があります。ひとつの時代が終わったような、虚しさというか・・・東さんと直接お話したことは私自身なかったのですが、そんな気がして、うつろだった気がします。

イリちゃん(12/2)
 北野さんは、たしか長戸さんや水谷さんと一緒でしたよね。ぼくは、あのあたりからKIDから離れて、見なくなってしまったのですが、それまでの舞台はほとんど見てました。最初は、「藍の色」。初めて一人で見に行ったのは「街のメロス」だったかな。最後は「シシリアでダンス」。シシリアのときは、パンフにも北野さんのコメント入ってましたね。
 とにかく、ぼくは、昔の作品が好きな後ろ向きな?男です(^^;)

akiさん(12/2)
 「昔が好き」なことが、「後向き」になるなら、世の中、愛すべき後向き人間達で溢れていますよ。いとおしめる昔を持っていない淋しさより、ずっと素敵だと思います。
 KIDもSLIMも、私にとっては「生きているエネルギー」であり、「魂の叫び」であり「忘れちゃいけない大切なメッセージ」であって、「演劇」の枠とは少し違うのです。
 柴田さんというと、私の思い出は、16年前だったと思いますが、哀しみのキッチンの再演の稽古を原宿のワークショップに親分と観に行きました。新人の方々がイスを用意して下さって、座ってみていると、柴田さんがBeerを持ってきて下さったんですよ。親分だから、お茶じゃないよなーと思われたのでしょう(笑)。私も便乗して呑んでました。
 ドラマというと、二十歳を過ぎてから、というか、SLIMに入ってから、ドラマはもうすっかり見なくなってしまっていて、さっぱりわかりません。SLIMの諸先輩方が出ているものも、時々聞きますが、見ていませんねー・・・。アイドルや歌手やテレビのタレントさんを殆ど知らないので、私も、イリちゃんとは別の意味ですが、非常にマニアックな日常を送っていると思われています。

パタさん(12/2)
 押し入れのどこかに昔の雑誌の切り抜きなどが(KIDの)あるはず、と捜したのですが、残念ながら処分してしまったようです(-_-#)。その代わりというわけではないのですが、昔の手紙の束が出てきました。KIDの関係では、やはり北村さんからの手紙が多かったのですが、金井さんからも、たくさんお手紙をいただいていて…。懐かしさが…。そして、なんと!「I love Kyohei」という写真集を発見\(ёoё)/。今まで忘れてたなんて、なんてヤツだと思われるでしょうが。箱に入ったまま、とてもキレイに残ってました。ファンの人なら多分皆さん持っているんでしょうね。とりあえず、家に持って帰ります。ついでに…、三浦さんからいただいたサイン色紙も出てきましたf(^_^;)。たしか、柴田さんからのハガキなどもあったはずなんですが…。どこにあるんだろう??
 昭和54年7月の「KID SISTER CONCERT」行きました。でも、ごめんなさいm(_ _)m。曲目は・・・、憶えてなくて・・・。

9thさん(12/2)
 『ハメールンの笛』のパンフの件ですが、いろいろと探してみましたが、やはり家にも資料らしきものはありませんでした。<中世ドイツ民話を基にした愛と裏切りの伝説>なんていうキャッチフレーズしか発見できず・・・力になれず申し訳ありません。m(_ _)m
 で、お詫びといってはなんですが、HPに書かれていた「ヤングジェネレーション」のことですが、かなり前に和歌山で活動していた劇団だったと記憶しています。探せばビデオもあるかも・・・(大昔、某国営放送の『若い広場』という番組で特集してました)。芝居のつくりは、やはり青春もので、まんまキッドなのですが、プロデュースは小椋さんだったのですよね。だから歌も、キッドで使用したものを多用してました
 余談ですが、家には『ペルーの野球・シアターアプルバージョン』のTシャツがありました。襟首と袖が赤くて、胸にはグローブの柄と、キッドのロゴ。なかなかに可愛いやつでしたよ!これは街中でも普通に着れました(^ ^;)。その他に、『スーパーマーケット』と『シシリア』にもTシャツがあったのは御存じですよね?

イリちゃん(12/3)
 >9thさん。ハメールン、ありがとうです。だれか知ってる人いないかなあ。
Tシャツ。ペルーのシアターアップルバージョンなんてあったんですね。今初めて知りました。よく考えたら、ぼくは観たのワークショップばかりで、あと再演を1回・・・・
 >パタさん。それにしても、やっぱり、KID SISTERコンサート、見に行かれてたんですね。スゴイ!ますますパタさんを尊敬のまなざし・・・・
 58年度のSHIRO、古城さんが四郎、林さんが甚兵衛、では、林さんがやっていた「サムライ2」は、どなたがされていたか覚えていませんでしょうか。ぜひ思い出してください!というか、56,7年のとき出ていた
  寺井由起子さん・・・・娘役
  十日市アイさん・・・・女房役
も誰かに代わってませんでしたっけ? 

パタさん(12/3)
 相変わらず、はっきり憶えていることと、記憶にないことが多くて・・・f(^_^;)。昔、一緒に行っていた友達に電話してみました。彼女と話していて思い出したのですが、再演の時、川船さんもいなかったんです。で、どの役を誰、まではわからないのですが、当時、セカンドのメンバーがとてもたくさんいたので、(ワークショップ白書をやったメンバーですね)彼らの誰かが、やっていたはずと言う結論に達しました。あまり役に立たないですね。

LUCK-1さん(12/6)
 八犬伝。古沢憲吾監督なんです。あの、『若代将シリーズ』や植木等の『無責任シリーズ』をやった古沢憲吾監督なんです。監督は根っから生真面目な人で、酒が好きで、涙もろくて、いい人でした。私には、同じ東宝でも、黒沢(同期のはず)監督とはちがう意味で、人柄に惚れましたよ。古沢憲吾監督を知る人は、みんな、キッドのために、自らの今までのキャリアを捨て、全財産を注ぎ込んで取り組んでくれた、といいます。
 ヨーロッパ公演後、帰国して、数カ月後、もちろんキッドの仲間で、『古沢憲吾監督を励ます会』をやりました。植木さんも来てくれて、皆で、古沢監督を励ましました。映画が好きな自分には、ヨーロッパ公演の道中よりも、この『励ます会』が強く思い出されます。
 いまから、八犬伝、12月9日深夜が楽しみです。

9thさん(12/7)
 SHIROの再演。確かに6期の研究生の人が出演していたようです。でも、あまり記憶が定かではありません。中野さん(→川船さん)、帯金さん、神田さん他・・・と、以前に北野さんに聞いたことがあるような・・・ごめんなさいです。

パタさん(12/7)
 本当に推理というか、友達の記憶とを合わせた、予想ですが・・・。私の記憶に引っかかっていることで、たしか、近藤茂範くんと大島千春さんの2人だけが研究生で、アメリカ公演に付いていったと思うんです。なので、この2人が何かしら重要な役をしていたかな??川船さんの役は友達の記憶では、この大島さんだったようです。大島さんではなければ、北野由美子さんがやったのでは。再演の後まで残っていたのは、山賀数弘・菅沼玲子・室伏美紀・北野由美子・神田雄司・山崎克史・井上強・近藤茂範・大島千春(敬称略)だと思います。多分この人達のウチの誰かだと思うんです・・・。2人の記憶を合わせてもここまでで・・・。パンフなどは、ありませんでした。役に立ちますか???
 ワークショップ白書のパンフを見てみました。中野笑子さんという方ですね。写真を見てたら、そういえばこの人だったかもって気がしてきましたf(^_^;)。帯金クンも確かにいました゛(ノ><)ノ。帯金由裕クンですね。どうも人数が多かったので、記憶がごちゃ混ぜになっているようです。

イリちゃん(12/11)
 「ユートピア」を見た感想文です。
 まず、三章さんと扇田昭彦氏のトークが30分もあったので(^^;)ビックリ。扇田氏は、「同じドア」とか「シティ」とか、新聞などでKIDを評論されてた人です。
 さて、実は、監督が古沢憲吾氏というのが心配でしたが、思ったよりわかりやすかったです。
 たしかに、ドキュメント、ヨーロッパ巡業、舞台シーンと、3つのアングルから見ないといけなかったのですが、ドキュメントでは、東さんの姿勢や当時の若者の考え方などが楽しめたし、舞台シーンも、あらすじをかろうじて確認できるくらいの長さはあった。歌は、紫陽花村幻想、ロビンソンクルーソー、リュミエール、夏が来る、ももたろう、霧にかくれた日本、森を忘れるな、ユートピアの哀しみ、涙がちってゆく、北北西に進路を取れ、と、ほとんど完璧だったのも驚いた。
 北北西などの、舞台シーンで歌っていたコーラスは、のちのKIDの雰囲気が感じ取れて、うれしかった。役者さんは、峰さんをはじめ、セリフが多かった方たちは、すぐどなたかわかったけど、国谷さんは、最初探してしまった(^^;)
 懐古感、舞台の雰囲気、内容のわかりやすさ、どれも思ったより楽しめて、ますます「十月」以前のKIDを知りたくなりました・・・・

パタさん(12/17)
 ペルーの野球の時、ワークショップの隣の喫茶店に行ったことありますか?きっと知っているとは思いますが、芝居の途中で、上手から下手(下手から上手?)に移動する役者さんが喫茶店の中を歩いていましたよね。お客さんがコーヒー飲んだりしているところをちょっと場違いな服装の人たちが、通り過ぎていくのって、不思議な光景でした・・・。たまに、柴田さんに気が付いてビックリしてる人がいたりして。私たちは、お芝居を観ないときに、よくあの喫茶店でお茶してました。もちろん、通っていく役者さん達を見るのが楽しみで。通りすがりに私たちに気が付いてくれる役者さんがいるととてもうれしかったです。他の劇団のお芝居は知らないので、どうかわかりませんが、KIDって、外を走る(?)ことが多いみたいで、カインの時の赤坂でもそうだったらしいです。台風の時も、大雨大風の中走ったという話を聞きました。浜松町のKIDシアターも外を走っていたそうです。冬の寒い中、衣装で走るのは大変だったとか・・・。
 ワークショップには本当によく通いました。用もないのにウロウロして。必ず隣の喫茶店でお茶して・・・。あの頃は1階にレコードやさんありましたよね。「ペルー」の楽日に、入れなかった私たちはレコードやさんで、磯部君と一緒にお店の方と色々お話しをしました。お店の人の名前が「シロー」さんっていって、やけに盛り上がったりして。いまでは、跡形もないですよね〜、寂しい話です。

パタさん(12/20)
 スリーチルドレンの話を少しさせてもらいます。
 イリさんがKIDから遠ざかってから、KIDはしばらく長戸・水谷コンビの2人が頑張っていて、彼らのファンがずいぶん増えてました。その後、水谷君が去り、長戸君がKIDを引っ張って行っている感じでした。「草原の木馬」なんて、結構よかったんですけど。でも突然(私にとって)長戸君もやめることになって・・・。やっと、KIDシアターも軌道に乗ってくるかな〜と思えた感じだったのに・・・と私たちは心配で仕方なかったんです。その後の作品が「スリーチルドレン」です。ところが、これが、本当に「ペルーの野球」を思い出させる感じの作品で、とてもよかったんですよ。今まで、主役の男優さんの後ろで、いいアジを出していた萩原君が、初めて前に出てきたって気がして、彼スゴク頑張ってたんですけどね〜。
 この後、実は「ペルー」を再演する話があったらしいんです。日向君が太郎、善太が三阪君、竜夫を萩原君と言う感じで。残念ながらこの話のせいで、「ペルー」には体力が付いていかないと、峰さんは去っていったのですが。KIDの深いところで何があったのかは、詳しいことはわかりませんが、萩原君が去り、そのときに女優さんも何人かやめてしまって・・・。結局、「ペルー」の再演は実現されないままに、終わってしまいました。
 イリさんがKIDから遠ざかってから、この作品までの間のことは、私の主観ではありますが、色々愚痴があるんですよね。

イリちゃん(12/21)
 パタさんに言われて、天啓のように思い出しましたよ。そうだったですね!ぼくは、あの喫茶店に入ったことはありません。でも、ちらっとのぞいたことはあります。
 ぼくは、学生だったせいか、どうも、役者さんたちに近づこうなどと考えもしていなかったのでしょうね。今思うと、ほんとに惜しいことをしています。当然、あの喫茶店に入り浸れば、そういうこともできるのに。あと、男一人ということもありましたね。女性の友だち同士とは、行動力が違うかも。
 ミュージアム赤坂の外回りの話、ぼくも、直接、役者さんの誰かから聞いたことがあります。恭兵さんだったかも。あ、そうだ、恭兵さんだ!
 ぼくもあのレコード屋はよく時間つぶしましたよ。店の名前忘れちゃったけど、KIDのレコードはさすがにたくさんあったなあ。ポアロ観たとき買わなかったカセットテープと再び巡り合ったので、買いました。それから、発売と同時に買っていなかった「柴田恭兵ベスト」も、そこで買いました。それから、その当時の恭兵さんのドラマ「せーの!」の主題歌EP(「少年の夢」というのですが)も買いました。KIDや恭兵さんのLPは、入り口付近にありましたね。そこまで覚えていますか?
 レジカウンターは奥(違いましたっけ?(^^;))。そして、そのカウンターの右から、ワークショップに通じる。突き当たりのドアまで、小さな空間があって、若い整理券をもらうため、よくそこで時間をつぶしていたものでした(^^;)。トイレがありましたでしょう。練習中の役者さんたちが、あの重いドアを開けて、突然出てくるんですよね。そのたんびに目が合っちゃって。その空間での恭兵さんとの超接近は2回。1回目は、なんとトイレの中。2回目は、整理券の「1」を見て、「よかったね」って言ってもらいました。このときは挨拶しましたが、練習中ですから・・・・。とにかく、あの空間は、ぼくにとっては「昇天地」と言っていいでしょう。
 ところで、基本的な質問なんですけど、ワークショップって、竹下通りから入るとき、必ずレコード屋(店内)通りませんでしたっけ?ぼく、いつも、店内横切っていたような・・・・(^^;)。もうひとつ喫茶店側には、階段を上る出口がありましたよね。代々木方面の。夜の舞台のあとは、レコード屋が閉まるから、階段の出口を使っていたのではなかったですか?忘れたので教えてください。すごく気になってきた。ああ、いやだ、あれだけ行ったワークショップなのに、時の流れに記憶は勝てない。
 レコード屋さんのお名前!それはすごい!やっぱり、パタさんってすごいです。そうなんですか、お店の方、「シロー」さんっていうんですか・・・・(^^;)。そんなの絶対知らないです!(^^;)。だいたい男の人か女の人かも覚えていないですよ・・・・

パタさん(12/22)
 とてもいい雰囲気のお店でしたよ(^◎^)。飲み物も食事もおいしかった記憶があります。ワークショップがなくなった後も、原宿に行くたびにあのお店に行っていました。
 役者さんたちに気が付いてもらうといっても、ちらっと目線が動くぐらいで、芝居の最中なんで、みんな無表情で疲れた顔してましたf(^_^;)
 柴田さんから直接聞くなんて、うらやまし〜。私は、確か萩原君から聞いた気がします。
 KIDのレコードがあったかどうかは・・・記憶が・・・。どちらかというと、時間つぶしは上の洋服屋さんとか雑貨屋さんでしていたんで・・・。ここが、女性と男性の違いですかねf(^_^;)
 ん〜〜、記憶が入り乱れてきた(((((((^_^;)。トイレ!!憶えてます!!あった会った、トイレの中でも外でも{{ (>_<) }}女優さんに。
 出口。でも、確か直接行ける階段があった気がするんですよね。整理券をもらうために階段に行列しましたよね?あのビルの警備員のおじさんが意地悪な人で、何度並んでいるときに怒られたことか・・・。
 記憶。同じく・・・・(・_・?)...?当時一緒に通っていた友達にも聞いてみますんで、お会いしたときにはお答えできると思います。

パタさん(1/14)
 十二月の夢は、本当に夢のように終わってしまったので、内容なんて、ほとんど憶えていませんでした。
 あの頃はTVの「銀座NOW]にKIDが出ていましたよね。それをテープにとって、何度も何度も聞いていたんで、十二月の夢の歌だけは、何となく憶えていたんですけど。あのテープもとってあれば良かったのに・・・。残念です。柴田さんを紹介するときの名和さんの台詞が大好きで、全部書き写して、下敷きに入れてあったのを思い出します。「銀座NOW]のテープを聴きながら書き写したんです・・・。多分、今でもどこかに取ってあるはずです。

イリちゃん(1/15)
 ぼくも十二月の中では、「十二月の夢」と「故郷へ帰る」が好きです。実は、KID全体の曲の中でも上位に来るんですよ。「故郷へ帰る」は深野さんのソロコーラスでしたか・・・・。どの歌を深野さんが歌っていたのか、今となってははっきり分からないんですよ、ぼくも(^^;)。
 すごいですね、全部書き写したなんて!どうでもいいけど、あの役者紹介のシーン、すごく長かったですよね(^^;)

パタさん(1/15)
 私もです。選べって言われると、どの歌がイイか悩んでしまいますが、まず頭に浮かぶのは「十二月の夢」ですね。あと、人生のって言ったら大げさですが、若い頃、いつも自分に言い聞かせるように歌っていたのは、「人生はミュージカ〜〜ル」って歌詞の歌です。「ドア」のレコードを録音したテープがなくなってしまったので、どんな曲だったか忘れていたのですが、東さんの最後の作品になった、「初恋」で歌ってくれました。「十二月の夢」も・・・・。それが最後の作品だったなんて・・・。東さんもこの二曲は好きだったのかな〜なんて、思ってしまいます。

coralさん(1/23)
 私はイリちゃんほどKIDとの関わりは古くないんです。というより、むしろ最近と言った方がいいかもしれません。もちろん、KIDのことはそれ以前から知っていましたし、東さんのことも知識としてはありました。けど、芝居、それもミュージカルなんて門外漢の私にはなんの興味の対象にもならないものでした。
 今から5〜6年前、いとこからKIDのスポンサーを探してほしいと私のところへ連絡があり、とりあえず舞台を観に行くことになりました。それでも全く興味のない私は、とりあえずいとこの顔をたてるためだけにしかも開演後1時間以上たってからしぶしぶ席につく有り様でした。
 はじめてKIDの舞台を観終えた私は、本当に大袈裟ではなく、しばらくの間席から動くことができませんでした。その場で翌日のチケットを買い求め、今度は開演の30分前には席についていました。後にも先にもお金を払って観たのはその時だけですが(笑)
 それからKIDとの付き合いが始まりました。スポンサー探しは結局うまくいかず、その過程の中で東さんに殴られ、やっと、KIDのスタッフとして認められた気がしたものです。

LUCK-1さん(1/25)
 旅行団の中の自分は、あえて、[傍観者]という立場を取っていました。始めは、仲間3人と、東さん、深水に誘われた形でした。その後、長倉さんとも知り合って、結局、参加させられたというのが、正しかった。
 東さんや深水に誘われたとは言っても、自分は距離がありました。けっして、KIDがきらいだという意味ではなかったんです。若さ故の醒めたポーズを常にとりたかったのでしょう。仲間の2人のカメラマンもそうでした。[KIDのヨーロッパ旅行団]は、一般公募もしましたから、むしろ、一般公募の方が多く、その人たちが、むしろ、古澤監督に協力したような形で、はしゃいでいたから、映画にもその人達が中心に、出ていました。自分は全く登場していません。おもしろいのは、長倉さんもそれに近かった。旅行中、KIDを脱退しましたから、なおさらです。今にしておもうと、当時、大江健三郎、吉本隆明、かぶれの仲間が多かったから、そのような意味での距離感です。どっぷり、漬からない。

なおりさん(2/5)
   パンフ、マンハッタンなのですが、一番イリちゃんに聞いてみたかったのが、、、、サントラって発売されたの?(^^;。「マンハッタン・ブルー」9月21日発売予定って思いっきり書いてあるんだけど・・・(^^;。幻の歌って、「わが心高原に」?
 それと、2月のサーカスって、ライブLP出る予定だったんですか?(^^;

イリちゃん(2/5)
   幻・・・・全部です!発売中止になったんですよ。会報の何号かに書いてあった。だから、そのパンフレットに書いてある歌詞は、貴重なんです!ビデオにも、1曲も使われてないんだもん!逆に、サラムムの本放送中に使わなかったサラムムの曲をインストに使ってるんですよね(^^;)。それより、マンハッタンの最後のほうに使われる英語の曲、手に入れたいです。だれか知らないかなあ。
 サーカス。パンフにも、そう書いてありましたよね(^^;)。実際は、出てないです。エンドレスに書いたけど、全9曲。そのうち、「冬のピクニック」は、キッチンの歌、「陽気な綱渡り」は、驢馬の歌、「ハンドインハンド」はハメールンの歌です。恭兵さんの単独ソロはないけど、「空中ブランコ」は、坪田さんとのデュエット、「闘牛士と革命家」は、三浦さんと、1,2番を交互に歌っています。ぼくがとくに好きなのは、転用を除いたら、「二月のサーカス」と「空中ブランコ」です。
 FIRST CONCERTのパンフに、恭兵さんのダイアリーが何冊もあったでしょ。あれを見て、ぼくも感想文書き始めたんですよ。いろいろ真似しました(^^;)。「ぼくを探しに」、「ホープ軒」・・・・「ゲームウォッチ」まで、揃えましたよ。「マンホール」でしたね。知ってます?(^^;)。あれ、けっこうイライラしました。ゲームウォッチって、全部イライラするけど(^^;)

まりるさん(2/11)
 はじめまして。急に思い立ってKIDの検索をしてみてこちらのHPをみつけました。ショックでした・・。今でもこんなにKIDの事を語ってる方々がいる事、私が観に行っていた頃の作品達の事。それと東さんの事。全然知りませんでした。(T_T)
 中2の時初めて「オリ−ブの枝」を観に行き、ワ−クショップの「ペル−の野球」まで、毎回欠かさず観に行っていたのに、その後は熱が冷めたのか観なくなってしまいました。かれこれ20年弱経ちます。(>_<) でもすごく充実?した日々でした。忘れられない作品ばかり。観に行った日の夜は興奮して寝られず、ノ−トに”KID最高!絶対KIDに入る!”なんて書き殴ってました。・・・私にとって「青春」だったんです。 あ〜もっと語りたい。でも今日はこのへんでやめときます。

イリちゃん(2/13)
 >パタさん。「人生はミュージカ〜〜ル」は、ぼくも大好きなんですが、ドアのレコードに収録されてなかったので(^^;)、忘れてしまったのは当然ですよ。なんであの名曲が入ってなかったんでしょうね。「はつ恋」での転用は、もちろん知りません(^^;)
 >まりるさん、はじめまして。ぼくも去年、久々にKIDのことを思ったのです。20年も経ってませんが(^^;)、十数年離れていました。ショックといっても、まだ12月に立ち上げたばかりですので、こうしてファンの方々が集まり始めている最中です。見終わると、必ず、そういう興奮と運動意欲が沸くんですよね。ホント、不思議です。みなさん、そうなんだもん。ぜひ舞台の話をいたしましょう!

パタさん(2/14)
 再演は、オリジナル(?)とはキャストが違うので、ちょっと、違和感があるんですよね。やっぱり、初めに見たモノの印象が強いですから・・・。SHIROや、ペルーの再演は、あまりメインキャストに変更がなかったので、すんなり受け入れられたのですが、藍の色とキッチンとシンガポールの再演は、私の中では、再演というより違う作品みたいでした。「藍の色」はやっぱり初演の時の印象が強いんで、坪田さんの踊り子が不思議な感じ・・・。
 「サラムム」は台詞の一つ一つを鮮明に憶えているんですよ(;゜0゜)。言う前の次の台詞が言えるくらい。記憶にはないのですが、きっと、テープに録って聞いていたのでしょうね。三浦さんの「いや〜労働したね〜〜。」っていうのは、なんとなく、今でも疲れると口をついて出てくるんです。

まりるさん(2/15)
 イリちゃんさん、ありがとうございました。(^○^)でもちょっとヤバいっす。私もまだ20年は経ってないですよ〜。この2〜3年の差は大きいんですって〜ぇ。そうでした、私も十数年でした。(笑)たぶんイリちゃんさんと”タメ年”ですよっ。
 ・・で、舞台ではないのですが渋谷パルコで展示会?みたいなのがありましたよね、確か”SHIRO”と平行してたと思うんですが〜・・・。その時の写真が今唯一残ってます。パンフ類は実家の引越しの時捨てられてしまい(>_<)、LPは聴けずじまい。でもでも、恭兵さんとツ−ショットの写真がありました。写真は意外と残ってました。\(^o^)/ここでお見せ出来ないのが残念ですが・・・。次、来る時までに舞台の事を思い出しときます。

イリちゃん(2/20)
 >パタさん。そうですか。藍の色は、日劇に、家族で行ったかなんかして、とにかくKIDを知らないで観てました。(恭兵さんは知っていました)。もちろんストーリーも把握できず。ぼくがファンとして、ひとりで観に行きはじめたのは、メロスからですから、このパタさんの感想は、うらやましいです。坪田さん、たしか、365のときは、スタッフだったんですよね。結局、ぼくは藍の色3回見てますが、やっぱり大好きです。
 三浦さんのセリフ。すごいですね。やっぱり当時斬新な言い方だったんでしょうね。ところで、中盤に流れる恭兵さんのソロ、聴いたことありません?歌詞的に、サラムムらしいから、転用された物じゃないと思うんですけど、どこでも聴いたことがないんですよ。あの歌、どうにかしたい!
 ところで、オリーブのパンフ見てください! 「人間臭い人たち」(堀内倫子さん)というページの下です。 4枚写真があって、見覚えありませんか?右から2番目が、SISTER CONCERTではないでしょうか。それから、右端と左端は、両方とも、ラブコネクション発売記念コンサートかな?
 >まりるさん。それはKID展ですね。ぼくは、KID展のポスター、思い出しました!あれ、持ってたはず、行けなかったけど。だれなのか、わかんないんですよ、今でも。あのポスターの人。

トシさん(3/20)
 私は、まだ19歳ですが、ケーブルテレビで再放送されていた、「気まぐれ天使」を見ていて、渚をしている坪田直子さんを見て、その時、胸きゅん(死後)しました。しかし、その時は、それだけで終わりました。それからかなり時が経ち(1年くらいかな?)、インターネットをしていて、フと「気まぐれ天使」の事が頭によぎりました。それがなぜかは良くわからないのですが、きっと、「気まぐれ天使」が私にとってかけがえの無い作品だった様に思います。そして、「気まぐれ天使」の渚見ている時の胸きゅん(又死後)な気持ちになりました。そして、色々調べていると、ここのホームページにたどり着きました。その時、坪田直子さんが、「東京キッズ(間違えてたらスミマセン)」にいた事を初めて知りました。又ちょくちょくここのホームページに来ようと思います。「気まぐれ天使」を見ていた自分に少しでも戻れるように…(19歳がこんな生意気なこと言ってスミマセン)。

イリちゃん(3/21)
 気まぐれ天使は、ぼくも見てましたよ。ドラマの好みは、何歳だろうと変わらないですね(^^;)。ぼくは、次の気まぐれ本格派のほうが好きですが。(こちらにも坪田さんはゲストとして出ています)
 東京キッドブラザースは、「十月は黄昏の国」という舞台で、柴田恭兵さんと坪田直子さんがデビューして以来、全国的にも有名な劇団となりました。坪田さんは、「気まぐれ天使」で初めてテレビにも立ち、挿入歌「ジングル・ジャングル」も歌いました。舞台では、ヒロインの役を数多くこなし、恭兵さんの相方というイメージが一般的でした。KIDは、演劇というよりミュージカルなので、舞台の途中で歌が入るんです。だから坪田さんの歌う歌も数多くあります。「ジングル・ジャングル」は持ってますか?一昨年、なんとCD化されました。VAPさんの「コメディドラマソング」というやつです。そのほか、「ピーターソンの鳥」というCDも1枚出てます。残念ながらKIDのCDはありません。LPのみです。それから、テレビ方面ですが、坪田さんはテレビ好きではないので、あまりテレビには出演されてなくて、レギュラーだったのは、他には、「天まであがれ!2」というのがあります。
 わたしも、そういう想いで、恭兵さんのドラマに関するHPを作っています。過去に戻るのは決して悪いことではありませんよね。ただ、後ろ向きになるのではなく、それを現在未来に生かしていければ・・・・

パタさん(3/26)
 昨日の夜早速見ました。で、一晩考えたんですが、SISTER CONCERTは、確かですね。残念ながら、あの頃私はとてもあまのじゃくで、ラブコネクション発売記念コンサートは、行ってないんですf(^_^;)。左端のは、なんか記憶に引っかかる気がするのですが、あんまり、参考にならなくて、申し訳ありません <(_ _)>
 KID展。私は勝手に「飯山さん」だと思っていましたが、よくよく見ると、違いますね・・・(((((((^_^;)

イリちゃん(4/11)
 「わがユートピア」を見て
 1時間半番組の後半ということで、てっきり45分だと思っていたら、30分でした(^^;)しかし、そのおかげで、ビデオで2回も見直してしまいました。とてもおもしろかったです。年末の映画よりも、KIDの活動状況がよく見て取れました。東さんが泣きじゃくるシーンは、感激しました。東さんも当時26歳でしょう。その恥ずかしさのある若さで、あれだけがむしゃらに泣けるのは、当時でも今でも偉いことです。それだけ想いが強いというか、友だちを信じ切ってるというか、とても大事なことだと思います。
 さて、映像では、「新八犬伝」が見られました。楠原映二さんの声をバックに、「旅をして」という歌が初めて聴けました。それから、ラストシーンの、いかにも青春フォークという歌。あれが、「AND SIZUOKA」でしょうね。あれほどいい歌だと思いませんでした(^^;)SIZUOKAというのは、ユートピア候補の一つ「静岡県井川洞平」を指していたんですね。初めて知りました・・・・

genさん(4/15)
 30年ぶりに<わがユートピア>を見ることができました。16歳の冬だったと思います。小林さんがいなくなったことで、泣きながら劇団員たちにあたり散らす東さんに、こんな純粋な人がいるのかという思いでテレビにくぎづけになってしまったことを思い出します。その時は、キッドというより東さんにとても魅力を感じました。翌日、学校をサボって渋谷南平台の事務所に東さんを訪ねました。その日、番組にも出てくる劇団員の合宿所<アップルハウス>に泊めてもらったことも懐かしい思い出です。その後、鳥取の佐治村にある<さくらんぼユートピア>の会員にもなりました。一度も行くことはできなかったけど。あの頃は、いつもユートピアのことばかり考えていたような気がします。大げさなようですが、このドキュメンタリーをきっかけに僕の人生はおおきく変わったような気がします。

イリちゃん(4/16)
 genさんのお気持ち、よーく分かります。当時若者だった方々には、現実だったのですからね。ぼくなんかの感想は、推論だけのもので、まあ感動したことには違いないんだけれども、genさんのような方が語る感想とは重みが違います。最後の「僕の人生は大きく変わった」という文を読みますと、わざわざ生身の感想を書き込んでいただいて、ほんとにありがたい気持ちでいっぱいです。

genさん(4/16)
 キッドとのかかわりは、高校時代、何気なく点けたテレビで先日放送された<わがユートピア>を見てからです。異様に目を光らせた東さんと、不思議な若者集団は、当時高校生の僕には、とても衝撃的でした。たった一度しか見ていない番組だけど、泣きながら劇団員にあたる東さんの映像は、鮮烈な印象としてずっと記憶に残っていました。1971年、<黄金バット>でのニューヨーク公演から戻ったキッドブラザースは、いくつかの新聞や、<美術手帳><新宿プレイマップ>といった雑誌で、さかんに特集されたりしていたので、劇団の名前ぐらいは知っていたのですが、演劇自体にはそれほど興味もなかったので、アングラムーブメントのひとつぐらいにしか僕はとらえていませんでした。ところが、そのドキュメンタリーを見た僕は、どうしても東さんに会いたくなって、翌日、茨城から東京へ出てきてしまったのです。同郷の女優、国谷さんにそのあたりが似ているかもしれません。そして<ユートピア>という映画の水戸での上映運動から、僕はキッドとの関わりが深くなっていきました。はじめて観たキッドの公演は、峯さんが本番直前にフケた<西遊記>です。その後、<星を歌え><黄色いリボン><猿のカーニバル><シティ>などの公演の度に、使いッ走りのようなことをして、キッドとの関係を続けました。あくまでも、キッドファンのひとりとしてです。そしてニューヨーク、ラママでの<シティ>にも同行し、8ミリでキッドのドキュメンタリーなどを撮ったりしました。ニューヨーク公演の準備をするキッドの様子や、東さんを知る様々な方々にインタヴューして構成したものです。東さんのほかに寺山さん、沢田研二、内田裕也、エレン・スチュワートなどが出演しています。このフィルムは、いろんなところで自主上映しているうち、残念ながら紛失してしまいました。ニューヨーク公演の<シティ>は大こけでしたが、僕自身は、自分の世界観が日ごとに膨張していくことに驚きながら、とても充実した気持ちでその頃を過ごしていたように思います。
 1977年ごろ、<銀座ナウ>という生番組にキッドが毎週出演していたことがあります。その時期に<サラムム>というテレビドラマの撮影でキッドがグアムロケに行ってしまい、生番組に穴をあけてしまう為、急遽、キッドのプロモーションビデオを作って流すことになったのです。

イリちゃん(4/19)
 ずいぶん貴重な番組を見させていただきました。最近、NHKは、KIDの映像をよく流しますね。まだ他にも、取材番組があったんでしょうね。
 わたしの知らない時代です。わたしは、78年頃KIDのファンになりましたので、このあたりは、非常に興味があります。西遊記、峰さんの役をローリーさんがやったのですよね。星を歌えはコンサートなんですよね。この前の番組で、デパートの屋上でコンサートみたいなことをしていましたが、あれは何なのでしょうか?

裕子さん(5/1)
 KIDが大好きでした。もう一度観たい。願いは募るばかりです。はじめてみたのは、ハメールンの笛でした。それから、かかさず観ていましたが、いつのまにか日々の他の生活が、楽しくなってきて、KIDから遠ざかっていました。その大好きだったKIDは、もうないんですね。もう一度、会いたい思いを募らせて、元メンバーの新しい劇団のお芝居を観にいきました。なにを求めていたのか?自分でもわからないけど、感動は、なかった。KIDは、メンバーも私たちファンも、みんなKIDが大好きだった。それが、なかったから感動しなかったのかな?ずっと考えてるけどわからない。KIDのダンスが好きだったから、他のは、感動できないの?わからない。時代を、感じます。

イリちゃん(5/6)
 やはり、自分の生活のため、一時期KIDから離れるときは、誰にでもあるのかもしれませんね。率直な意見、ありがとうございます。こういうことって、はっきり書いたほうがいいと思うんだけど、裕子さんのおっしゃる、感動が伝わらなかった気持ち、よく分かります。何を求めていたのか?・・・・KIDファンは、「KIDの感動」を観たいのかも。
 KIDの舞台の感動というのは、どこから生まれていたんでしょうね。あの役者さんたち?東さんの本?ファンの一体感?ぼくもよくわかりません。だから、現在の北村さんのお気持ちも、なんとなく察します。自分でも、こうやってサイトを作って、資料を整理して、これでどうやってKIDのよさや感動が伝わるのか、疑問に思うことがあります・・・・

イリちゃん(5/7)
 飯山さんの歌リスト。一応、タイトル横のカッコが飯山さんの役名。ポルカまで調べました。
(コ)とあるのはコーラス曲、(ソ)はソロ、(デ)はデュエットです。

黄色いリボンPARTU(偽弟)
・映画館の歌(コ)
・人生が劇場なら(コ)
・黄色いリボン(コ)
・俺たちが殺したかったのは(コ)
・西部劇の彼方(コ)

黄金バット復活版(旧友)
・アメリカの夢(コ)
・花・雪・風(コ)
・北北西に進路をとれ(コ)
・Hi-Hi-Hi(コ)
・久しぶりに戻ってきた街は(ソコ)
・午後三時過ぎの夢(コ)
・いつの間にか少女は(コ)
・夢のハイウェイ(コ)
・戻り道(コ)
・この街のことを(コ)

かれが殺した驢馬(作曲家)
・SING A SONG(コ)
・時代はなげく(コ)
・もしも出来ることなら(コ)
・指先に想いをこめて(デ)

冬のシンガポール(ヒロシ)
・二人のお店(デコ)
・LONG WINTER(デ)
・センチメンタル・シティボーイ(デ)
・影郎(コ)
・WHITE DREAM(コ)
・冬のシンガポール(コ)
・僕等の四季(コ)
・LET'S MAKE SHINING SUMMER(コ)

十月は黄昏の国 再演(フォーク歌手)
・十月は黄昏の国(コ)
・食卓の風景(コ)
・ホタルのうた(コ)
・風の別れ(コ)
・眠れない夜のために(コ)
・それでも夕焼け(コ)

一つの同じドア 再演(ビンボー)
・ミュージカル!(コ)
・灰とダイアモンド(コ)
・限りなく出会うために(コ)
・ダンス(コ)
・一つの同じドア(コ)
・マネー(コ)
・貧乏と辛抱(ソコ)
・生きていようよ(コ)
・私の中の私達(コ)
・雪が降れば(コ)
・人生の役回り(コ)

失なわれた藍の色(輝彦)
・幻の街(コ)
・酔いがさめれば(コ)
・たとえ捩れた青春でも(コ)
・デュエット(デ)
・駄々(ソ)
・次の街へ(コ)

十二月の夢(名前確認できず)
・何もない(デ)
・RAINBOW CITY(コ)
・故郷へ帰る(コ)
・喉が焼けつくぐらい(コ)
・HAND IN HAND(コ)
・カーテンコール(コ)
・十二月の夢(コ)
・きよしこの夜(コ)

ハメールンの笛(若手サラリーマン?)
・ハメールンの笛(コ)
・リトル・ギャング(コ)
・モアモア・サンシャイン(コ)
・哀しみの河の流れに(コ)
・そして誰もいなくなった(コ)
・ハンド・イン・ハンド(コ)

サラムム(英介)
・波にまかせて(コ)
・マナイヤ・マシーナ(コ)
・ワーク・ソング(コ)
・ハロー・アイランド(コ)
・故郷へ帰る(コ)
・言葉のレッスン(コ)

街のメロス(サブ)
・マネー(コ)
・野郎どもと女たち(コ)
・我らこの地にとどまらず(コ)
・その蒼い手を(コ)
・メリーゴーランド(コ)

オリーブの枝(シゲオ)
・ROCK'N ROLLER SKATE(コ)
・LIFE IS SPORTS(コ)
・光のテーマ(コ)
・愛そうとして愛せない(デ)
・TOMORROW(コ)
・オリーブの枝(コ)

哀しみのキッチン(トシヒコ)
・ストリート・キッド(コ)
・SCRAMBLED EGGS(デ)
・冬のピクニック(コ)
・LIKE A HARD DAYS NIGHT(コ)
・哀しみのキッチン(コ)

二月のサーカス(ヒロオ)
・冬のピクニック(コ)
・世界はメリーゴーランド(コ)
・二月のサーカス(コ)
・ハンド・イン・ハンド(コ)

冬のシンガポール 再演
冬のシンガポールと同じ

霧のマンハッタン(ジュン)
なし

心は孤独なポアロ(石渡鉄夫)
・おれのあだ名はマシン・ガン(ソ)
・憤りがあるうちならば(コ)
・恋は殺人ゲーム(コ)
・心は孤独な(コ)
・今(コ)

青春のアンデルセン(ゴールド・シュミット)
・かかとの下は氷河の崖(コ)
・白鳥(コ)
・地球から落ちた(コ)
・心に空き地を(コ)
・21世紀(コ)

SHIRO(小左衛門)
・巡礼歌(コ)
・ZEN(コ)
・花づくし(コ)
・SHIRO(コ)

ペルーの野球(西本善太)
・9(コ)
・北京のギャング(コ)
・年の値段(ト)
・いつか青空の下で(コ)
・ドラマに向けて(コ)
・ペルーの野球(コ)
・誰でもいいから(コ)

シェルブールの雨(?)
・I'M JUST A LIGHT MAN(ソコ)
・DO THE DANCE(コ)
・LIKE A HARD DAYS NIGHT(コ)
・どうしてえこひいき(デ)
・衣装をぬいで(コ)

日曜日のカイン(ロニィ)
・兄のバラード(ソ)
・SEE YOU TOMORROW(コ)

CHERRY WARS(R-1)
・ROBOT(コ)
・未来遊戯(コ)
・THE GOLDEN LION(コ)
・CHERRY WARS(コ)
・MORNING(コ)

哀しみのキッチン 再演
哀しみのキッチンと同じ

失なわれた藍の色 再演
失なわれた藍の色と同じ

ペルーの野球 再演(西本善太、三原竜夫)
ペルーの野球と同じ
(竜夫の場合は、「北京のギャング」の代わりに「トライアングル」)

スーパーマーケットロマンス(三十四、スーパーマン、ターザン)
・ウェルカム・スーパーマーケット(コ)
・ハックルベリーフィンの冒険(デコ)
・WHERE DO I GO(コ)
・時はロマンス(コ)
・SHALL WE DANCE(コ)
・心に空き地を(コ)

シシリアでダンス(政次郎)
・LOVE IS LONELY(コ)
・こんな暗い夜は(コ)
・1920 OH GOOD DAYS(コ)

冒険ブルックリンまで(キング)
・海岸通り2丁目
・三文オペラ
・夜空と酒場
・約束の地(コ)
・売れ残りのアドベンチャー
・冒険ブルックリンまで(コ)
・恋人たちの終着駅
・君はスーパー・ラビット
・ノックしないで会いに来い
((コ)がついてない曲は、歌ってたかどうか不明)

遠い国のポルカ(島崎)
・雨を歌う鳥のように(コ)
・5月のひばりに(ソコ)
・遠い世界で(コ)
・大人になる前に(コ)
・生まれた朝に(コ)
・遠い国のポルカ(コ)
・君が人生の時(コ)
・SEE YOU TOMORROW(コ)

ゆうさん(5/8)
 キッドの歌に関して質問があるのですが飯山さんも覚えてないような気がするので、イリちゃんにお尋ねしてもよろしいでしょうか?

―先日のイリちゃんの叩き台より―

<黄金バット復活版>
追加 ジャパニーズ・グラフティ
追加 俺のハーレーダビットソンで!

<かれが殺した驢馬>
追加 夜の目覚めるものは

<サラムム>
追加  サラムムープロローグー
追加  南十字星
削除? 故郷へ帰る→「十二月の夢」の歌では?

<街のメロス>
(愛のメリーゴーランド編)
追加 帰ってきた男
(愛の観覧車編)
追加 ブリキの鳥
追加 約束ということ
追加 メロスの部屋
(共通)
追加 ラブアゲイン
追加 遊園地

<オリーブの枝>
追加 ローラースケート場「カリフォルニア」
追加 ドーナツ・ショップ
追加 ローラー・ボール
追加 スーパーマーケット・マン
追加 冬の時代

<シェルブールの雨>
削除? LIKE A HARD DAYS NIGHT→哀しみのキッチンの歌?

<遠い国のポルカ>
削除? SEE YOU TOMORROW →CDにはないのですが、LPに入ってるのでしょうか?
削除? 大人になる前に→恭兵さんのソロでは?

イリちゃん(5/9)
> <黄金バット復活版>
> 追加 ジャパニーズ・グラフティ
> 追加 俺のハーレーダビットソンで!

 復活版。えーと、一応、歌だけチョイスしたので、これらは、シーンの名前です(^^;)。LIVE版ですので。

> <かれが殺した驢馬>
> 追加 夜に目覚めるものは

 すいません。この歌、バックコーラスありましたね。ぼくのミスです。追加してください。

> <サラムム>
> 追加  サラムムープロローグー
> 追加  南十字星
> 削除? 故郷へ帰る→「十二月の夢」の歌では?

 プロローグは、インストゥルメンタルです。南十字星は、LPに入っていますけど、実際にテレビでは流れませんでした。故郷へ帰るは、逆に、LPに入ってなかったけど、歌っていましたよね、みんなで。南十字星のような本編未使用曲は、どうします?

> <街のメロス>
> (愛のメリーゴーランド編)
> 追加 帰ってきた男
> (愛の観覧車編)
> 追加 ブリキの鳥
> 追加 約束ということ
> 追加 メロスの部屋
> (共通)
> 追加 ラブアゲイン
> 追加 遊園地

 これも全部シーンの名前です(^^;)。「約束ということ」は歌もあるけど、恭兵さん(三浦さん)のソロですし。

> <オリーブの枝>
> 追加 ローラースケート場「カリフォルニア」
> 追加 ドーナツ・ショップ
> 追加 ローラー・ボール
> 追加 スーパーマーケット・マン
> 追加 冬の時代

 同じく、オリーブもLIVE版ですから、シーンの名前です。

> <シェルブールの雨>
> 削除? LIKE A HARD DAYS NIGHT→哀しみのキッチンの歌?

 シェルブールでも歌っていました

> <遠い国のポルカ>
> 削除? SEE YOU TOMORROW →CDにはないのですが、LPに入ってるのでしょうか?
> 削除? 大人になる前に→恭平さんのソロでは?

 SEE YOU TOMORROWは、LPにも入ってませんが、歌っています。大人になる前には、LPではソロですが、舞台ではソロコーラスで、飯山さんも歌っています。

酒井さん(5/9)
 KID、懐かしいですね。むかし、自分が芝居を始めた頃、ひどく影響を受けました。見るよりも上演させてもらった数の方が多いです。「失われた藍の色」「ハメールンの笛」「街のメロス」「心は孤独なポワロ」「ペルーの野球」。もちろん、ちゃんと本家から台本やカラオケを提供していただいて、「ポワロ」などは当時原宿にあった本家のステージを貸していただいたりもしました。追いかけても届かないような幻でしたね。今でも、ツテをたどって手に入れたレコードは宝物です。
 私のお好みのKIDレコードです。芝居から切り離して、歌だけを、全く主観で、好みで書いてみます。
 まず1位は、文句なしに「サラムム」。芝居として、あるいはTV番組としての出来はいろいろご意見がおありでしょうが、KID Songベスト1&2の、「言葉のレッスン」「南十字星」が入っているのは大きいですね。聴いて泣き、一緒に歌って泣き、どんどん深くなっていく名曲だと思います。他の曲もいいです。小池さんが女声で歌う一曲なども不思議な魅力があります。
 2位は「哀しみのキッチン」。音楽性だけを言えば、これがベストかもしれません。「Like A Hard Days Night」「哀しみのキッチン」という名曲もあり、「フィルム」のような地味ながらしっとりくる歌もあり、心がときめく楽しい歌もあり、音楽だけでもトータルで楽しめる一枚だと思います。
 3位は、迷って「失なわれた藍の色」。それぞれの役者さんの持つ個性がとってもよく出ている歌が多いです。全曲を作詞作曲している小椋佳さんの声が入っているのもいいのですが、柴田さん、三浦さんの個性を生かした歌、飯山さんとアリスさんのデュエット、金井さんのソロなど、本当にみなさんの持ち味が出ています。もちろん、「ピンクのエンサイクロペヂア」といった楽しい傑作、「次の街へ」という心に響き渡る名曲もあります。
 次点には「オリーブの枝」をあげましょう。「オリーブの枝」を始めとして「トゥモロー」「ten hours love」「光のテーマ」など、名曲も多いです。ライブ版仕立てなので、レコードとしてみた場合にはちょっと緊張感が欠けるかも。おなじライブ版仕立ての「黄金バッド復活版」も、曲の完成度ではベスト3に入ってもおかしくないですね。「この街のことを」は、すごい歌だし、地味ながら心にしみる歌が多いです。「ハメールンの笛」も好きですが、ちょっと地味かなってことで惜しくも3位までには入りません。でも、「そして誰もいなくなった」「君住む町」は好きだなあ。なんといっても宇崎竜童&阿木燿子のコンビですからね。
  「冬のシンガポール」の「時の魔法」という歌は個人的にはKIDデュエットの最高作だと思っています。ロックンロールも楽しいけど、全体としてはもうひとつ。「心は孤独なポワロ」も捨てがたい歌があるのですが、「夢の湖」「遠い国のポルカ」もそうなのですが、ちょっとパターンに流れた歌が多いように感じます(あくまで芝居から切り離して歌だけ聴いた場合ですよ)。
 その他、「黄金バッド」(CDで復刻されました)「街のメロス」など話したいものはたくさんあるけど、省略。
 それにつけても、「ペルーの野球」と「青春のアンデルセン」がちゃんとLPになっていたら、たぶんベスト3は大激動だったと思います。勝手なことばかり書いてスイマセンでした。

イリちゃん(5/10)
 酒井さん、はじめまして。といっても、ぼくははじめてではありません。劇団キホーテの演出家の酒井さんではありませんか!?ペルーは観ていませんが、その他は観させていただきました。ポアロは、たしかにワークショップでされていましたね。あの日は、恭兵さんの誕生日だったので、よく覚えています。大学生の応援客も多かったです。ラストで、役者さんたちが感極まって泣いていたのは、劇団卒業だったからでしょうか?メロスは千葉、藍の色は大宮だったでしょうか。どこで観たか忘れましたが、とにかくあの頃、東さんの本を使う劇団も追いかけて、よく観に行ってました。歌の書き込みもありがとうございます。
 サラムム。当時の新聞の酷評はムッとしましたね。ぼくは子どもでしたが。やはり同じ感じですね。ぼくもLPの中では、「南十字星」それから「ハローアイランド」が好きです。あと、LPには入ってないけど、「十二月の夢」から転用の「故郷へ帰る」も大好きです。「言葉のレッスン」は泣きながら歌っていたのが印象的だけど、「南十字星」が使われなかったのは残念でした。

酒井さん(5/10)
 あ、こんなにあっさりと正体をわかっていただけるとは思いませんでした。驚きました。今後ともよろしくお願いします。
現在酒井は、NeverLand Musical Factoryというアマチュア劇団を主催しています。KIDの影響をかなり激しく受けた、オリジナル歌入り芝居を製作しています。ホームページもありますので、ぜひ遊びに来てください。
 「南十字星」は、最後のクレジットのところで流れてたような記憶がかすかにありますが。
「ハロー」は好きですが、そちらよりも「ワーク・ソング」の方が好きですね。「ハロー」は、一度ステージで歌って(無許可です、ごめんなさい)、客席と「ハロー!」って掛け合いをして、とても楽しかった記憶があります。

イリちゃん(5/12)
 そうでしたっけ!?提供のところで?「ゼ○ックス・スペシャル」でしたけどね(^^;)
 ハロー、覚え、ないです・・・・。キホーテのときですか?教えてください。観たかったです・・・・
 キッチンは、まったく同じです。「キッチン」と「LIKE」を挙げると思います。とくに「キッチン」は大好きで、小椋さん自身のソロバージョンのレコードも発見し、よく聴いています。イントロが切なくて好きなんです。「冬のピクニック」と「ストリート・キッド」もいいですね。
 藍の色は、「20才過ぎたら」「ピンク」「幻の街」「たとえ捩れた青春でも」が好きです。「20才」と「ピンク」は、間奏がいい。舞台状況も覚えてますしね。芝居自体が大好きなので。
 キホーテは、どういう劇団だったのですか?すいません。そういうことは当時考えず観ていたので。
 演出の部分は、東さんから直接酒井さんに何かアドバイスなどあったのでしょうか。気になるものですから。あの東さんが、本を貸すことをどう思っているのか・・・・

酒井さん(5/12)
 劇団ノニーの頃です。大学祭の中で、しかもKIDとは関係のない芝居のカーテンコールでした。パーカッションとキーボードだけの、生演奏でやりました。サンバ風のアレンジをして。舞台から「ハロー」と叫ぶと客席から「ハロー」と返ってくる、気持ちのいいステージになりましたよ。
 「失なわれた藍の色」が再演された時に、恭兵さんの独白が書き換えられていました。どちらかといえば「オリーブの枝」の主人公に近い設定がされていたと思います。60年代の、学生運動などの時代を原点において、そこからの距離で設定されている部分がかなりあるように感じられるのです。 とはいっても酒井は「チェリー・ウォーズ」以降は見ていませんので、そのあたりを東さんがどのように解決していったのかは知りません。しかし、たとえば「冬のシンガポール」でなされていた設定を、現代にそのまま上演するのは無理があるのではないでしょうか。結局、東さんの本というのは、単純な「時を越えた普遍性」を持つものではなく、そのとき、その時代の人間たちにきわめて密着した設定を持ちながら、その背景に、これもきわめて普遍的な人間の寂しさと喜びを掘り当てていたのだと思います。これは、東さんの本をおとしめるのではなく、逆にそのすばらしさを言っているつもりです。だから、僕自身、今東さんの本をそのまま上演したいとは思いません。おこがましく言えば、今僕らが抱えている時代を、東さんが生きていたとしたらどんな芝居に表現するか、そんなことを見つめながらオリジナルを書くと思います。僕らの生きる現代に密着しながら、東さんが示してくれた普遍的な寂しさと喜びを、その中で表現しようとつとめるでしょう。僕が芝居を、ミュージカルを書き始めた理由はそれですから。 メッセージを風化させない、というのはそういうことだと思います。たとえば、東さんのではなく、僕自身の言葉で「ひとつの同じドア」や「十月は黄昏の国」や「黄金バッド」を書きたい、そのためにあがくことが、東さんの意志を継ぐことであると思うのです。CDの復刻なんて、ほんとうにわくわくするし、KIDの舞台は、たとえ誰が上演するにしても、本気で取り組んだものであれば観たいと心から思います。
 キホーテはただのアマチュア劇団です。KIDの芝居は3、4回取り上げましたが、専門にやっていたわけではありません。その前身であった劇団ノニーも同様です。ただ、主催者である酒井が、東さんの本の中にあるなにかに惹かれていたので、取り上げさせていただくことが多かったのです。「メロス」「ハメールン」の台本は事務所で書き写し、「ポワロ」は台本が残っていないと言うことで、事務所にあった生録のテープから台本を起こしましたね。台本やカラオケは、当時知り合いの友達がKIDの事務所にいて、その関係で頼み込みました。一度僕らの歌のテープを聴いて、感想を漏らしていたという話を聞いたことがあります。東さんには会ったことがありませんので、演出などの話はいただいたことがありません。また「ペルーの野球」以外は、本家の芝居を観たものもありません。「藍の色」などは自分たちの上演後に再演を観て、ああ、こういうものだったんだ、と思いました。

イリちゃん(5/13)
 鉄兵。どちらも覚えています。最初のときは、何もできない男に落胆して女が自殺して、男は革命を起こそうとした。再演のときは、俺たちは何もできないと語り合ううちに、その反論の証明として仲間の男を刺してしまった、といった感じでした。たしかに違いましたね。最初のときは、革命家という設定がしっかりとついてました。
 KID作品を上演し、セリフだけ現代風に変えるというのは無理がありますか?

酒井さん(5/13)
 作品によっては可能だと思います。酒井の知る限り「哀しみのキッチン」や「ペルーの野球」は、時の流れに耐えられる作品だと思います。「失なわれた藍の色」も、設定を現代風に変更していくことができるでしょう。あ、他にもいろいろありますが、酒井になりにきびしく観て、上演する魅力を感じない作品はのぞいてあります。僕自身、「黄金バッド復活編」をほとんど盗作するに近い形で「ふるさとごっこ」という芝居を書いたことがあります。
 ただ、そういうのは著作権的に苦しいような気がします。逆に作者がいれば、「これなら許せる」って絶対的なGoを出せるでしょうが、作品だけがあっては、そういう形で書き直すことが、彼の作品に対する冒涜になりかねないし、少なくともそういう心配が先行するかもしれません。
 「ポワロ」を上演した時、確かにKIDファンの方も大勢観てくださったようで、呪いに近いようなアンケートもたくさんいただきました。つらかったですよ。
 純粋に脚本としての魅力は、もっと評価されてもいいと思います。たぶん「ぼくたちが愛のために戦ったということを」シリーズも絶版でしょうし。戯曲そのものにふれられないですよね、普通。いくつかの戯曲については、1時間程度に書き直したヴァージョンや、歌とダンスを必要不可欠としないヴァージョンを作れば、高校演劇などでも取り上げられるものとなると思います。名目って言葉には、正直ちょっと抵抗を感じますけどね。

イリちゃん(5/20)
 歌リスト、あれでOKだと思います。
 ペルーの再演は、竜夫をカットしましょう。
 それから、こないだ気づかなかったのですが、ドアの再演のときに、「LIKE」が歌われていたんですか!?飯山さん本人が言っていました!?だとしたら、大発見です!LIKEは、キッチンの歌だから、キッチンは79年の舞台。ドアの再演はそれより前です。だから存在しないはずですが・・・・でも、以前から使われていたという可能性もありますもんね。歌詞を見ると・・・・キッチンのドアを叩いて、歩き出すんだ・・・・という箇所があります。だからキッチン用の歌に見えます。でも、ドアという言葉もあるか(^^;)。とにかく、飯山さんがそう言われていたら、それを尊重すべきでしょう。

ゆうさん(5/20)
 『「LIKE」は、キッチンの歌なのに、シェルブールでも歌ったんですか?』と、お聞きしたところ、『キッチンの歌というより、僕が入団したころから既にあった歌で、東さんが好きで、いつも練習のときに歌ってたよ。一つの同じドアでも歌ったし』というお返事でした。一応、飯山さん発言なので、ドアの再演にも入れておきます。

ヒマワリさん(5/26)
 はじめまして。何ヶ月か前にこのホームページを見つけ、時々訪問させてもらっていたのですが、今日久しぶりに来てみると、「黄金バッド」がCDで復活されたというのを見つけ、初めてカキコしてしまいました。
 私がキッドの舞台を観たのは「街のメロス」からなので実際には観たことないのですが、20年位前、サークルの先輩がカセットテープにダビングしてくれた「黄金バッドPARTU」にとても感動しその当時探したのですが、見つけられませんでした。もしCD復刻された「黄金バッド」が私の探していたものなら、ぜひ手に入れたいので詳しい情報を教えていただけないでしょうか?お願いします。

イリちゃん(5/26)
 酒井さんの代わりに・・・・失礼します。6年前に発売されたCDは、元祖「黄金バット」(ラ・ママの)で、ポリドールさんが、LPをCD化したものです。¥1,500
 ヒマワリさんの言われる「PARTU」は、「黄金バット復活版」のことだと思われますが、こちらはLPのみです。「帰ってきた黄金バット」もLPのみです。

ヒマワリさん(5/30)
 さっそく教えていただきありがとうございます。若かりし頃、「キッド命」だった私には、キッドのホームページに自分のカキコが載り、それに答えてもらったというだけでとても感激しています。CDの方はやはり復活版ではないということでちょっと残念ですが、元祖の方も聴いみたいので、CDショップをあたってみようと思います。どうもありがとうございました。
 P.S.私も「哀しみのキッチン」好きです。川船圭子さんの歌う「FILM」が大好きでした。

ゆうさん(5/31)
 「冬のシンガポール 再演」のところに古城さんの名前がないのですが、私が見た大阪公演は三浦さんがいなくて、古城さんが三浦さんの役をされていました。パンフレットを見てもキャスト名は三浦浩一しか書いてなくて、どこの壁を見てもキャスト変更のポスターもなくて、なんか皆知らん顔して、舞台を楽しんでました。一緒に見に行った友達はキッドを知らない子だったので、ただ恭兵さんが素敵〜!ってニコニコしてるし・・・。もし、あの時、私が今のようなおばちゃんだったら、スタッフの人でもつかまえて「なんで三浦さん、いてへんの?」って、聞けたのですが、誰にも聞けず、哀しい想いで帰ってきました。あっ、でも舞台はとっても楽しかったです。ちょっと心の奥にポカッと穴があいてましたけど。

イリちゃん(5/31)
 えーと、新宿のときは古城さんとWキャストだったんです。だから、あとで古城さんを追加しておかなくては。大阪のときは、Wキャストというより、もう完全に古城さんだったんですか?

裕子さん(6/2)
 懐かしいものがあったのです。何の舞台だったか忘れたのですが、飯山さんがゴルフボールを口に入れて舞台に登場した事ありましたよね?あの時の ボールがビニール袋にいれてあったのです。今思えば 少し気味悪いですが・・・(爆)。客席に吐き出したボールを、私がひろったんですね。キャー! なんという事を・・・若気の至りです(汗)
 それで・・・ その舞台 なんだったのかな?と 気になって・・・ゴルフボールなんて なんにもつながらないし・・・
 でも あのボール一体どうしよう?なんか触れないんですけど・・・(爆)

イリちゃん(6/2)
 懐かしいですね!なんかありましたね(^^;)。忘れかけてますが。たしかポアロじゃなかったですか?変な役だったし。ポアロ観てますよね?(^^;)だったら間違いないと思うんですけど・・・・。ペルーはそこまでしなかったよなあ・・・・
 ここまで持っていたら、捨てられないですね(^^;)。でも、持っててもだれにも自慢できないから、飯山さんに会って、お返しするのもいい手です(^^;)

裕子さん(6/2)
 ポアロ観てます。飯山さんの役、アンデルセンの次に好きです。そうかぁ〜。ポアロの時だったんですね。流石・・・。おかげさまで スッとしました。ありがとうでした。
 でも もしかしたら、全公演でボール吐き出してたんだから、私のように何故か持ってた人いるかもしれませんね。やっぱり 気味悪い・・・(爆)

さちさん(7/11)
 はじめまして。何だか急にKIDが懐かしくなって、このページを見つけてしまいました。
 初めて、KIDの舞台を見たのは確か「ハメールンの笛」でした。あれからもう随分と年数が経ってしまいましたが、今でも時々思い出したりします。あのころは、舞台を見終わった後しばらくは、舞台の中で歌われていた曲が頭の中でずーっと流れている様な感じでした!!それと、見終わってロビーに出ると、KIDの役者さん達が、出口でお見送りしてくれていたりでドキドキしたものでした・・・このページを見つけて、こんなにKIDの事を懐かしく思っている人がいるのがわかって、うれしい気分になりました。

kenさん(7/12)
 はっきり言って、こんなに感激したのは久しぶりって感じです。というのは、あのアンデルセンのことについて、(オレはほとんど暗唱できるほどなんですけど)人と話をしたのって、本当にこれが初めてなんですよ。
 あれは、たしかオレが高校2-3年の頃の本当に多感な頃だったんですよね。それで、本当に震えるほど感動した。イリちゃんが言うように、本当にいろんな人生訓がつまってましたよね。けど、、、特にオトコは、そういう話って、なかなかできないじゃないですか。なんか自分の心の中を見透かされるような気がして・・・。
 オレの場合は、本当に友人にも、恋人にも、家族にも「アンデルセン」の話は一度もしたことがありません。オレは何でも話すタイプなんで、これってとっても珍しいんですよ。
 「心に空地を」は、「何事があっても、終っちゃうよ、人生。」ですよね。(ほら暗唱できるでしょう?)
 オレは、(初めて言いますけど)今まで色々な人生の岐路に立ったときに、この「アンデルセン」の唄をうたって乗り越えてきました。大げさじゃなく。中でも「屋根の上に登れば/星が掴めるみたいに/階段のてっぺんには/青い空が/きっとある。」は、ほとんどオレのテーマですね。(笑)

イリちゃん(7/12)
 それはよかったです。ぼくも話しても話しても話し足りないぐらいです。
 アンデルセンの人生訓は、夢を持った生き方か、現実的な生き方か、って感じの葛藤だと思うんですけど、若い頃見ても、これからの将来についていい刺激になるし、今見ても、それこそ「人生の岐路」という意味で、刺激になるんですよね。というか、今のほうが刺激的です。
 そうですそうです。この歌詞が完璧なんですよ。

  何事があっても、終わっちゃうよ、人生
  結局、闇という出口へ間違いなく進む時間のエスカレーター
  そこは君の遊園地
  遊ぶのもケガをするのも、すべて君次第
  欲張りたいだけ欲張りなさい
  欲張りたいだけ欲張りなさい
  ただできれば心に、心に空き地を残しておこう
  バカげた空想や愚かな夢なんかをそっと置く場所を

 こんな感じですよね。人生は遊園地。自分で何をしてもいいという勇気が湧いてくる。何かしようというものもなくマジメに働くことが、自分の人生でいいのかって。いくつになっても、いつも自分勝手な夢を持っていたいなって。
 ぼくだって、ほんとに、ビデオ観るたんびに涙はちゃんと出ますよ。他のKIDのテープもあるんだけど、アンデルセンはやはり群を抜いているかも。
 そう、「心に空き地を」と、この「白鳥」がぼくのベストです。あとは、「かかとの下は氷河の崖」とかも、歌詞にジーンと来ます。
 シーン的には、この3つの歌のシーンの他に、金井さんの、「ロマンってやつは、みんなの心からだんだん失われているんじゃないか」と言って、パラソルで飛ぶシーンとか、北村さんの、「自分の夢の翼を広げて飛べない人間は、どうすればよいのですか」と嘆くシーンとか、ラスト近く、苦悩するアンデルセンに、リボアや父や母が反芻して出てくるシーンとかも心に残ります。結局、自分の人生に照らし合わせてみてしまうんですね。そのとき泣けてきちゃう。

115さん(7/20)
 キッドについて興味を持って調べています。どなたか、ニューヨークの国連で黄金バットを上演した年月日を御存じの方はいらっしゃいませんでしょうか?

イリちゃん(7/20)
>さちさん
 ぼくは、ハメールン、観ていません・・・・レコードで歌を聴いて、もう1枚買ったぐらい好きなのですが・・・・いろんな先輩ファンの方々の話を聞くと、ハメールンのパンフだけなぜかない、と言われます(^^;)もしかしてハメールンってパンフなかったのかな、なんて思ったりします(^^;)
 曲ですが、「モアモアサンシャイン」が大好きです。それから、「ハンドインハンド」「そして誰もいなくなった」「哀しみの河の流れに」「ドリーム」も書かずにはいられません。
>115さん
 ぼくはまったく知らない話ですが(^^;)、国連本部の催しのゲストで、各国大使の前で上演したというやつですね?(^^;)ぼくも勉強したいので調べたのですが、ラ・ママ以外のシェルダン・スクエア・プレイハウスで上演を始めた8月から、「コニイアイランドプレイ」を始めた10月までの間だと思われます。ちなみに、最近では、「国連スタッフデー」と言われているみたいで、4,5年前も日本の団体が呼ばれて、9月12〜16日あたりになされたそうです。昔から9月と決まっているのでしょうか?永倉さんの「黄金バット」には何か書かれているでしょうか?今、手元になくて・・・・(^^;)

115さん(7/21)
 貴重な情報をありがとうございます。国連の資料室にビデオはあるらしいのですが、年月日がわからないと検索できないそうなので、困っていました。ラママの資料室でもわからないとのお話で。。。助かりました。有り難うございました。

さちさん(7/21)
 イリちゃんの話を聞いて、探してみましたがやっぱり無い・・・ ハメールンのパンフ!!私が買わなかっただけかなーとも思いましたが、はじめから無かったのでしょうかね?これはレコードも買っていなかったので、色んな曲名を書いてもらってなつかしいー。ちなみに、私はハメールンではないのですがオリーブの枝の「TEN HOURS LOVE」や哀しみのキッチンの「哀しみのキッチン」冬のシンガポールの「時の魔法」などが好きなんです・・またまた懐かしくなってきたので、持っているパンフ全部見直してみようかなと思います!!

酒井さん(7/24)
 「ハメールン」はすてきな芝居ですね。
 僕はkidのデュエットソングが好きなんですが、「時の魔法」はベストのひとつですね。まったく逆の方向で「スクランブルエッグ」という名作もありますね。「ハメールン」では、「ひとりぼっちのミュージカル〜君住む町」というメドレーっぽいデュエットが大好きです。「ハンドインハンド」は、「青春のアンデルセン」のカーテンコールのメドレーで歌われた時、思わず立ち上がってしまったのを覚えてします。

イリちゃん(7/26)
 そうですね。恭兵さんと坪田さんのデュエットに関して言えば、「時の魔法」「TEN HOURS LOVE」「空中ブランコ」「君住む街」がジーンと来ますので、やはり一緒ですね。
 アンデルセンのメドレー(「21世紀」)は、興奮しましたよね、たしかに。「ハンド」→「TOMORROW」→「LIKE A HARD」→「LET'S MAKE」と、続きましたよね。舞台に上がっていたお客さんが何人もいました。

genさん(9/2)
 飯山とは学生時代の同期です。当時飯山は、僕たち映画学科監督コースの学生たちの人気俳優で、いろいろな学生監督が、彼に卒業制作に出演してもらうためにこぞって脚本を持ち込んだものでした。彼が選んだ何本かの脚本のうちの一本が僕の映画で、「のこされた翼」というタイトルで、彼に出演してもらうことになりました。
 映画は、茨城の海辺の町に暮らす三人の高校生の話です。主人公の飯山が夜の海で出会い、恋に落ちる相手がアリスです。ピーター・ボグダノビッチという監督の「ラスト・ショー」という映画に刺激されて作った映画です。共演は、純アリスです。その頃はまだ、飯山もアリスもキッドのメンバーではありません。
 ひと夏をかけて撮影が終了し、秋になって、編集や、アフレコをやっていた頃だったかな。東さんが俳優を探しているという話を聞いて、卒業後の進路が決まってなかった飯山と、アイドルやモデルの仕事にちょっと疲れていたアリスを確か別々に東さんに紹介したのでした。それが飯山がキッドに入ったきっかけだったと思います。

NOVさん(9/8)
 どなたか教えてください。曲名と歌っている俳優さんの名前です。「久しぶりに戻ってくるとかび臭いねこの街は〜」で始まる曲です。微妙に音程がずれていてそのせいか頭について忘れられないんですが(笑)肝心の曲名を忘れてしまいました。

イリちゃん(9/8)
 黄金バット復活版の「久し振りに戻って来た街は」です。歌っているのは、1番が飯山さん、2番が三浦さんです。CDにも入ってますから!

NOVさん(9/10)
 昨夜「知ってるつもり」が大阪で放映され、東さんと柳さんにスポットをあてた構成になってました。若き日の東さんを見て感慨深いものがありました。僕もその昔大阪の公演の時東さんと立ち話したことがあったのでとても懐かしく番組を観ました。話は変りますが坪田直子さんは一度キッドを辞めて再度入団されてますよね?この経緯に関して何かご存知の方おられたら教えてください。病気でもしていたのかしら…だって「一つの…」のころはどっちかというとふっくらぽっちゃりで可愛い少女みたいだったのに「キッチン」のころはとてもスリムな美女になってるんですもの。歌声もハスキーに変ってるし…なぜか気になる今日この頃です。

イリちゃん(9/11)
 坪田さんは、もともと自分の歌いたい歌があって、やめられたそうですよね。結局、KIDでは歌えなかったことを新天地で見つけようとされたのです。個人的には、メロスの「ベビー・パウダー」あたりは、坪田さんしか歌えない歌だと思っているのですが・・・・

深野さん(9/28)
 今とっても感動しています。KIDの6枚組の復刻CD-BOX発売なんて夢のようですね。はじめて知りました。なにもお手伝い出来なくて申し訳ありませんでした。怒濤のようなスケジュールの中での東さんとの曲づくり、思いでは星の数です。私もイリちゃんと同じ昭和53年の、「12月の夢」からKIDとのおつき合いが始まりました。未完成の曲、使われなかった詞、ボツの曲…たくさんありました。きっといつか私なりのKID物語りを東さんに捧げたいと思っています。なにかお手伝いできる事があったら、いつでも言って下さい。ホントにありがとう。あっ、CD予約します(笑)

イリちゃん(10/1)
 ぼくは、「12月の夢」の中では、「故郷へ帰る」が大好きでして、(現在のわたしの心境でもあるのですが)、今でも聴いて感動できるのは、何を隠そう、今メールを送ろうとするご本人のおかげであるということに気づき、さらなる幸せです。
 というわけで、何を申し上げたいのかと言いますと、関わりの深い深野さんにも、ぜひ、「私なりのKID物語り」を行動してください!と一ファンは思うのです。深野さんが、どのようにKIDの部分をご自分に活かすのか、いつかお話ししていただきたいです。

LUCK-1さん(11/27)
 ヨーロッパ以降の自分のスタンスは、深水と似たところがあります。
 東さんは純粋で、いい人です。でも、ヨーロッパ以後は、接触をお互いに、持とうとは思いませんでした。あのようないい思い出は、ヨーロッパだけにとどめて置きたいのです。長倉恭一さんについても同じです。今でも、彼が、私を呼ぶ『sigichan』という声が聞こえてきそうです。東さんも、『sigichan』でした。
 あんな前代未聞の冒険は、あれからも、そしてこれからも、誰もなし得ない貴重な私達だけの宝ですから。お互い年もとり、仕事も違い、住む場所、境遇も違っても、『あの宝』は参加者全員が、今でも見えない絆で共有していると信じています。

イリちゃん(12/10)
 飯山さんの舞台レポート
 @メッセージ性あり、A生き方の感動性あり、飯山さんが本を書いているときから言っていたB「東さん流」を見事、自分の形に表すことができたと思います。昨年春、飯山さんが熱弁していたのを思い出すと、目頭が熱くなる。ついに実現したんだ・・・・
 @ ストーリーは単純な一直線型。しかし、劇中劇の趣向で枝葉を付けている感じ。肝心のチャンバラは、思った以上に詳しかった。これは、イコール、専門的という意味で、飯山さんが、自分のやりたいことを存分に芝居に取り入れていた、ということになる。ぼくとしては、飯山さんがやりたいことをやって、それで、観ている客(自分自身)に返ってくれば、飯山さんの舞台は成功だと思っているから、メッセージ性は通じたと思う。ただ、専門的であるがゆえ、理解するのが大変で、また、2人芝居ということで、どうしても長ったらしく説明的になるのは否めない。また、チャンバラゆえに客層が高い年齢向けであるのは必然で、展開にスピードがつかず、好き嫌いが出やすいこともあろう。
 舞台後、飯山さんは、この点について、「人生の岐路」に立つ人たちに通じればよいと言っていた。青春期というよりも中年期という感じだが、人それぞれだし、これでいいと思う。とにかく、この答え方は、東さんらしい。
 A 生き方の感動性については、「50過ぎても、やろうと思えばやれるもんだ」というセリフや、「何のために人は生きているんだ」というセリフが、「元気の素」でしょう。KIDっぽい大きな感動はなかったけど、ジーンと来ました。しかし、このジーンと来たセリフは、KID的にもかかわらず、両方とも若尾さんのセリフだった(^^;)
 B ラストで「東由多加に捧ぐ」という声。驚いた。この芝居の意義は、KIDが原点であると宣言したようなもの。また、エンディングでは、恭兵さん(声)が、「今後、飯山と一緒に舞台に立つことがあるかもしれない」宣言。しかし、これは、あくまでも劇向け用の言葉である。
 また、この点に関して飯山さんは、舞台後、まだ恭兵さんと具体的な話はしていない、と答えてくれた。当然だ。恭兵さんが、東さんのことをどう思っているのか自分でしゃべらない限り。
 まとめ。飯山さんはこれからもKIDを大事に芝居を創っていくだろう、という確信を抱いた。50になってもやれるというセリフは、まさしく飯山さん本人に言っているセリフでもあり、その意欲は、チャンバラの演技を観ればわかる。
 最後に、エピソードを。(自然と手に入った限り)受付に、北村さん、平島さん。村松さんは確認できず。恭兵さんは7日に来ていた。金井さん、それから、大御所スタッフも。8日は、三浦さん、アリスさん、小野さん。ぼくは、芝居中、自分の斜め前に座っていた三浦さんが気になり(^^;)、舞台後、新宿コマのシンガポール以来、握手してもらった。アリスさんとも。(だれの舞台なんだ(^^;))
 なお、この飯山さんの芝居、来年、再演が決まったそうです。やはり飯山さんのすごさは、行動力だね!そして、昔から人間的にも寛容な人です。ファンも役者も(^^;)、ついていこう!

磯部さん(2/11)
 私は18歳から25歳までキッドに在籍していたのですが、東さんは、当時まだまだガキだった私に本気で向き合ってくれた大人でした。私は東さんからたくさんの事を教えていただきました。「本気で立ち向かえ、責任とは?あなたのアイデンティティーはなんですか?恥を知れ、プロフェッショナルとは?心からの気持ちをだしきれ・・・」もっともっとたくさんの事を。

イリちゃん(5/20)
 「東由多加が遺した言葉」の感想文を書きます。
 忙しくて時間がないにもかかわらず、この本を優先して読んでいました。面白くて、すでに2回読み直してしまいました。とくに自分に当てはまった小見出しだけ感想を書くことにします。考え抜いたあげく、ぼく自身のことも触れて書いてみます。ぼくが東さんにどっぷり浸かっていた理由でもあります。生々しいかもしれませんが、東さんに感想を述べるには、そうしないといけないような気がして(^^;)

 「目を凝らし、耳を澄まし
 いきなり最初の文章に感動。感動したのは、『(自分の夢を)真から手に入れたい、それができなかったら生きていく価値がないと思うかどうかである』という文。自分が「やってみたい」と思うことについて、東さんなりの条件付けを述べている文だが、東さんのすごさ、勇気、実行力が垣間見える。東さんがこう言うからには、ぼくも納得せざるを得ない。こういう自問自答を常にしながら夢を持っているかどうか、改めて自分に振り返ってみる。昔はもちろん、今のぼくにも、ためになる文だ。いきなり頭をガツーンとやられた感じ。

 「十五少年漂流記
 この文章も、東さんとぼくはまったく同感。『嘘の世界で夢みるより、現実のまっただ中でこそ夢みるべきだと気がついた。それは、現実を変えてしまえばいいということである』。ぼくが、このようなサイトを開いてまで俺天や赤い嵐や天まであがれ!の世界に没頭するのは、間違いなく、現実の世界で夢の世界を繰り広げようと(実現しようと)しているからである。実際に、探偵小説に読み更ける、警察官試験を受ける、喫茶店を開く、などの努力・実行を終えたり、継続している。ぼくも東さん同様、決して現実を見てないつもりではなく、自分の望む人生を全うするためには、虚構の世界を愛するだけではダメで、自分の現実の人生に、虚構の世界を当てはめてやろうと考えているだけである。これこそ、東さんの云う『時に狂を発しなければならない』という意味だと思いますが、同感だということは、ぼくも狂ってることになるのかな(^^;)。でも、意外と冷静です。

 「西遊記への出発
 『そして無数のロビンソン・クルーソーたちを、捜し出すことが、ぼく自身のための<演劇>なのだ』。東さん同様、ぼくも寂しがり屋なところもどこかあって、このサイトを公開し、俺天や天まであがれ!に仮にも共感してくれる友だちがいるのでは、という期待を持っている。はじめは、自分だけの愉しみであったけど。東さんの<演劇>は、必然的に仲間を必要とするものだけに、捜すのは当然だけど、ぼくも同じで、恭兵さんの番組を愛するときに、ひとり一人持っている愛の力を、交流できればいいと思う。そうすれば、お互いに、もっともっと愛着が増すでしょう。

 「真夏の陽炎のように
 『「人はこの世に何物ももたらさず、何物も遺すことがない」にしても、その何物かに向かって、情熱を注ぐしかない。人生ははかないものだったとしたら、そのはかなさに懸命になることが生きることに違いない』。世捨て人みたいな言い方をしているが、続きの『ぼくは知っている。生きる目的や生きがいを見出すことは難しいものだということを』を読むと、生きる目的を見つけずに生きていることこそはかない、ということである。このテーマは、基本的にKIDの芝居によく出ていた。「メロス」「ペルー」「オリーブ」・・・・はっきり言って、全部(^^;)。KIDを観ていない人でも、各芝居のメッセージが、「これ」であることが理解できると思う。KIDミュージカルの本質だ。幸か不幸か、ぼくは生きる目的を最近見つけたような気がしている、幸か不幸か・・・・

 「青春のすべてを賭けて燃えよう!
 『ロマンや冒険は山の彼方の空遠くにあるものではなく、日常生活の中にこそあるということは知っておいたほうがいいだろう。友だちに心の悩みをうち明けて、お互いの心の荒野に踏み入ることも、友情を手に入れるための<冒険>なのだ。出会うことのすべてが実は生きがいであり、ロマンなのだ』。アンデルセンやロマンスの芝居を思い出す。空を飛ぶ、スターになるなどの夢と同等に、人には言えない極々プライベートな生きがいもある。東さんが「夢」の定義をこういうふうに考えてるからこそ、KIDのお芝居は「何夢みたいなこと言ってるんだ」とバカにされず、観客個人個人の日常にまで及んだ所で感動をもたらす。そう、KIDの感動とは、自分自身の過去体験と結びつく感動だ。過去の友だちや家族との真剣な付き合いの中に、生きがいは隠れている。ぼくもそうだ・・・・

 「子供の時代
 『まずぼくたちが取り組むべきことは、ぼくたちの中にある「子供」を見つめ、大人に自我を組み替える作業を進めるべきだと思います。この自我の組み替えのと時を青年期というわけですが、青春とは、別の言い方をするなら、この自我を組み替えるまでのときを指しているのであって、必ずしも年をとれば「大人」になるのでもないらしく、事実世の中見廻せば、実に子供っぽい大人がうようよしていることに気がつくでしょう』。これは、「青春のアンデルセン」のパンフである。ぼくは教育畑をかじっているんだけれど、東さんがこれほど的を射た教育心理まで持論で云っているのに驚き。そう、ぼくたちの中にある子どもを見つめることのできる大人こそ、演劇だろうとなんだろうと、リーダーになってもらいたい。東さんがリーダー性で魅了されるのは、こういう文が書けるからである。KIDの恭兵さんに貫禄がなく見える役が多いのは、東さんが悩める主人公を設定したがったということもあるが、恭兵さん自身が「自分の子どもっぽさ」を大事にしているからだろう。ただ、世の中の大人は子どもっぽいというのには反対である。自我が確立しなくても「社会的責任感」が無理に大人にさせる場合もある。

 「友への手紙3
 『「気づかぬうちに年をとり 心も傷ついている だから過去にこだわるなって・・・・ そんなのとても無理」 30年以上たって久しぶりに再会したときに、この歌が流されます。ぼくたちにとって「友達と逢いたいと思ったときに駆けていく場所」や「夢のグラウンド」はだんだん少なくなっていきます。でもかつてあったその場所を忘れろなんて、とても無理・・・・胸に響きます』。この文章は、最近のぼくの状況とぴったりで、思わず東さんを恐れてしまいました。亡くなった後でも、ぼくにこんなメッセージを予言しているとは・・・・。ぼくが過去の恭兵さんの番組にこだわっているのは、間違いなく、自分の過去の生活経験にこだわっているということです。恭兵さんの昔のドラマの時代が好きなのは、まさしく、その時代の現実の生活が好きだということです。そしてぼくは、最近、故郷に戻ったのです。30年ではなかったけど、20年ぶりに・・・・。そう、忘れるなんてとても無理だった・・・・

 「過去への冒険
 『ほぼ30年ぶりに何人かの小学校のクラスメートに会いました。様々な想い出の中で、ぼくは多くの人間を傷つけてきたことや、自分が間違った選択や決定をしてきたことを想い、何とか自分の過去を変えてみたいという途方もないことを考えたのです。過去を修正することなどできないと言う方も多いかもしれません。それを「仕方がなかった」と思うことで過去を閉ざすのではなく、他に方法がなかったのかということを考えてみるということなのです』。東さんは、少年期誰にも言えない不幸があったのが生き方・考え方のスタートだと言っていますが、ぼくにもそれなりにあって・・・・。過去にこだわり、修正するという物理的に不可能な事柄に対する考え方が、ここでも一緒です。オリーブの浩兵のように、反社会的な行動で修正するのはあまりにフィクションですが、藍の色の鉄兵のように、青年期の過ちをそのまま正当化することだけは、ぼくも意地でもできないのです。

 「ぼくらの時代、そして夢
 『東京キッドブラザースのミュージカルは、若い世代へのぼくの質問状のようなものかもしれない。あなたたちは、あなたの時代を、あなたの青春を素敵に生きていると思いますか?と』。本の最後の文章がこの文であった。この最後の質問に「いいえ」と答えそうな人、いや、「はい」と答える自信のない人は、ぜひ、この本をお読みください。恭兵さんのことは何にもわかりませんが、東さんの代弁者として舞台の主人公役を続けてきた恭兵さんの心境も、きっと東さんと同じであろうことがきっと分かるはずです・・・・

Kanaさん(3/1)アップ遅れ(^^;)
 シシリアの最初のダンスの時点で「うわぁっぁぁっ!」ってパニックになりやした。だって、恭兵さんが踊ってるんです。舞台の真ん中で歌って、ダンスして、ミュージカルスターやってるんですよぉ!!これは私の頭の中では恭兵さんのヒストリーとして分かってたハズなのですが、恭兵観変っちゃうほど驚きの連続でした。それと驚いたのは、公演時間の長さ!(笑) 「長いよ」って最初に聞いとけば良かったと思ったほどです。シシリアは、感動的シーンで(泣きました!)幕が下がって…、「うん、1時間数十分か、ちょっと時間的に短い気もするけどイイ終わり方だった!」と、ウルウルしてたら、なんと続けて2幕が始まっちゃったんですよ!! タマゲマシタ。これほどの芝居を作り上げて、 1日2公演とかやってた役者さん達はあらためてスゴイなと。 KIDの役者さんのパワーに押される感じがした。実際だったら、どんなだったんだろう。鳥肌ゾクゾク立ってただろうなぁ(>_<)
 スーパーマーケットもスゴク好き♪ 最高でした。こういうコメディ大好きです(笑)  笑いネタ、全然古くなかった (@_@)。ミュージカルコメディとして、完成度めちゃめちゃ高いと思いました。ある意味、衝撃だったかなぁ……KIDってここまでやれたんだ!っていう。他の人気劇団のコメディもいくつか見たことあるけど、スーパーマーケットと比べたら全然だし。恭兵さんのピーターパン、あれはもう素晴らしいとしかいいようがない(笑) あんな姿で、声で…、ピーターパン症候群について、物言いしてるんだもん!(^^;
 KIDが人気あったということ、恭兵さんがミュージカルスターさんだったこと…飯山さんの凄さ(笑)やいろいろ、やっと分かった!(^^;
 今年はCDボックス聴きまくって、今は…頭の中が幸せな気分です。こんなにKID漬けになれてる日々が来るなんて、信じられない!(>_<) 
 ちなみに、私のあのBOX内の曲でベスト3は;
   1。心に空き地を。 (泣きました(T-T))
   2。その蒼い手を。 (小涼さん万歳!)
   3。マザー、愛さないで。(ローリーの歌声がイイ(笑))

イリちゃん(3/6)
 真の姿といったらあれだけど、まあ、メインは舞台の人ですから、Kanaさんの感動、なんとなくわかりますよ!そうですよね、理屈じゃない。百聞は・・・・というやつ。臨場感とか、本物が間近にいる、という点では、生にはかなわないけど。でも、しょうがないですよ。これだけ感動して泣いてくれたんだから、おんなじこと。「感動は伝わる」ってことですよね。それが確認できてうれしい。
 恭兵さんは、どんな芝居でもあんな感じです。「ピーター、困っちゃう」も笑えますが、「潤んだ瞳でかすかに微笑む」のくだりのギャグ、大好きです。
 心に空き地をとか、舞台での歌い方分かると、格別でしょう?絶対ウルウルくるよね。ほんとに。ただ、ぼくは当時の自分を振り返ってしまうので泣くのですが、感動の理由は、人それぞれでしょうけどね。その蒼い手をの歌い方も、ボロボロ泣きますよ。

Kanaさん(3/22)
 ホントそうです。私の中では、「KID」という劇団の芝居は、イメージ的に霧のマンハッタンだったので(?)、芝居自体が一体どういうものやら…って思ってたのですが、想像100%越えてました。しかし、「メインは舞台の人」と言われても、それはまだピンとは来ません(爆)。彼は舞台役者だとは常に思ってますが、しかしメインと言われても…(笑)
 舞台上の恭兵さんって、芝居が楽しくてしょうがないって感じで、すごぉく楽しんでやってるように見えますよね(^^)そんな恭兵さんの芝居を見てるだけで、こっちまで幸せ感じちゃいます。これってファンだけかなぁ(^^;
 心に空き地を。あの歌はじっくり聴いてると、ほぼ99%の確率で泣いてます…。すごい歌です…、今までこういう歌に出会ったことあったかなぁ…って思うくらい。例えば卒業式の歌とか、想い出の下で掛かっていた歌を聴いて、泣けちゃうっていう歌はけっこうありますが…、想い出無しに泣けちゃう歌ってホント無いですよね。「心に空き地を」は、歌そのものに泣かされちゃう歌です。

イリちゃん(3/24)
 マンハッタンは、ストーリーの濃さがないけど、KIDのイメージでいいと思いますよ。興行的に大失敗したけど、ぼくは大好きな作品です。すごく分かりやすいんです、東さんの想いが。エンドレスでも12位ぐらいに入ってるしね。
 自分で言い続けていたからね、酒と芝居があればいいって、恭兵さん。「燃えているもの」が見えるんだよね。
 心に空き地を。ロマンスのときもいいけど、アンデルセンでは、ものすごく綺麗なライトをバックに、歌うんです。ほんと夢心地です。

LUCK-1さん(5/21)
 小生も含め、旅行団に参加した面々は『東さんを利用したのか?利用されたのか?』ナゾです。
 一つ言える事は、『東由多加は今迄も、そして今後も実行不可能な、40数名の若者の集団漂流を実行させてくれた』という事。自分達しかああいう『実行不可能な旅行』は体験できないゾ!と自信を持って言う事が、彼、東由多加への鎮魂歌だと思う。
 その時代だから良かった!全てがパラダイス!ロック、ハッシシ、オレンジサンシャイン(LSDの一種)、とにかく良かった。 
 ワールドカップ!? トルシェエ?笑わせないで欲しい!自分達は、当時すでにオランダでアヤックスのヨハン・クライフ、イングランドでジョージ・ベスト、ドイツでベッケンバウワー、最高のサッカーを既に目にしていたのだから。優勝ともなれば、1週間夜通し車でサイレンを鳴らして現地の若者と騒ぎまくったのだから。
 先日は、残念でございました。会のほうはどうでございました?パーティーの内容を写真など添付で教えてください。

イリちゃん(5/28)
 LUCK-1さんのこの文章からも、東さんの行動力・リーダー性、分かりますねえ・・・・。そして、人に自信を持たせている。ほんと、東さんって、先見的な教育者です(^^;)。ぼくは垣間見ることしかできませんが、当時ヨーロッパに行ったことは、たしかに自慢するべきことでしょうね。どれくらいすごいことか、KID創生期を(かじった程度)勉強したおかげで、かろうじて理解できます。
 出版記念パーティですが、旅行団のメンバーの方は、いらっしゃらなかったみたいです。LUCK-1さんの時代ですと、(スタッフを除けば)、ざっと思い出すだけですが、斉藤正一さん、深水三章さん、龍作さん、下田さん、大野真澄さん、長井礼子さん、峰さん、国谷さん、堀勉さんが、ぼくの知っている範囲でいらっしゃってました。この他には、天井桟敷やスリムの人たちです。
 会の内容ですが、ただ単に懐かしい人とざっくばらんにおしゃべりをするというもので、アトラクションとしては、旅行団も含めた古いフイルムを見たことと、下田さんが4曲ほど歌ってくれたことでした(ぼくは、見も聞きもできませんでしたが(^^;))。あとで大野さんや峰さんも歌っていました。会の詳細は、ゴメンナサイ、大変なので省略します。このページをご覧になってください。写真もありますし。http://kid.fanclub.ne.jp/higashi/index.html
 本ですが、ぜひお求めになって読まれてください。東さんの生き方、考え方が非常によく見えます。そして、ぼくも影響を受けていたことがよく分かりました。LUCK-1さんも、読まれたらまたメール送ってください。本のレポのほうが大事です。

 でも、LUCK-1さんの返信以外で、印象的な話をしてくれた方の言葉だけメモしておきます。
 住吉さん。KIDの思い出よりも、久しぶりの人と会うこと自体が感動だと言っていました。(ぼくも最近同じ経験をしているので実感できます)。イヤなこと、イヤな人、時間はそれを通り越す、と。住吉さんの時期の役者さんたちは、とりわけおとなしかったそうです。KID以外に自分の世界を持ちながらイヤな目に遭っていたと(^^;)。たしかに、中嶋日登美さんをはじめ、すぐ退団された方が多いのです。でも、そんな住吉さんの代の人たちに、ぼくはいちばん共感できるかもしれません。「まず自分」、という考え方は一長一短でしょうが、ぼくも、「長」のパーセンテージが高いのです。変な例を言うと、ワールドカップのアメリカのようなものです。たぶん参加国中でいちばん熱気がないと思います(^^;)。みんな自分のことで一生懸命なんだよね。行きずりの熱狂的なファンを気取るのは、ぼくは苦手です。生粋の愛し方、生き方がしたい。住吉さんと話してて、そんなことを思いました。(ついでに・・・・赤い嵐の17話のときは、風邪ひいていたそうです(^^;))
 林さん。(まずビックリしたのは、ぼくを覚えていてくれてたこと)。ぼくがファンを離れていたため、林さんや磯部さん、小野さんの退団のいきさつ、それからIOHの成立趣旨、演出のオリジナル性を話してもらいました。ぼくが「IOHはKIDっぽいですか」と訊いたら、「KIDっぽい劇団なら、ぼくのIOHがいちばんだよ」と宣言してくれました。こう言われて、IOHとの距離が一気になくなったような気がしました(^^;)。理由を聞く以前に、林さんの正直な、自信のある言葉に共鳴したのだと思います。「東さんにはなれない。だけど、ぼくは、東さんを師匠に、東さん以上になる」と言っていました。KIDの役者の頃の女性ファンなら惚れ直すような言葉でしょう(^^;)。IOHの成立理由には、三谷幸喜が関わってくるということですが(省略)、最後は、一度はIOH見に来い、ということになって(^^;)、終わりました。林さん、人がいいのは相変わらず。がんばって生きている感じがして、ぼくも勇気づけられました。
 その他、承諾は取っていませんが印象的だったので、軽く2,3行(^^;)メモします。
 三浦さん、水谷さん。お二人とも、「こういうふうに、自分の先輩後輩が同時に会うことは初めて」と感慨深げ。「東さんがいなくなって、こうやってみんな仲良く話せるなんて・・・・」と。よっぽどKIDの世界は厳しかったのでしょうが、三浦さんをこういう感動に浸らせるのも、亡き東さんの力だと思うと・・・・このコメントも印象に残りました。
 恭兵さん。楽しそうでしたが、「ドア」の頃の、例の、舞台で燃えていく決心について、「あの頃はあの頃の考え方で・・・・」と。過去の話で盛り上がっていて、今の話はあまり・・・・(まあ、そういう会だけど(^^;))。林さんに比べると、消極的に見えますが・・・・。でも、「俺はファンのために生きていくんじゃない」という「熱風」の言葉があります。自分自身と戦っているのだろう。そう思ったのでした・・・・

N.Iさん(5/29)
 イリちゃんとは多分同じ頃の作品を観ているのではないでしょうか。私が観た最後は“ペルーの野球”だったと記憶しています。先輩がいた四季や宝塚しか知らなかった当時女子校演劇部(部は名門でした)にいた私も、初めてKIDを知ったのはやはりGINZANOWです。なんで泣いてるの?びっくりしました。友人達は反応悪く、一人でTHEATER365行くにも親に許してもらえずでした。“失われた藍の色”1番好きです。セリフも歌もまだ覚えています。ひょんなことから、意外と近くに住んでいた磯部邦弘氏(映画模倣犯出てらっしゃる)と再演の頃バッタリお会いして、ほんの少し交流があったこと、懐かしく思い出します。イリちゃんからのメール後、なぜかしみじみとしてしまい、涙が出ました。

イリちゃん(5/31)
 そうですね、同じ頃でしょう。ペルーはよかったですよね。大好きなお芝居の一つです。歌もよかった。
 ぼくも365はぎりぎり観ていません。そうですね、当時泣きじゃくるKIDの人たちを、一緒に共感して見る我々のような若者と、冷静に見つめる若者と、2種類いたように思います。
 ぼくも藍の色も好きです。おんなじですね。いちばん最初のマスター役の峰さんのセリフが特に好きです。この他に挙げるとしたら、アンデルセンもいいです。
 再演とは、何の再演のことですか?そう、磯部さん、そういえば、6月に、その映画に出るとおっしゃっていました(^^;)
 ありがとうございました。泣いてしまわれるのは、昔のKIDファンらしいですね。ぼくも、こんなふうに言われて、うれしくてたまりません。

N.Iさん(5/31)
 同窓会の様に言葉が溢れております。専業主婦と呼ばれるのが主婦のクセに一番いやな主婦です。今でも演劇、映画、音楽、読書など感動で心が満たされていたいです。その中から、一度の人生、妻・母だけでなく一個人として思いっきり楽しみたいのです。主人はKIDこそ観ていませんが、全く同じタイプの人なのでこんな私かなりおもしろっがていますね。きっとイリちゃんも同じでしょう、心が乾くのがいやなんです。
 再演とは確か1985年頃の藍の再演のことです。磯部さんとは、TELで「霧のマンハッタン」のN.Yロケの話でかなり盛り上がりましたが、その後チケットをお願いするくらいで、もう私のことは記憶にないことと思います。BSのナレーターやもちろん役者でもご活躍ですね。全く違う職業でなくご活躍が見られるのはとても嬉しいですね。

uchidaさん(6/1)
 柴田君が出てるTVの中では、「俺たちは天使だ」がダントツで好きです。
 柴田くんがJBのベリー・ショート・ナンバーでゲロッパしていた70年頃、日本のソウル・ミュージックと言えば、まだクール5か平 浩二の「バス・ストップ」くらいしかマジありませんでした。フィンガー5は更にその2年後、ラッツ&スターはさらにその5年後、なんて感じです。志村けんが「東村山ぁーッ・・・」という表拍子から「一丁目ッ、一丁目ッ、YEAH !・・・」という裏拍子(アフタービート)への変化を引っ提げて全国の市民会館を何周もしたからこそ、ヒップ・ホップやラップが、今日のようにPOPチャートを席捲するようになったんじやないかなと思っています。この間、柴田君が下田さんに「自分は歌はどうも・・・」なんて言ってましたけど、もともとビート系好きなんだから、今こそラップなどにトライしてほしいです。

LUCK-1さん(6/1)
 会の様子、ありがとうございました。このメンバーだと、なんとか記憶を辿れる人間は深水三章くらいでしょう。心情的にも一番波長が合い、当時は東さん、深水三章なんかと、原宿、新宿あたりで語り合っていましたから。女性作家崩れの鈴木いずみ、漫画家の上村一夫さん(同性時代が有名)が一緒のこともありました。小生は旅行団員と言っても、醒めていましたし、あまりべったりした関係を持ちませんでしたから、団員の方も殆ど解らないはずです。正確に自分の名前を覚えてくれているのは、東さん、長倉さん、深水くらいでしょう。東さん、長倉さん、は残念ながら居ないから、深水だけです。でも、当時の面々がどう進化したのか?見てみたかったです。

9thさん(6/10)
 イリちゃんの東さんに対する思い入れ、すごく感じました。自分もほんの少しの間キッドに関わっていたとはいえファン時代が長く深かったもので(!)。ふむふむ、とその頃感じていたことを思い返してみたり、初期のころの文章を読むと「かっこいいな〜」としみじみ思ってしまいます。やはり『遅れてきた青年』(自分で言うか!)にとっては、あのとんがった時代のキッドというのは憧れの的なのです。
 あとあと最後に一つ。飯山さんの歌リストについてですが、メロスの『約束ということ』飯山さんとアリスのデュエットでは??

ゆきこさん(7/4)
 当時、付き合っていて「青春のアンデルセン」の衣装を担当していた向井正樹さんも今年の一月癌で42歳で亡くなりました、彼を東さんに紹介した時、東さんは「彼はデザイナーの才能があるから紹介したのですか?それとも、あなたの彼だから?本当はどうなの?」って聞かれ、私は彼は天才です!と答えた記憶があります。
 今でも稽古の夢をみちゃうほどに濃厚な日々だったあの頃、今でも、本の中の東さんの顔怖いのもすごいことです。
 いつも、KIDと共にいてくれて、ありがとう!

kumaさん(7/13)
 キッドとの出会いは約30年くらい前になります。まだまだそれほど売れていない頃、ロックミュージカルとして頑張っていたキッドに何故か共感を覚えました。特に後楽園ホールでの帰国公演の「帰ってきた黄金バット」は衝撃的なものでした.当事の役者での中で斎藤正一、深水三章、加藤栄、峰のぼる、などが印象に残っています。その後四谷公会堂での「西遊記」、山野ホールでの「黄色いリボン」、ニッショウホールでの「黄金バット復活版」など、彼らの比較的初期の頃の作品をみてきました。その頃の作品に流れていた共通のテーマは、若者の喜び、苦悩、やさしさ、そして最後にたどり着く愛のユートピア、運命共同体・・・だったのでは無いでしょうか?劇中に歌われる歌はどれも好きでしたが特に「帰って来た黄金バット」のなかで深水三章が歌った「東京ねはん」、加藤栄が歌った「東京ローズ」それに「西遊記」のなかで全員?で歌った「赤軍兵士」が好きですね!「花・雪・風」も大好きですが、残念な事に舞台を観ていません。懐かしさのあまり長々とメールしました。まだまだ続くと思っていたキッドの舞台が見られない事は非常に残念な気がします。しかしその思い出はわれわれの中にいつまでも有るのかも知れませんね!

イリちゃん(7/14)
 >uchidaさん。ぼくらの世代の俺天のよさは、「夢を見る物語」という観点と、柴田さんが「生き生きと生きる様」だと思っています。
 JBは、柴田さんのファンでありながら、しかも何でも真似したにもかかわらず、一度も聴いたことがないのです。聴かなくっちゃ(^^;)
 ぼくは懐メロは明るい方なのですが、クール5って、前川清の?ソウルミュージックとあるから、「クールファイブ」はブルースですから違いますよね?あれ、でも、バス・ストップもソウルに入るのなら、これは前川清のことかな。R&Bが、クールファイブの曲調のことなら、ぼくは、十分JBの曲を聴けるはずだが(^^;)

 >kumaさん。歌は聞いたことありますが、さすがに共感できなくて・・・・。KIDのHPを開いたりして最近思うことは、こういう大先輩ファンの話を伺っても、やはりどうしても理解できない壁がある、ということです。それは、いくら興味を持って勉強したところで理解できない「時代感」「生活感」といったやつです。KIDは30年という長い歴史を持ち、また、生活密着型のメッセージを発信していました。だからこそ、残念ながら、悔しいながら、「共感的に理解する」ということができなくても仕方ないんじゃないのか、と。KIDファンの宿命というか。
 ただ、不思議なことに、アングラ時代でも「十月」以降でも共通しているのは、東さんのテーマ。これだけは、どの時代のファンの人も理解できる普遍的な流れですね。

A.Sさん(7/29)
 さっそくのご返事ありがとうございました。
 私の場合KIDのファンというより坪田直子さんのファンですので、あまりKIDに関してお話はできないのですが、某音楽雑誌に坪田直子さんの記事を投稿したことがあるんです。それでKID公演を見に行ったとき彼女にその話をしたら、本人すごく感激してくれました。というのも彼女もその記事を読んでいて、本当に的確に私のことを表現してくれていてどんな人が書いたんだろうって思ってたんだそうです。
 そのころ「一つの同じドア」終了後LPレコードに直子さんにサインしてもらったんですが、丁度、東由多加さんがいらっしゃって「あのう、サインお願いできますか?」と頼むと『人生はミュージカル』のメッセージを添えて快くサインしていただきました。そればかりか近くにいた出演者の方たちを一人一人呼び寄せてサインさせてくださり添付ファイルのような寄せ書きができました。今となっては貴重なものだと思いますので、一応メールさせて頂きました。
 ところで坪田直子、国谷扶美子、柴田恭兵、三浦浩一さんは確認できるのですが、右下の方が誰のサインかわかりません。霜越和夫か峰のぼるか、はたまた東さんがもう一度書かれたものなのか?どうしても思い出せません。いきなりのメールで厚かましいお頼みですが、もしお判りでしたらお教え頂けませんか?気になってしょうがありません。

イリちゃん(7/31)
 たぶん、本田さんのサインだと思います。すみれ(役者になりたかった女の子)役をしていた方です。本田みちこさんは、この芝居しか出てないので、わたしもサインを見たのは初めてですが。峰さんのサインは違いますし、霜越さんは、レコーディングされてますが、実際には舞台に立っていないのです。ですから、間違いないと思います。よく見ると、ひらがなの、「みちこ」が見えるし・・・・

A.Sさん(7/31)
 そうですか、本田みちこさんですか。確かに「みちこ」と読めますね。どうりで判らなかったはずです。これしか出てないとなるとますます貴重かも。(笑)
 それとドアの写真ご自由にHPで使っていただいて結構です。私個人で所有してるのもおこがましいぐらいですので、資料として少しでも楽しんでいたければと思います。(それでも後に柴田さんとか三浦さんとかブレイクした時はやっぱりうれしかったです。)。しのぶちゃん(能瀬慶子)のLPも持ってたりする(ボソッ)

イリちゃん(12/2)
 熱風やKIDから学べること。
 KIDの芝居を観たり、熱風を読んで、恭兵さんから感じ取れるもの。
 それは、「これから生きていくために大切なものは何か」という提案でしょう。
 先日、仕事で、「ダイアモンドランキング」というものをやりました。9つの要素を、今いちばん大切なもの1つ、次に大切なもの2つ、中間3つ、あまり大切ではないもの2つ、いちばん大切ではないもの1つ、に分けるのです。
 その9つの要素というのが、これです。

 ・失敗したことを生かす
 ・新しい方法を考える
 ・成功を積み重ねる
 ・他人のせいにしない
 ・まわりの人に好かれる
 ・目標(生きがい・夢)を持つ
 ・自信を持つ
 ・責任を持つ
 ・相手を理解する

 まさにKIDの舞台の葛藤テーマの縮図ですよね!
 熱風を読み直して、恭兵さんのダイアモンドランキングを作ってみましょう!そして、自分のダイアモンドも・・・・
 作り終わったら、全体を眺め回して、明日からの鋭気にしてください。

Kanaさん(12/18)
 ふと思い出したのだけど、あの朝のポエム(♪ちゃーちゃちゃーんちゃちゃららららー♪)っていうのは、詩を朗読する本人が書いたモノなのだろうか……と、むかしから疑問に思ってたのだった。けど、イリちゃんが書いた恭兵さんのを読んでると、朗読した本人が書いたものなんだ、と確信できたような気がする。「霧のマンハッタン」なところなんてね(笑)
 恭兵さんの書くポエムって、すんごくいいですよね〜。うーー、もっと披露してもらいたいよ(>_<)

イリちゃん(1/14)
 ぼくはあの歌詞、東さんだと思っています。
 あの「朝のポエム」のコーナー、詩人の詩を俳優さんが代わりに読んでいたこともあったので、だとしたら、きっと、東さんかな。

なおりさん(3/26)
 ゴールデン☆ベスト 。表紙のイリちゃんのコメントおもしろかったです(笑)
 FUGITIVEは入らないでしょう、、これ、アルバムの曲だもん。GET DOWNはシングルカットではなく、元々シングルでした(^^;
 ワタシが不思議なのは、なんで、恭兵さんのアルバムなのに「冬のピクニック」が入っているのか(^^; 好きな曲だからいいんだけどね(^^;
 そうそう、「天使伝説」、予感的中だったね(笑)。ワタシも最初に「天使伝説」って聴いたときは耳を疑ったです(笑)
 どっかにも書いたけど、なんか、KIDのCDBOXの恭兵版っていう感じだなぁと思ったです。ジャケットも「5マイルアヘッド」とかから取ってて凝ってたよ。
 でも、おもしろいのは、これで恭兵さんの時代が繋がったなあと。よく「あぶない刑事」以降・以前で区切られちゃうみたいだけど、確かに、あぶ刑事以降はKIDの曲もフォーライフなんだけど、、、でも、恭兵さんの時代が1つに繋がったようで、ワタシは嬉しかったな。

イリちゃん(4/17)
 『柴田恭兵ゴールデン☆ベスト』の感想を書きます。
 こういうのを買っていちばん気になるのは、「5マイルアヘッド」と「なんとなくクリスタル」の扱い。KIDの渦中でのシングルカットという功労の点で、引き立ってくれていればいいのですが・・・・
 すごい。「夕陽の落ちる所まで自転車に乗って行くのさ」「北に向かってサリナスに行くんだ」「5マイル遠くまで行くんだ」「片道切符で走り続ける」とつながっている(^^;)。まさに「ぼくを探して」状態!
 「二度とない時間」、一昨年の「KID全漂流記CD-BOX」作成時に、ぼく、この曲選曲しなくてよかった(^^;)。選曲していたら、ここには「初CD化」って書かれていただろうか?(^^;)、と、くだらないことを思った。
 なんでメッセージ性のある「WATER」をはずして「よそ者」を残すんだろう?まさか、「WATER」は途中やイントロに恭兵さんの声が入っているから、なんて理由ではないだろうな・・・・
 問題はここ!このCDは、KID時代と独立時代がつながった感動的CDなのだが、「ROLLIN'DOWN」と「RUNNING SHOT」は、さすがにギャップがありすぎた!たしかにEP発売順に並べてあるのだけど、「ROLLIN'DOWN」は、KIDファンにしてみたら、いかんせん「十二月の夢」(または「オリーブ」)の歌なのだ!1曲目の「君だけでいい」よりも古い歌(^^;)。この間8年・・・・でも仕方ないですね。WORKSHOP時代にLPを1枚も出さなかったのがどうしても響いてくる。それこそ、せめて、ポルカでも歌われなかった「乱気流」あたりを入れてもよかったのでは。ポルカはフォーライフさんでしょ?
 どうせ版権で中途半端になるなら、イリちゃん的に、同じ環境で20曲のCDを作ってみたい。つまり、ソロ、ソロコーラス、デュエットのみで構成するなら、もっともっと恭兵さんらしさを引き出すCDが作れます!これはただのファンの遊びではなく(でもあるが(^^;))、「よさ」を正しく伝えたいという信念に基づいた理想、いや、願いです。

  1.ダンス(ドア)
  2.時の魔法(シンガポール)
  3.ピンクのエンサイクロペディア(藍の色)
  4.20歳過ぎたら(藍の色)
  5.南の島では(サラムム)
  6.君だけでいい(サラムム)
  7.ドリーム(ハメールン)
  8.TEN HOURS LOVE(オリーブ)
  9.冬のピクニック(キッチン)
  10.胸に響く言葉(キッチン)
  11.5マイルアヘッド
  12.空中ブランコ(サーカス)
  13.天使伝説(ポアロ)
  14.WATER
  15.なんとなくクリスタル
  16.白鳥(アンデルセン)
  17.トライアングル(ペルー)
  18.こんな暗い夜は(シシリア)
  19.大人になる前に(ポルカ)
  20.BABY LOVE

 こんな感じでしょうか。これなら、恭兵さんの心情の歴史が感じ取れるぞ。聴いたら感動!
 曲調は置いといても(^^;)、ソロデビュー曲ははずせないでしょう。
 「時の魔法」は、ちゃんと古い順に前に持ってきましょう(^^;)、気持ち悪いから。
 「ピンクのエンサイクロペディア」は、LIVEではずされた分、ぜひ入れたい。
 「SONG&DANCE」で恭兵さんが選んだ曲は「20歳過ぎたら」。これははずせない。
 「白鳥」は恭兵さんの代表曲。ただCD化されてないだけ。
 あぶ刑事時代からは、「RUNNING SHOT」や「WAR」よりも、トップテンやヒットスタジオで歌っていた「大人になる前に」と、大人として父親としての象徴の「BABY LOVE」の2曲がふさわしい。「あぶ刑事」の歌というより、「あぶ刑事」のときの恭兵さんの心情の歌を入れるべきだと思う。
 次点は、「僕の想いはむなしく」(驢馬)、「君住む街」(ハメールン)、「年の値段」(ペルー)あたりかな。
 うん。これなら涙が止まらない! 

uchidaさん(6/9)
 今年はJB来ます。
 JB初心者にはCDよりはビデオを勧めるべきでした。
 初期の柴田恭兵を語るにはJBは不可欠不可分ですから、是非見に行って目で確かめて下さい。
 多分耳からビートで入るよりはるかに分かりますというか感じます。
 FUNKを確立した人なので、生きてるうちに是非1度!

イリちゃん(6/18)
 恭兵さんのベストということになれば、「心情の歴史」だけでは成り立たぬことがよくわかったので、前回のリストをもっと一般化します。今度は、「売り出すとしたら」という前提の元の20曲です。そこで、一般的な見方のできる(^^;)なおりさんの意見を取り入れ、「RUNNING SHOT」と「そしてこの夜に」を入れ、マイナー気味の「空中ブランコ」と「こんな暗い夜は」をはずします。また、外面的な意味なら、「LOVE CONNECTION」を入れないわけにいかないので、「胸に響く言葉」と入れ替えます。さらに、この20曲の代表としての理由として、一言ずつコメントを書いてみました。やはりブックレットには解説が必要でしょう!

  1.ダンス(ドア)・・・・恭兵さんのソロデビュー曲。ロック・ディスコ育ちの恭兵さんを知る。
  2.時の魔法(シンガポール)・・・・数多くデュエットすることになる坪田さんとの初デュエット曲。「妹よ」のB面曲。
  3.ピンクのエンサイクロペディア(藍の色)・・・・FIRST CONCERTで恭兵さんが選んだ唯一のトリオ曲。
  4.20歳過ぎたら(藍の色)・・・・62年のSONG&DANCEで恭兵さんが想い出に選んだ曲。
  5.南の島では(サラムム)・・・・53〜56年あたり南の島に憧れていた時代の恭兵さんの代表曲。
  6.君だけでいい(サラムム)・・・・初EP曲。デュエット曲のないアリスさんへの代表曲。
  7.ドリーム(ハメールン)・・・・「夢」は恭兵さんのテーマ。57年の「BEST」、56年の「プロハンター」12話でも選曲。丸々1フレ歌った。
  8.LOVE CONNECTION(メロス)・・・・発売記念コンサート実施。「俺天」「張り子の虎」など、テレビでも好んでアドリブに利用する。
  9.TEN HOURS LOVE(オリーブ)・・・・「愛」もテーマ。しかし、愛よりも生きがいを大事にしたKIDの収縮図のようなデュエット。
  10.冬のピクニック(キッチン)・・・・恭兵さんの好きな曲。ソロコーラス代表。
  11.5マイルアヘッド・・・・テレビ初主題歌。また、レーベルはKIDなものの、初めてのKID以外からの曲。
  12.天使伝説(ポアロ)・・・・マイク使用の独壇場的ソロ。
  13.WATER・・・・セリフ入りの思い入れ曲。言葉は叫び声。思っていることは伝えよう。という、KIDの精神を歌う。
  14.なんとなくクリスタル・・・・FIRST CONCERTメイン曲、映画主題歌、CF曲、テレビ歌番組出演。
  15.白鳥(アンデルセン)・・・・天使伝説より派手なセリフ入りのソロコーラス。舞台の宙を舞う。
  16.トライアングル(ペルー)・・・・第二次拠点WORKSHOP時代の唯一の代表ソロ(トリオ)曲。「愛」と「夢」の葛藤を描く。
  17.RUNNING SHOT・・・・最大のヒット曲。テレビ挿入歌。KIDのスターから国民的なスターへの象徴。
  18.大人になる前に(ポルカ)・・・・懇願が基本の恭兵さんが、大人として相手を願う立場へ。「自分自身と戦え」の精神が変化か。
  19.BABY LOVE・・・・父親の立場としての代表曲。恭兵さんの語りの雰囲気からいって、SHOUTのメイン曲か?
  20.そしてこの夜に・・・・SHOUT、AGAIN両コンサートでトリを務めた。

 どうでしょう。ここまで後ろ盾をすれば、今度は「一般的な代表曲CD」なんでしょうか・・・・。なおりさんの言うビデオのラスト曲「クリスマスを追いかけて」や、初レコーディングエピソードのある「僕の想いはむなしく」あたりも気になるところですが・・・・。他にご意見があったら、ぜひ教えてください!

kamomiraさん(7/12)
 もう一度聞いてみていいですか?もう随分と前に「霧のマンハッタン」の映画の中、夜のコニーアイランドで柴田さんと坪田さんが絡むシーンで、ボブスレーやジェットコースターに乗りながらバックに流れていたジャズっぽいR&Bで何ていう曲か電話でKIDの事務所に尋ねたところ、スキットマンブルーインザスカイと教えてもらった様な気がするのですが、まだ中学生だったのでひょっとして聞き間違えてはいなかったか?とレコードショップに行く度輸入版のリメイクでないか?とあれからずっと探しているものの今だに手がかりが無くて........一度NHKの憂歌団旅に出る番組で流れたのを聞いたのですが、どうかもう一度教えて下さい。スキットマンでブルーインザスカイであってるのですか?お願いします。

智子さん(7/14)
 恭兵もKIDも過去のものとなっていますが、懐かしんで、HPを読ませてもらっています。
 東さんとの対談なんて、今思うとすごいんでしょうね。 いろいろ意見を言って、KIDをどうしたらいいか、なんて話てたんですよ。20年くらい前・・?!
 KIDは本当に中学から高校時代の思い出ですね。HPを読んでいて、ウンウンと思ったり、そうだったなかとおもったり・・・・・恭兵のラジオも一回目からちゃーんと聞いてましたよ!!ほんとしゃべらなくて、なーんてね。

岡野さん(8/5)
 昔、お年寄り達がよく 「俺(わたし)にも若いころがあったんだよ」と言っていたけれども、それがこうも速く我が身のことになろうとは思っておりませんでした。夢のように過ぎた30余年でしたが、でもペーターも東さんも長倉(永倉)さんもいないことを思い出し、いやおう無く現実を認めざるを得ません。
 貴殿には、(たとえが悪いかもしれませんが)廃校になってしまった母校の、庭を清め、花壇の手入れを続けて貰っているような気がして頭の下がる思いです。
 自分の間に合わなかった時代のことは、理解しようと考えないでよいと思います。ただ、もし記録として残るような取り上げ方をするのなら、なるべく事実に沿っていたほうがよろしいかとも思います。

パタさん(8/6)
 「ポアロ」の話。確か、私は古城さんのが観たかったのに、なんでだろう?覚えてないんですが、柴田さんのを観にいったんですよね。たいていのものは、ダブルキャストだと両方観にいくのに、何で1回しか観てないのかも、わかんないんですが・・・。1回しか観てない割には、レコードを聴いてるからか、内容も覚えていて、犯人は、飯山さんではなくて、飯山さんを子供のように思っている国谷さん・・・??って感じの内容ではなかったですか??なんか、最後のシーンで飯山さんが国谷さんに「おかあさん!!」といって抱きついたりするシーンはありませんでしたか??ん〜〜、「どの芝居をもう一度観たいか?」って聞かれたら、「ポアロが観たい!!」です。そして、出来ることなら古城さんバージョンを観たかった・・。
 ダブルキャストは、色々問題ありでしたよね。スーパーマーケットロマンスのときなんて、トリプルだったでしょ?柴田さん、磯部さん、長戸さんで。あれは全バージョン観ましたよ。ピーターパンが一番似合っていたのは「柴田さん」だったな〜〜。なんて。

イリちゃん(8/20)
 >智子さん。東さんとは、ついに直接話をする機会はなかったなあ。接近はたくさんあったんだけど。やっぱりなんか怖くって(^^;)。新年会とかで突然舞台に上がってお話ししてくれたりするときは、すごく面白くて優しい感じなんですけど、マンツーマンはちょっと抵抗がありました。今なら普通にお話しできるんだけど・・・
 恭兵さんがしゃべり上手じゃないのは、ヒントでピントのときとか、バラエティ番組のゲストのときとかでもなんとなく分かりましたね。ラジオやバラエティは、周りが気になって余計気合いが入るのだと思います。

 >岡野さん。メールまでいただくとは思っておりませんでした。ぼくは、KID30年全体を愛するようなことは、正直思っていません。ただ、岡野さんの八犬伝の時代もKIDであることから、最低理解はしたいな、とは思っておりました。しかし、たしかに、母校の花壇の手入れはできても、当時を知らない人間は、そこまでにするべきなのが常識だろうと、よく分かっております。岡野さんのおっしゃるように、無理はしません。また間違いなどありましたらご指摘ください。

 >パタさん。ぼくは古城さんのも見ましたよ。たしか(^^;)。セリフの言い回しがシャキシャキっとしていて、主役としては違和感があるように見えたかもしれないのですが、ぼく個人的には、役が三太郎ということもあって、理知的な言い回しが逆に、探偵らしいと思って見ていました。
 犯人は飯山さんですよ(^^;)。一応ポアロは2回見ているので大丈夫だと思いますが・・・。抱きつくシーンは覚えてませんけど(^^;)、飯山さんが犯人だからこそ「孤独な魂」がテーマになるんじゃないでしょうか。ポアロはともかく、古城さんにお会いしたいですね。女性ファンはみんな言っていますよ(^^;)
 ロマンスは逆に恭兵さんしか観ていません(^^;)。磯部さんとのダブルというのは聞いていましたが、その後長戸さんバージョンがあったなんて知りませんでした。時期遅れの再演でもあったのでしょうか?飯山さんのスーパーマンはまだしも(^^;)、恭兵さんのああいう役はいやです(^^;)。郁恵ちゃんに許可とったんでしょうか(^^;)。そう言われれば、主役も3役も変わる芝居は、ロマンスのようなストーリーならではですね。

あっこさん(8/21)
 私は、多分最初に見たのが、失われた藍の色。のはじめの作品。年齢にそぐわないとき、親戚のものが急遽行けなくなったとかで、たまたま私を連れて行ってもらったのがきっかけ。
 私は、自分で行くようになったのがそれから随分後です。再演の失われた藍の色、スーパーマーケットロマンスは何度も観に行きましたよ。ゆうポートで、マック?でしたか黒人の方が突然来なかったとき、たまたま見に行きました。磯部さんと柴田さんWキャストでしたっけ?あの頃柴田さんいらっしゃいましたよね。まだ。懐かしいです。
桜んぼ戦争をパルコ劇場(名前が違うかも知れません)の最前列で観て、感動した記憶があります。飯山さんもいらっしゃいましたね。とっても懐かしいです。
 そう言えば前は、新年会ありましたよね。二度行った事があります、新年会に、柴田さんと話してた男性の方が、翌年キッドの研究生になって舞台に立っていた。次に行ったら、見かけなかったような・・・。
 かなりの頻度で観ていましたが、それ以降遠ざかってました。また観たいわ。

イリちゃん(8/25)
 KIDとの出会い。そうですね。ぼくもそんな感じでした。
 ロマンス。そうそう、初日前になっていなくなってしまったという噂の・・・(^^;)。でも、パンフにはしっかり写ってますよね。ぼくもロマンスの舞台を観たときは不思議に思いました。たぶん、ファンは全員不思議に思っていたでしょう(^^;)
 それが、トリプルキャストだったらしいですよ!やはりあっこさんも覚えてませんよね?
 奇遇ですねえ(^^;)。ぼくもワークショップの最前列はもちろん、パルコPART3の最前列やったことがあります(^^;)
 CHERRYの第2幕の頭覚えていますか?男性陣がおかまになって客に向かってくるシーン(^^;)。当然、男性、しかも最前列にいるような男性は標的になるわけです。見事に恭兵さんに見つかりました(^^;)。頭なでながら小声で「ごめんね」と(^^;)
 すごいですね。よくその男の人の顔覚えていましたね!ぼくも新年会で知り合った男性ファンがいました。男はだいたい一人で来るんで、そういう連中はお互い声掛け合うんですよ。一度意気投合しすぎて、ラフォーレの時だったかな、恭兵さんが、『あるドラマのセリフを言って、そのドラマのタイトルを当てるクイズ』をしたの覚えてませんか?その彼もぼくに負けず劣らずドラマに詳しい人だったので(^^;)、二人で興奮しちゃって、そのとき、大声出して手を挙げたぼくらを見て、恭兵さんが、「はい、そこの元気な人!」(^^;)と言いながら、相棒を指さしました。見事間違えて、賞品の舞台衣装はもらえませんでしたが(^^;)、とにかく恥ずかしかった想い出です。たしか、病院でのシーンのセリフで、相棒もぼくもてっきり「天まであがれ!2」で三田寛子さんを見舞うシーンだと思っていたのですが、正解は、「オサラバ坂」で生徒を見舞うシーンでした。「よりによってなんでこんな難しい問題を出すんだろう、恭兵さん」、とそのとき思いました(^^;)

イリちゃん(5/23)
 遅くなりましたが、ポスター展の感想を書きたいと思います。こういった自己の感想文だけは、いくら遅れても記録しておかないと。と思っているせいか、欠かさず書いているはず・・・
 まずは今回、ポスター集めから始まったのですが・・・自分の所持するポスター以外にもポスターはたくさんあったのだと!ぼくは昔のグッズをまめに保管していることでこのサイトもやっているというのに(^^;)、ポスターはなぜか全然少ない。そしてポスター展中に他のファンの方たちと話し合ったことは、「意外と昔は売ってなかったんじゃないか」という結論。ハメールンのパンフと同じで、ファンもスタッフも持っていないと分かると、作ってなかったんだ、というふうに(^^;)。非常に勝手な結論で無理矢理納得はできたのだが。ポスターの場合、実際には、LPの予約特典にだけ付けていたものもあったとか。記憶がないんだが・・・。そんな中、「ラブコネクション発売記念コンサート」のポスターを発見!しかしよく見ると、「街のメロス発売記念コンサート」と書いてある。うーん、やはりこのポスターは、会場では売ってなく、LP発売用のポスターの証拠か。「ラブコネコンサート」に行ってないので、とにかく推測でしかない。さて、ポスター全体の感想です。まず舞台を観ていない恭兵さん入団前のポスター。これらは、イラスト系が多い。持っているKIDの資料で見ると白黒のものが、カラーで見られた。次にKID全盛期のポスター。これが意外と恭兵さんや坪田さんを始め役者さんのアップの写真が少ない。全体的にみんながよさげだったのが、メロス(正規ポスター)。こういった集合写真が無難なのかもしれない。LIVEの切り取りのようなポスターも意外と少ない。また、WORKSHOPの時代に入ると、再び絵を使うなど、凝ったデザインになるのも印象的だ。しかし、こうして他と比べてみると、ペルーやロマンスなどはちょっと味気なくて残念だ。恭兵さん以降の芝居のポスターになると、俄然写真や集合写真が多くなっている。品質もきれいだ。そう、ポスターを飾るにあたって、KIDの場合、ポスター、パンフ、ちらしの3種類のデザイン(あるいはLPジャケットを含め4種類)を、誰もが混乱していることがよく分かった(^^;)。今回お土産グッズとして制作したポスター収縮ハガキを始め、ポスターの代わりにパンフやチラシのデザインを採用したものもある。正確に言うと、ポスターだったのかチラシだったのか誰も一言に判断つかないのである(^^;)。これはファンとしては今後の課題である。(スタッフさんの課題でもありそうですが(^^;))。6年ぐらい前、このサイトでも「KIDパンフレット展覧会」(だったかな?)という企画ファイルを作っていましたが、再び改良してアップしてみようと思います。あのときは自分の持っているパンフ・ちらし・ポスターだけでしたが、今度は全体を見比べるような形で。
 次に、役者さんたちとの会話。出版記念パーティーのときの感想文と同じように、大事な(というか記憶がある(^^;))会話だけメモしておきます。
 磯部さんと住吉さん>東さんの台本について話をしました。住吉さん曰く、東さんの台本は感情部分が書かれていないところがよいと。その分役者が非常に頭を使って苦しんだと。磯部さんも、説明的な部分が舞台に表れないから感動を生む、と。これは、ほんとに同感で、感情部分は、観客のぼくらが自分の生活に関係づけて見い出していたものだと思う。だから、実際KIDの舞台から押しつけられていたものではなく、役者さんのパワーを感じ取りながら、観客は自分で感動を構成していたのかもしれない。テレビの脚本家の人にも聞いたことがあるけど、やはり同じことを言っていた。視聴者にイメージさせるような部分がないと、1時間の途中で飽きられてしまう、と。だから、逆にいうと、東さんの芝居は、1回観ただけでは理解できない難しさがあった。ぼくの場合、藍の色、シンガポール、カイン、チェリー、ロマンスあたりは難解でした。さて、話を元へ戻すと、磯部さんや住吉さんが、例えば東作品をこれから現代に伝えていくにあたって、こういった種の感動物を、客は素直に感動に結びつけることができるか、ということでした。昔ぼくらは率先して刺激を求めに行ったけど、今の若者は違う。住吉さんは、客層の違いから、なかなか難しいだろうと言われた。残念ながら本をガラッと今の若者向きに直さなくては、と。・・・しかしあまり変わってしまうとKID作品ではない。それだと感動が見えなくなるかも・・・。ペルーのような分かりやすいものならいいのでは。ぼくもいろいろ話したが、磯部さんは、ちょっとだけ変えてそのままでもいけるよ、と。役者の工夫、舞台装置の工夫、それがぼくらのテクニックだと。さすが磯部さんらしい。それには、多大なる同士、信頼できる仲間が必要そうだ。とにかく、住吉さんの意見にも磯部さんの意見にも賛成。
 あとは当サイトの趣旨から外れる会話が多いので、印象的な?メモだけ。
 金井さん>3,4年ほど前にFIDAに連絡して以来。以前今の活動を続けて行かれるそうで。ぜひ学校のほうからもたくさん呼び声を掛けたい。また、プロハンター11話のコンクリート詰めのシーンの衣装は、自前だったそうです!(^^;)
 坪田さん>坪田さんも学校関係を対象に音楽方面を行っていきたいとか。これから活動が本格的になることを心から応援したいです。
 恭兵さん>また体格が変わったね、と言われた(^^;)
 峰さん>国谷さんと一緒に「風神の門」にゲスト出演されていたことを始めて聞いた。
 なんか、出版記念パーティーの感想と、似ているかも(^^;)。同じ話ばかりしているのかなあ、ぼくは・・・

イリちゃん(7/24)
 それでは、気長に、KIDの作品を個人的な思いを交えながら感想文にしていきたいと思います。(いずれ企画ファイルに移行する予定です)。作品はランダムに取り上げますが、できるだけ新→古になるように取り上げると思います。まずは、恭兵さんの最後の舞台となっている「遠い国のポルカ」から。恭兵さんが、「関係ないね」の逆用をしたことで有名です。

 オープニングは「雨を歌う鳥のように」とともに幸村(恭兵さん)がドアを開けて入ってきてスタート(「♪スイング・ドアを開けると〜」)。この頃になると、キャーという歓声が客席から舞い上がる。(恭兵さんは困ってるだろうな、と私まで不安になる)。歌いながら全員が出てくるパターンはぼくは大好きなのだが、頭から恭兵さんが出てくる舞台は意外と珍しい。舞台はカフェバーだが、上手にビリヤード台がある。まずはいろんな人物が集まってくる。今回のマスター役は長戸さん。「離婚テキレイ期」の矢口役を思い出すコスチューム。ところで、この芝居には、ジジ(名和さん、金井さん)という2人の解説役が登場し、所々で物語を客観的に引き戻す役割をしている。そのジジにツッコミを入れるシーン。「2人ともジジっていう名前じゃ、わかりにくいよ。例えば、こっちがジジで、こっちがババとか・・・」。場内爆笑。しかしこのツッコミを入れたのは、恭兵さんではなく横田(萩原さん)であった。いかにも恭兵さんがやりそうなセリフだが。恭兵さんとジジのシーンは、「歌うのはジジ、君さ」のデュエットである。名和さんとのデュエットは珍しい。どちらが歌うかで恭兵さんとジジがジャンケンをするのだが、負けたジジが「負けたのはこれで18回目よ」と、さりげなく恭兵ナンバーのサービス。恭兵さんと代わって島崎(飯山さん)が遅めの登場。警官姿で登場の刑事マニアの飯山さん。恭兵さんの「あぶないやつだな」のセリフに場内爆笑。島崎曰く、小さい頃警官になりたかったという。その内容を歌った「5月のひばりに」は、飯山さんのソロコーラスだが、夢のあるいい歌だ。KIDらしくてちょっとホロリと来る。まだストーリーは全く進んでいないのだが(^^;)。さて、今回のヒロインは、大塚さん。やはりゼネレーションを感じる舞台だ。そして、ナオコ(霧生さん)の客引きコーナー(^^;)。今回は最悪。催眠術をかけるとかで、舞台の椅子にお客さんが座ることになる(^^;)。最初はリン(小野さん)がかけられるが、次はお客さんの番だ。そして、霧生さんに催眠術をかけられる振りをして、ジャンプをしたりしなければならない(^^;)。基本的に、笑いがとれそうな男性を引っ張ってくるのがパターンだ(^^;)。男女コーラス「遠い世界で」。アンデルセンの「かかとの下は氷河の崖」のようなけっこういい歌だ。ここでもちょっとホロッと来る。さて、犯罪歴のある若い少女カオリをめぐって、恭兵さんの弟分のジュン(水谷さん)と島崎が対立する。純情なジュンに対して「負け犬」と罵った島崎が強引に彼女を奪い取る。幸村は弱気なジュンに対し、「人は小さな頃不幸になると、音になっても本当に幸せになれるかどうか不安になる」という名ゼリフを言った後、ソロ「大人になる前に」を歌う。「全てを失うことを恐れず、抱きしめて二人で夢を見るんだ。心をつなぐ甘い夢を。恋をした方がいい、大人になる前に」。この歌は、弟分のジュンを思いやる恭兵さんの、若者へのメッセージソングなのだ。
 前半幕前にジーンとしてしまうのは、この芝居でも同じだった。「大人になる前に」も、飯山さんの「5月のひばりに」も、共通して、子供の頃の自分を大事にしよう、という東さんのメッセージが見える。後半最初の歌「優しい回想」は、佐田(北村さん)のソロコーラスだが、この歌にも「自分自身のための優しい想い出つくるだろう。寂しさよりも懐かしさだけがただ込み上げてくる」という同じテーマが入っている。さて、例の恭兵さんの「関係ないね」は、後半に出てくる。「金のことなら心配するな、俺が持ってる。足の長さは・・・(ジュンと比べながら)ジュンのほうが長いけど・・・関係ないね」。場内爆笑。そのあと、人を信じられないカオリに恭兵さんが説得するシーン。「人は一人ぐらいはいい人間がいるもんだ。ジュンは君のために絶対になれる」。こう優しく言う。そして、ロック調の男性コーラス「生まれた朝に」を挟んで、ストーリーは佳境に入る。島崎の長ゼリフ(さすが飯山さん)に対して幸村は、新調の服をカオリに買ってやり、(「ありがとう、おじさん」と言われるが(^^;)」)、ジュンとカオリに駆け落ちを促す。しかし、幸村の優しさに感動したジュンはなかなか町を出る勇気がない。しかし、カフェバーでのみんなの励ましに、二人で町を出る決心をする。一方幸村は、恋する(大塚さん)に、いっしょにこの町を出て遠い町へ行こうと誘う。「君がそのドアを開けて出て行ってしまったら、永遠に出会えなくなってしまう。しかしもし、君がそのドアを開けなければ・・・」。幸村の言う「遠い町」とは、人と出会うため、つまり愛を求めているんだと。「遠い国のポルカ」のコーラスが始まる。「君が人生の愛求めて歩き出すんだ。寂しい人の寂しい町に愛のシグナルが上がるよ」。そして二人の別れの日、島崎が前に立ちふさがる。島崎に殴られても人のいいジュンは、カオリになんと一人でこの町を出るように言う。そして、脅しまでかけてきた島崎にジュンは銃口を向ける。しかし今度は幸村が割って入り、ジュンたちに「自分の人生の時を生きろ」と言い残し、島崎と乱闘、そして銃声・・・。「十二月の夢」を思い出すラストシーン。・・・しかし、暗転してジジが説明に出てくる。「島崎を撃った幸村はいったいどうなるのか、ジュンとカオリは幸せになれるのか・・・」
 終末が敢えて見えない形でエンディング。コーラス「君が人生の時」が流れる。「淋しさを武器にかえて生きよ」。この歌にもあるように、生き方が問題で、結末はどちらでもいいのかもしれない。恭兵さんを中心にしたいつものラストコーラスは、やはり感動的だ。恭兵さんの挨拶の後のカーテンコールは、「カイン」以来の「SEE YOU TOMORROW」だった。なじみのある歌が出て、ますます感動。
 総じて、「遠い国のポルカ」は、「藍の色」のわかりやすいバージョンのようなものだ。「ロマンス」の内容もかなりかぶっている。キャスティングに変化が見られているため、私個人的にはなじみにくい作品だが、7年ぶりのLP発売もおかしくない歌も揃っている。まとまりのあるいい作品だ。強いて言うと、解説のジジ役に名和さんと金井さんを当ててしまったのはもったいない気がした。この作品で、マナーの悪い客に恭兵さんが演技中に怒ったという衝撃的な事件があったそうだが、いずれにせよ、この作品を最後に恭兵さんが舞台に立っていない。「あぶない刑事」のヒットで、前作の「冒険、ブルックリンまで」も出演しなかった経緯があり、事務所独立のちょうど転機となる時期でもあった。恭兵さん演じる幸村にも、燃えるような叫ぶようなセリフが感じ取れなかったのは、私だけだろうか・・・

イリちゃん(7/26)
 「シシリアでダンス」の覚え書きを書きます。

 シシリアは、開演前客席で読んだパンフの恭兵さんの言葉が強い印象にある。ベッドで何週間か入院していた恭兵さん。今までずーっと体を動かし続けてきた。ベッドから何もできない自分を見て、世の中には、この退屈な状況でも、上手に楽しんでいる人だっているんだよなあ、と改めて感じた、という話。いいですね、こういう振り返り方。恭兵さんって、自分を反省・修行できる人だなあって、ぼくも改めて思った。(・・・これはKYOHEI MAIL NEWSに使おうと思っていたのですが(^^;))。
 さて、幕が上がると、おっと、いきなりアメリカンな音楽。そのダンスからの流れでオープニング「LOVE IS LONELY」になるが、これがいい歌。舞台中央に大きなジェームス・ブラウンの絵が掛けられている。丈太郎(恭兵さん)を頼りにアメリカに来た4人。丈は5兄弟の長男だ。しかし、再会もすぐ、親父が自殺した知らせが入る。政次郎(飯山さん)と雪(坪田さん)が登場。珍しく、飯山さんが兄、坪田さんが妹の兄弟役だ。さて、5兄弟のほうは。長女の桜子(大塚さん)が英語のレクチャーをしている。どうやら丈は英語が苦手なようだ(^^;)。500ドルの借金を抱えた5兄弟は、丈のひらめきでシカゴに行こうと決心する。「LET'S HOPPING CHICAGO」。この曲でいきなり陶酔。「俺は人生拾い上げ、運んでいって下ろすんだ。もしも100万ドルを儲けたら、飛行機丸ごと買い込んで・・・」。単純にのある明るい歌。ほのぼのして、序盤はこういうのがいちばん。さて、実際にアメリカで稼ぐ方法は・・・。丈はベーブルースやリンドバーグを引き合いに出し、さらにアルカポネの知恵と度胸を4兄弟に示唆。「俺だってマフィアになれるんだ」。「スイングしよう」の歌でそのことを誓い、反対する次男の辰男(萩原さん)を殴り倒す。政次郎の横に不思議な女性がいる。政次郎の言葉を解説するような口調の物言い。エトー(金井さん)だ。思わず「淳子のミステリーゾーン」を思い出す。いやぼくだけではないはずだ(^^;)。さて、月日は過ぎ、立派にマフィアになった丈太郎は、ついに雪と運命の出会いをする。そう、ここは丈太郎が経営するフルーツパーラー。兄の政次郎とともに客でやってきたのだ。そして、ついに2人だけの再会。丈の言葉遣いがガラッと丁寧になる(^^;)。雪に「何の話?」と聞かれて、極度に緊張する丈。「思っていることはハリケーンのようにたくさんあるんだけど、言葉が尻込みして出てこないんです」といった後、自分の胸に向かって、「言葉!」と言葉を怒る(^^;)。場内爆笑。さらに、雪に見つめられて照れてしまう丈。しばらく、いつもの、恭兵さんと坪田さんの出会いの爆笑シーンが続く。そして耳をふさいでもらって「好きです」と告白。坪田さんの「でも不思議。今まで会ってもいないのに会ったことがあるような感覚・・・」というセリフのあと、「YOUR LAST CALL」が流れる。当時久しぶりの坪田さんとのデュエットだ。見ていてすごくうれしかった。たぶん客席はみんなそう思っていただろう。銃撃戦が起こる。丈たちギャングの相手からの強襲である。しかし、これが金儲けのための仕事である。場面が変わって「女だけのチャールストン」の歌。霧生さんたちダンサーの出番。政次郎をもてなす丈。「お兄さん」と呼ぶ。話がおもしろくなって来て、丈の仕事が気になる政次郎と雪。ごまかす丈にエトーが言う。「東京ジョー」。丈太郎はすでに悪い噂で有名になっていたのだ。雪・エトー・政次郎の3人は帰って行った。仕事(殺し)が終わったばかりの丈。雪と会い、殺し屋であることがばれてしまう。雪は、私の前から出て行ってと決別を告げる。「俺はアメリカを謳いたかったんだ!」夢を追いかけていること、必死に生きていることを雪に訴える丈太郎。泣き崩れる丈を雪は優しく抱きしめた・・・。ここで前半の幕。丈太郎の叫ぶようなセリフに感動の余韻が残る。KIDらしい恭兵さんらしい叫びのメッセージ。
 後半。丈は政次郎に雪と結婚したいことを告げる。丈と付き合うと雪が不幸になると判断する政次郎は、「お前とは兄弟のように好きだが、今のビジネスから手を引いて日本に帰るなら考えてもいい」と言う。雪は、マフィアと分かっていても愛していると政次郎に言うが、政次郎はやはり反対した。舞台にクラシックカーが現れる。ノロノロほんとに動く。すごい演出だ。乗り回した丈が、「すごいスピードだぜ」と言って場内爆笑。桜子に彼氏ができ、その結婚を許さない丈。政次郎と同じ兄の立場では、桜子の気持ちが理解できず頭ごなしに反対する。さて、丈太郎は最後のお願いのつもりで政次郎と会う。しかし、男同士の友情も、限度があった。政次郎は丈太郎の前で、さよならを告げて歩き出した・・・。丈が叫ぶ。「その角を曲がれば、もう二度と会えなくなってしまう!」。「こんな暗い夜は」の曲が流れる。恭兵さんのソロコーラス。全員が出てきて紙吹雪が舞う。さすがのメインコーラス。ジーンと感動してしまう。歌が終わったと思ったら、なんと連続して歌だった。「SING HALLELUJAH」。これも全員コーラスだ。「ハレルヤ」の合唱に、おもしろい歌だなと漠然と思う。丈につきまとう女タミ子。丈のことが好きで心配していると言っているが、丈は母性的で世話好きな彼女を全く相手にしない。タミ子はひとりぼっちで泣き叫ぶ。「謳いたいの!丈はアメリカを謳いたいと言っているけど、私は日本を謳いたいの!」。北村さんのソロ「カチューシャ可愛いや」。聞き覚えのある童謡の前奏が流れる。あまりにも郷愁的でジーンとする。北村さんならではのすばらしい歌だ。途中から女性コーラスも混じる。そこへ桜子の彼氏の岩城(林さん)が再び現れる。タミ子の歌を聞いたからか、丈は桜子と岩城の結婚を許す。再び銃撃戦。マフィアの仕事とはいえ、命懸けである。と、その時。三男の潤一郎(磯部さん)が銃弾に当たってしまう。そして潤一郎は、丈太郎の目の前で息を引き取る。辰男が衝撃的なことを口走る。潤一郎を撃ったのは、山崎政次郎だったと・・・。潤一郎の葬式。「賛美歌「あなたは見ていたのか」」が流れる。シシリアは珍しい歌ばかり使われるなあと思う。丈太郎は政次郎を目の前にして、今度こそ雪をもらうと宣言する。こうして晴れて丈太郎と雪は結婚パーティを執り行った。エトーは政次郎に言う。「丈の目を見て。丈はあなたを殺そうとしている」。パーティーが終わり再び外で会う丈と政次郎。「復讐がなければ、この世から愛や友情はなくなってしまう」。こうセリフを言い、丈は政次郎を撃ち殺す。恭兵さんと雪が二人で抱き合って、了。恭兵さんの挨拶の後のカーテンコールは「1920 OH GOOD DAYS」。これまた劇団四季で出てきそうなアメリカンな歌でビックリ。歌詞の中に「シシリアでダンス、これでおしまいさ」という文句がある。
 恭兵さんが挨拶で言ったとおり、シシリアはシリアスなドラマであろう。一昔前のKIDの「アメリカで一旗揚げたい!」という夢を再現したようなシチュエーション。また、そのスケールの大きい非現実的な夢を説得しようとするところは、ペルーにも似ている。若干だったが、日本の郷愁を対立させる場面もあり、「夢」「故郷」というKIDのテーマを忠実に使ったオーソドックスな芝居だったとも言えよう。「夢」「故郷」、このテーマがある限り、ぼくはKIDファンを続けていける。丈太郎名ゼリフ「復讐がなければ、この世から愛や友情はなくなってしまう」は、「愛とは戦いなんだ」のKIDの精神の流れ。また、「その角を曲がれば、もう二度と会えなくなってしまう」のセリフも、「出会い」をテーマとしたKIDモチーフ。「ポアロ」や「ポルカ」などにも似たセリフがある。たしかに東さんが言っていた「集大成的な作品」になっている。
 敢えて言うなら、葛藤場面が少なかった。丈太郎の夢は、長男ということですんなりと通ったし、丈太郎の生き方に反対するタミ子や政次郎にも、力でねじ伏せた感がある。もう少し悩み苦しむ「弱さ」も、丈太郎は見せてほしかった。その意味で、ぼくの場合、前半幕前の雪への「懇願」が最大の感動シーンだった。

イリちゃん(10/1)
 早速、本日観てきた飯山さんのKID再現ライブ、のレポート書きます!忘れないうちにね!
 開演。藍の色の康友さんの名ゼリフが流れる。「街がオレンジ色に染まる頃・・・」。うわ!このセリフ好きなんだってば!藍の色の「幻の街」が流れる。と同時に、舞台のスクリーンに、KIDのパンフレット群が映し出される。「藍の色」「黄色いリボンPARTU」(飯山さんのデビュー作)「黄金バット復活版」「驢馬」「シンガポール」「メロス」など・・・。この瞬間、「おおっ、KIDファン感涙のスタート!」と期待が高まる。続いて「駄々」のイントロ。いきなり来たか!そして飯山さんの登場!駄々をトップバッターに持ってきて熱唱。藍の色のときと違って振りがある!(^^;)。初めて見る「駄々」の振り付け!(^^;)。これこそ飯山さんの一人舞台だ、と、当たり前のことを思った・・・。このあと客やスタッフに対してのセリフがある。そして突然、要助の声。「あんた、あの子の藍の色に気づかなかったのか!?」という例の女の子を自殺へ追い込んだ輝彦への殺意のセリフだ。ここで我に返る。飯山さんは、いきなり輝彦を演じていたのか(^^;)。そういえばさっきライムライトという言葉も言っていたし。気がつかなかった(^^;)。そして、この要助の声は、磯部さん。客演することは来る前に知らされていたけれど、声の出演だったの?・・・「殺人の祭り」がかかる。この曲にかぶせて輝彦がセリフを言う。「ぼくはたった一つのペンダントを探している・・・」例の名ゼリフだ。間奏で輝彦は刺される。「行けよ。女たらしの最後っぽくはないが・・・」このあたり忠実に藍の色を再現。「次のページには」が流れてきて、飯山さんはハケる。代わりに再びKIDのパンフレット群。「ドア」「オリーブ」「ポアロ」「SHIRO」「ペルー」・・・。恭兵さんがいたるところに映っている。飯山さんと恭兵さんはたしかにコンビだった!改めて、しみじみと、感激する。
 ほのぼのとした音楽から善太が浮かび上がる。ペルーだ。あの善太の口調。さすが、23年前とまったく変わってない(^^;)。飯山さん本人が、当時いちばん誉められたと言っていた役だ。例の巻頭のセリフを言う。「スピードガン40km」とか「身長が1cm低い」とか、ギャグも同じだが(^^;)、有名な「石焼きいもパン」が抜けている。ぜひ入れてもらいたかった・・・。「・・・おひさまの意地悪・・・」まだ続いている。このセリフはたしか長い。すると、最後、「夕焼けを見つめていると雪が降ってきた」と来た!ここで「ドア」の「」が流れる(^^;)。ちょっと強引な感じだが、ここでスクリーンにKIDの舞台の映像が流れる。「藍の色」「マンハッタン」「アンデルセン」「SHIRO」「「ロマンス」「シシリア」・・・。非常にうれしい!いつも恭兵さんの映像中心にビデオを観ていたせいもあって、飯山さん中心のこの映像は、非常にうれしい!シュミットのラストのシーンやマンハッタンの「追っかけ」のシーンが映っている。残念なのは音がないことだ。しかし、それにしても新鮮に見える。感動だ!
 突然後ろから飯山さんが現れる。二代目中村浩吉。「夢の湖」のときの役だ。この芝居は観ていないが、なかなかの長ゼリフだ。あれ、ということは、ペルーはもう終わり?ちょっとショック。「北京のギャング」「年の値段」あたり歌ってほしかったなあ。磯部さんがいるわけだし・・・。それにしても、この夢の湖のセリフ、長い。きっと飯山さん後期の代表セリフなのだろうか。ここで飯山さんが客に振り返る。「KIDの代表作の3役を演じました。KIDに13年にいました。先輩には柴田恭兵さん、三浦浩一さんがいます・・・」。恭兵さんにはさらっと触れながら、私は、三浦さんも恭兵さんも今日は観に来ていないな、と確認したりする。飯山さんが続けている。「今日初めて私をご覧になる方・・・」と客席に問う。客席からまばらに手が挙がる。さすがに、内容が内容だけに、あまりいないだろう。しかし、ここで、妙に客層が若い人が多いのに気がついた。そこで、磯部さんの紹介がされる。(要助役はたしかに磯部さんだが、正確に言うと再演のときで、日劇(365)のときは三浦さんだった)。磯部さん登場。二人並んでトークショー!磯部さんと飯山さんは、知る人ぞ知る大の仲良し。飯山さんは当時磯部さんを後輩としてずいぶん信頼していたそうだ。磯部さんが言う。「こうして一緒に舞台に上がるのは何年ぶりでしょう?・・・11年ぶりみたいですよ。東さんにはよく怒られました。物をよく投げられました」「ぼくはそんなことなかったよ」と飯山さん。笑いが起きたが、これはほんとにそのとおりで、飯山さんはKIDの中では、大のまじめ人間で練習熱心でした。飯山さんが怒られたという話は私も聞いたことがありません。続けて飯山さん「今年51歳になるのですが、今になって東さんのセリフの意味が理解できてきたような気がする」。ファンもそうなのですが、役者さんも同じなのですね。KIDが、東さんが送ったメッセージ性は、若者が大きく育ってからも理解が得られる、すごいものなのです。磯部さん「ぼくは飯山さんと14作共演していたんですよ。最初の舞台が二月のサーカス。一番強烈な思い出は日曜日のカイン。本番では7ラウンド実際に闘いました・・・」。ここでスクリーンにカインのボクシングリングの写真が映る。そして磯部さんのギャグが連発した後(^^;)、カインを再現しようと磯部さんが提案。3ヶ月共栄ジムに通っていたという二人のスパーリングが始まる。終わると今度は、藍の色の「牛乳のソーダ割り」を飲みましょうと磯部さんが提案。藍の色で要助が飲む名物だ。しかし客の反応は薄かった(^^;)。知らないのかなあ(^^;)。最後に、磯部さんが「右腕の唄」を熱唱。こうして考えると、よみうりホールの再演から数えても20年ぐらいになるかな。磯部さんの舞台としても懐かしい限りだ。
 このあとは、飯山さんの日芸当時の幻の映画作品「残された翼」が流れ、現在活動中の剣塾のコーナーとなった。若いお客さんが多かったのは、こちらの関係者やファンの方々なのだろう。
 総じて、私みたいなオールドKIDファンは、大いに楽しめた舞台でした。KIDではあまりソロがなかった飯山さんでしたが、「俺のあだ名はマシンガン」あたりは有名だから、ほしかったな、と思いました。でも、コンサートではないんだもんね。3つだし。
 思えば5年前(戯画にいた頃)、飯山さんとお話させていただいたとき、いつか独立し、KID作品を再現したい、と私に約束してくれました。作品の再現ではないけれども、これが叶ったわけですね。そういえばそのとき、「磯部には声を掛けたい」とも言われていたのを思い出しました。練習熱心だけでなく、ほんとうに実行力のある飯山さん。独立、再現と、着実に言ったことを進められています。果たして、KID作品の再現は、いつか興るのでしょうか?いずれにせよ、それは飯山さんが中心になる、そう確信した今回のお芝居でした。

アイコさん(6/18)
 恭兵さんのSHOUTってコンサート見られました?TV放映の映像を見たんですけどその中で気になる曲が。
 FOOL'S  PARADICEって曲なんです。なんか会場全体のファンもノリノリでして。バックダンサー(キッドの人たちかしら?)も恭兵さんも定番ナンバーって感じで踊ってて。
 キッド関係の曲でしょうか?もしご存知でしたらヘルプ下さい。耳と目に残ってしょうがないのです。

イリちゃん(6/19)
 行きましたけど、あの曲は、知りませんでした。KIDの曲じゃありません。断定はできないんですけど。セカンドとか内部で使ってるかもしれないので・・・
 でも、間違いなくコンサート用のオリジナルだと思います。ですから、ぼく個人的にはあまりノリノリではありませんでしたよ(^^;)

アイコさん(6/19)
 イリちゃんさんはSHOUTのコンサート行ったんですね。うらやまし〜。でも途中で『あぶない刑事』のコーナーみたいなところがあったのは???と思ってしまいました・・・。
 で、Fool's Paradiceはコンサート用の曲の可能性が高いのですね。情報ありがとうございました。少しのことであっても、私には嬉しいです。

イリちゃん(8/7) 
 スーパーマーケットロマンスの覚え書きを書きます。

 私は、事前にパンフレットを読まない主義だったが、スーパーマーケットロマンスのときは、パンフに写っている外人に目を奪われ、思わずペラペラめくってしまっていた。この人は誰だろう・・・
 結果的に、芝居が終わった後、この人が登場しなかったことを知り、KID七不思議の一つに挙げていたが、スタッフの方に聞いたところ、本番直前になっていなくなってしまったとのこと。KID的にはあまり驚くようなことではなかった(^^;)。それよりも坪田さんが入院して出演していない作品であるのが、つくづく残念でした。

 幕が開くと、正面全体に棚、右側に本棚、左側にレジがある。スーパーマーケット「ダブルバンブー」の店内だ。
恭兵さんは最初のダンスから登場。そのあと、ロボットダンスをしながら若者たちが登場。磯部さん、林さん、小野さん、萩原さん、長戸さん・・・しかし、みんな、ダブルバンブーの従業員なのだ。才蔵(恭兵さん)が従業員全員を前にして「オープン」を告げる。流行っている映画「ゴーストバスターズ」のような音楽が流れる。オープニング曲「ウェルカムスーパーマーケット」だ。そもそも「スーパーマーケット」という言葉は、東さんが常々温めていた好きな言葉で、買い物=自由→夢という発想が、ついに芝居に固まったのである。
 店にはいろんな客がやってくる。爆弾音の真似をするあぶない男(小池さん)、オールナイトフジからやってきた女子大生(大塚さん)、冴えない眼鏡のサラリーマン(飯山さん)、男勝りのおばあちゃん(霧生さん)、すっかり霧生さんは国谷さんの役を踏襲してしまった・・・。
 ダブルバンブーでは本を売っている。その理由を店長の才蔵は言う。「アメリカではスーパーマーケットに本を置いているらしい。スーパーマーケットロマンスって言うんだ。スーパーマーケットのような身近に、ロマンスつまり夢を置いたっていいんじゃないかって」。そもそも才蔵とは何者なのか。一部では、BIG CITYからやってきた名うてのダンサーだという噂もある。しかしそれならなぜ、この小さい町で店長なんぞをやっているのか。
 才蔵は続ける。「ロマンスは遠い世界の話だけではなく、日用品の中にも存在する。冒険はいつの時代にもある。そう、例えば、眼鏡を掛けたサラリーマンがスーパーマンになるように!」。「ハックルベリーフィンの冒険」のコーラスだ。飯山さんと恭兵さんのコンビの動きがいい。続いて才蔵に恋してる未来(名和さん)が一冊のロマンスを読み始める。空想シーンなのだが、名和さんの朗読どおりに恭兵さんが動くのが面白い。「ああ、ダフィーの美しい微笑み・・・」と朗読したとき、恭兵さんもニヤッとしたのが最高だった。場内爆笑。次のロマンスは「ターザンの逆襲」。飯山さんと大塚さんが今度はターザン夫婦になって登場。この芝居は一人三役四役は当たり前である。次のロマンスは西部劇。恭兵さんの役ハリーは、未来に向かってこう言うのだ。「恋とは、決してヒーローのような素晴らしい男に憧れることじゃない。自分の街のすぐ近くにいるありふれた男を目覚めさせることなんだ。しかし俺は街や故郷を変えようなどとは思ってはいない」。そう言ってハリーは、「さらば夢!」と叫んで馬に乗って去って行った。「WHERE DO I GO」のコーラスが始まる。「さらば夢よ〜疑いもなく戦いに自分を賭けた時代よさらば〜居眠りしている恋人を起こし〜荒野を目指す〜だけどどこへ行けばいいのか〜」。夢を捨て、自分の生まれた町で友達と生きていく・・・、こういう生き方こそ、本当の幸せなのか。でも、少女や青年が夢を捨ててしまうのは悲しいではないか。そういう葛藤により、感動の渦に巻き込まれ、思わず目頭が熱くなる。久しぶりに昇天してしまった。前半幕前のコーラスでこんなにジーンときて、頭がカーッとなってしまったのは、「ポアロ」の「憤りがあるうちならば」以来かもしれない。名曲だった。
 後半の幕が開く。ダブルバンブーの若手従業員たちは、ブレイクダンスでBIG CITY一になるという夢を諦めてはいなかった。才蔵もやってきてダンスを披露する。これが「同じドア」の「ダンス」以来の恭兵さんのソロダンスナンバー「Shall we dance」である。サングラスに黒の吊バンドという「オリーブ」の「Rollin'Down」の格好も、激しい70年代ディスコ調の踊りも、恭兵ファンにはたまらないサービスに見える。
 しばらくして、一転今度は恭兵さんと霧生さんが空から現れる。ピーターパンの格好で・・・。裏声で話す恭兵さんは自分のことを「ピーター」と言い、不気味な笑いを場内から取り続ける。この宙吊りは、「アンデルセン」の再生というよりも、郁恵ちゃんの舞台「ピーターパン」のパロディとしている傾向が強い。「アンデルセン」の「白鳥」ほどの規模の宙吊りではなかった。続いて、客席から飯山さんのスーパーマンが登場。「ぼくはスーパーを守るスーパーマン!」という名ゼリフ(?)を残す。次は恭兵さん、今度は海賊だ。海賊は言う。「現実、夢、どんな世界でも、何かしら胸がときめき、自分が生きてることに感動し、それを守るために全力を尽くすことが必ず一つはある。仕事でも、恋でも、何でもいい、それこそがロマンスなんだ!
 そんなとき、自分の町のダンスに飽き足りなくなった若手従業員の一人、佐助(磯部さん)が、チャンスとばかりにBIG CITYへ旅立つ決心をする。しかし、町の友達を捨て、妊娠している恋人を捨てて出て行くことに、才蔵が、許さないと身体を張って阻止しようとする。そして、佐助に刺される・・・
 これは夢の中の、ロマンスなのだろうか。あの海賊は、未来の空想だったのだろうか、才蔵ではなかったのだろうか。未来は混乱する・・・
 死んだ才蔵は言う。「俺は生きるのは下手だけど、死ぬのはきっと上手いと思う。一番大切なのは、時を、その時を精一杯生きるってことなんだ。俺はきっと笑いながら死ぬと思う。なぜって、俺は人を愛して愛された.。そう、人生はロマンスのようだった・・・」。エンディングコーラスの「時はロマンス」が流れる。「長い時を過ごした、ここ、この場所を〜素晴らしい町なんだと思う日が来るだろうか〜ここで暮らす日々が〜あの夢と冒険だと思う日が来るだろうか〜時はロマンス、御伽話だね、人を愛して愛する〜」。幕。
 アンコールで、私がKIDの歌で一番好きな「心に空き地を」(アンデルセン)が流れる。「何事もなくても終わっちゃうよ、人生〜結局闇という出口へ間違いなく進む時間のエスカレーター〜そこは君のスーパーマーケット。限られた買い物かごに何を買い込もう〜
 相変わらず見事な歌詞でした。私は再び目頭を熱くして、自分の生き方を考えていました・・・

イリちゃん(9/7) 
 「CHERRY WARS〜桜んぼ戦争」の覚え書きを書きます。

 まず、この芝居は、KIDの15周年記念作品であるということで、KIDの黄金期昭和54年から5年経ってしまったんだ、という感慨があったことを覚えています。全国公演に走り出したKIDは、今まさにTHEATRE365以来の自分の劇場を持ち、再び走り始めたのだ!・・・という思いに至ったとき、なぜWORKSHOPでやらないのか、という大きな疑問を抱きました(^^;)。それはそうだろう、なぜなら東京では、WORKSHOPから完全に離れ、「SHIRO」以来のPARCOpart3だったのだから。「カイン」の公演後半から、ラフォーレミュージアム赤坂を使っていて不思議だったのですが、東さんがアッシュビルと揉めてしまったらしく・・・なぜだかは「ペルー」の感想文のときに書きますが、「ペルー」をご覧になっていた方はきっと心当たりがあるはずです(^^;)

 さて、毎回蛇足を書く必要はないのですが(^^;)、パンフが小さくなった!、「CHERRY WARS」バッジが売られている!、ステッカーって「オリーブ」のとき以来じゃない!?、今回のTシャツは恥ずかしくて着れない!、など、珍しく営業的な趣向に驚かされつつ(^^;)、初のSF作品に(やや不安ながら)入っていくのでした・・・
 いきなり舞台の壁に、ビッグブラザー(恭兵さん)の顔が浮かび上がり、ナレーションが始まる。こういう投影方式って今まであったっけ・・・。「ここTHE HOUSE OF LOVEは、家であり、学校であり・・・身勝手な快楽に走る少年たちを集め・・・ここで行われるのは真の教育であり、得られるものは本当の自由であり・・・」というビッグブラザーの説明を聞いて、半年前まで放送されていたドラマ「オサラバ坂に陽が昇る」と同じ設定だと気づく。恭兵さんの最近のドラマもアカデミックな役ばかりなのだ。偉人、教師、青年将校、武士・・・。15周年、ちょっとテーマが重いが大丈夫か・・・。あ、でも、そういえば「驢馬」は病棟が舞台だったな・・・。いろんな思いが馳せる中、HOUSE OF LOVEに「収監」されている生徒たちが現れ、オープニング曲「Knock The Door」が歌われる。みんなメイクが怖い。「〜ドアの向こうでお前が待ってる〜ドアの向こうで夕陽が沈んでる〜」などという歌詞から、囚われの情況なのだろうかというせつない推測をする。今度はHOUSE OF LOVEの職員のR1〜R6が現れる。みんな兵士のような格好をしている。パンフにはR5までしか書かれていないが、たしかR6までいたと思う。R1(飯山さん)が、「今の君たちは社会の迷惑なんだ」と言い放ち、今度は職員だけの歌「You Are Monster」だ。タイトルどおり、子どもたち若者を恐れ、忌み嫌う教育者たちなのだろう。そこへビッグブラザーとマザーも現れる。ビッグブラザーによる訓示だ。「反抗する少年たちが問題なのではない。おとなしい感情を押し隠している少年こそが反乱を起こす。世の中を変えるのは、その子だ。おとなしい平凡な子どもこそ従順な振りをしている。しかし彼らは陽気に笑いながら「子ども十字軍」を作り、いつか反乱をする」。敬礼をするR1たち。ところで、子どもたち8人もそれぞれX1〜X8という名前で呼ばれている。その中の一人X7こと太一(小野さん)がマザー(坪田さん)と話をしている。淋しげな暗い顔をしたこの少年の悩みを聞いているのであろう。太一はボソボソと語り出す。お母さんを刺してしまった、と。しかし太一は、どうして刺すまでの行動をとってしまったのか自分でも分からないという。マザーは、子どもは邪悪なものよと断った上で、「人間には8つの幸せが必ずある。だから不幸が7つ現れようと、8つ目の幸せに賭ければいいわ」と太一を慰める。舞台がピンク色になり、桜の木の下にいるような錯覚になる中、太一が歌い出す。「お母さん、思い出すよ、手をつないで坂道を歩いたころを〜sweet sweet memory No.8〜さよなら幼い日の甘い思い出よ〜」。「Sweet Memorys No.8」。いい歌だった。マザーはビッグブラザーにこのことを伝えると、自分自身の話をするのだった。「私にも思い出があるの・・・」。それは、幼いとき亡くした父の思い出だった。そしてビッグブラザーに、「だけど私にも残り一つの幸せが必ずある」と告げるのだった。久しぶりの坪田さんのソロ「Sentimental Prince」が流れる。(あれ、このあと小野さんのソロだったかなあ・・・どっちだか忘れちゃた・・・まあいいや(^^;))。ビッグブラザーはこう言う。「彼らにとって一番の敵は優しさだ。時としてその優しさを利用し、彼らを我々のロボットにしなければならない。彼らは、反抗して自己満足の自由を得るか、服従して自由となるか、どちらかの自由を選ぶんだ」。なんか恭兵さんの役、今回は徹底というか一貫してるなあ、と再びSFミュージカルに不安になる。
 さあ、今日は面会日である。担任の教師に蹴りを入れた少女X5こと利羅(名和さん)には、その担任教師・柿崎(康友さん)がやってくる(康友さんはR5と一人二役)。もう一人、親父をバットで殴った少年X6こと新(磯部さん)には、元気な母親(霧生さん)がやってくる(霧生さんはR4と二役)。想像通りの国谷さん式ハイテンションで長ゼリフが終わった後、他の子どもたちも次々と自分の過去を語り始める。婦女暴行容疑の少年X8こと左京(萩原さん)、友だちのヘソを焼いたという少女X4こと智(大塚さん)。R1は智のことに気があるらしく、智の方言の真似をしたり、智と二人で「教官!」「松本!」などとスチュワーデス物語の真似をしたりして場内を沸かす。途中から現れたビッグブラザーもR1と一緒に調子に乗って不良言葉の真似をしてふざけている。ここで全体コーラス「ROBOT」が入る。そして全員いなくなり、X3こと祐子(北村さん)だけが一人残る。祐子は、親友に自殺され心が病んでしまったという。続くX1こと薫(金井さん)は、彼の子を卸してしまったことを告白し、せつなくも「練鑑ブルース」を歌う。「練鑑ブルース」は歌そのものをキャプチャーした軍歌である。私は「可愛いスウちゃん」というタイトルで知っていた。以前KIDでは「黄色いリボン」のとき「花の首飾り」を、「十二月の夢」のとき「きよしこの夜」をキャプチャーしているが、珍しいことだ。のちの「シシリア」の北村さんのソロ「カチューシャ可愛いや」につながる。
 R1〜6、それにビッグブラザーとマザーが宴会をしている。それぞれが一発ギャグを言い合い、場内を沸かす。ビッグブラザーも、「しまった!狂犬」→「しまったきょうけん」→「しばたきょうへい」というシャレを興じる。恭兵さんもハイテンションだった。場内爆笑。最後はR1飯山さんが、(ギャグは)「まだこんなにあるんだ」と言いながら、(楽屋で使っている)ネタ帳を観客に見せる。さらに爆笑。その流れで前半ラストのコーラス「未来遊戯」に移る。
 後半開始のダンス。実はここが問題のシーンだ。男性の役者さんたちが女装して現れる。それだけでもショックなのだが、それだけでなく、男性客に近寄って来るのだ。私は当然狙われる。理由はたくさんある。一つは男一人で観に来ていること。当時KIDや恭兵ファンの集いで男一人は、まずいなかった。もう一つは整理番号「1」のとき。つまり前列中央に座っていたこと。かくして、恭兵さんがやってきて、私の頭をなでながら、耳元で「ごめんね」と言い、去っていく。うれしきことなのだろうが、このときばかりは、周りの女性ファンの目と恥ずかしさで、全然喜んでいなかった。さて、この頃のKIDは、前半1時間半、後半1時間という感じだったろうか。後半は急激に話が進んでいく。ビッグブラザーは、ゴールディングの「蝿の王」という小説を引き合いに出し、「この小説のラストで、無人島に辿り着いた子どもたちは殺し合いを始める。そう、子どもたちにはビジョンがない!」と言い、「ハメールン」の「予言者のうた」を彷彿とさせるソロ「地獄のビジョン」を歌う。そして、「子どもたちは時機に、背広を着てネクタイを締め、おとなしい大人になる」と断言し、マザーに向かって婚約を誓う(名前が名前だけにすでに夫婦だと思っていた・・・)。結婚をするということは、このHOUSE OF LOVEでの教育計画を断念することであり、老後の暮らしに備えるという意味である。X2こと夏彦(小池さん)の独白が入る。夏彦は、幼い日、大人になるということは、金色のライオンと戦って勝つことだと教えられた、と話す。それは、X1〜8の中で、最も少年らしい、夢のある告白であるように思われた。「THE GOLDEN LION」のコーラスが始まる。「夢を追うことfollow dream、そしてまた夢、そうやってdream again、いつまでも夢を追うこと〜子どもたちは物言わぬ宇宙に揺られ、すももとあんずと桜んぼの夢を見ていた〜」。せつないコーラスがやっと飛び出した。そんなとき、今まで反抗する気がないような態度をしていたX6新が、アルジェリアを旅したときの話をする。「アルジェリアの若者は、俺たちと全く別の世界を見て、幸せそうに生きている。俺たち不良は本当に自由なのか?」。そして、決心したように、「脱走して自由になる」と宣言する(磯部さんってひそかにこの役多いなあ(^^;))。一方、ビッグブラザーは、マザーを相手に、「幸せは残り一つなのか?」と改めて聞き質す。うなずくマザーにビッグブラザーは、「俺は若い頃あいつら以上に悪い子どもだった」と言い、「だからこそ俺は野心を!愛の家の計画を、遂行したい。そして、結婚を・・・。マザー、幸せは本当に残り一つだけなのか・・・」。ここに来てじわじわとせつなさが募ってくる。ビッグブラザーは初めから悩んでいたのではないか。大人の振りに見えただけなのか・・・。X1〜8が叫ぶ。「自由になるための戦争!CHERRY WARSだ!」。そしてコーラス「CHERRY WARS」が始まる。子どもたちと職員たちとの掛け合いの歌だ。・・・戦いが終わり、エンディング「MORNING」が流れる。「訪れる朝のメロディ、ほんのひとかけらの希望の光〜ほんのひとかけらの夢の香り、小リスのようにおどおどと世界を見回せば〜ぼくたちの朝が来た〜」。「アンデルセン」の終焉のように、戦いの結果、いやビッグブラザーの選択はどちらだかわからない。しかし、子どもvs大人の構図が、見事、野心・夢vs現実・母・家庭生活といういつもの形として結ばれた。いずれにせよ、「MORNING」の歌詞を見る限り、選択権は若者(あるいはビッグブラザーのような大人)にある。「CHERRY WARS」は、異色作と言われ、テーマが難解そうだったが、「シンガポール」や「藍の色」のような過去の告白の形を受け継ぎ、今までのKIDの作品同様の感動を味わうことができた。全体としては「ハメールン」に似ていた気がする。アンコールは再び「未来遊戯」だった。ということは、この歌は、SF版「ハンドインハンド」なのだろうか・・・

イリちゃん(9/20) 
 「日曜日のカイン」の覚え書きを書きます。

 WORKSHOPは、創設されてすぐ、「365」以来の支持会員枠を設け、会員は稽古風景を見られるという特典がありました。(ただ、会員じゃなくても、遊びに来たファンは、東さんの一存で見ることができました(^^;))。私は、WORKSHOPやQマンション(当時の事務所)に遊びに行ったとき、次の「カイン」は「歌がないよ」ということを聞き、唖然としました。「カイン」のパンフに、東さんはこう書いています。「〜ぼくは、CMの中にさえミュージカルが氾濫していることに奇妙な苛立ちを覚えたのです。だから今回はそんな時代に背を向けるようにして、芝居とは言いませんがミュージカルではないミュージカルを創ってみたいと考えたのです。だからもしかしたら、いつものような華やかなダンスや歌がないために失望する人も出てくるのではないか、でもこれが失敗するかどうか別にして、東京キッドブラザースが一度は還らなければならない、楽しいダンスと歌の背後にある暗闇を、描きたかったのです。〜」。東さんが、自分のもつ時代感をいかに大切にしているか、よく分かるコメントでした。
 さて、今回の客席は前代未聞!細長いWORKSHOPは、当然舞台が横長に使われるべきなのですが、ボクシングの物語ということもあって、舞台は正方形。つまり、リングが舞台なのです。ということは、客席はどこかというと、格闘技と同じですね、リングの四方に分かれて座るわけです。ちなみに私は、整理番号「1」で観たとき、「ここです」と言われました。一応、上座というか正面席は決まっていました(^^;)。この画期的な客席は、ニュース番組にも取り上げられ、恭兵さんも、「一つの方向ばかり向いてしゃべらないよう、気づいたら、こっちだ、あっちだと顔を振り向くようにして大変だった」と言っていました。しかし、私は行かなかったのですが、ラフォーレミュージアム赤坂のときは、リング形式ではなく普通の舞台でやったというから驚きました(よく考えれば無理だから当たり前なんですけど)

 オープニングのダンスもないので、早速幕が上がり話が始まる。ギャングの一家が町にやって来るところからだ。ボス(八名さん)は3人の子分を引き連れているが、その3人が林さん、萩原さん、小野さん(飯山さん、磯部さん、小野さんは日程によっては役が代わっていた)。そうそう、アンデルセン以来の趣向で、悪役商会の八名信夫さんがゲスト出演されていたのも「カイン」の特色だ(COSMOSのシェルブールでも木之元亮さんの出演があったそうだが)。ギャングたちは、この町でみすぼらしくもボクシングジムを開いているロニィと竜也の兄弟と出会う。この町に居座ろうと狙うボスは、竜也のボクシングの才能を認め、「お前は素質がある、もっと強くなる。俺がマネージメントしてやる」と誘う。しかし竜也(磯部さん)はこう言う。「俺は兄貴からボクシングを教わったんだ。ロニィを見捨てるようなことはできない・・・」。ロニィの町での評判は、女たらしで暴力的というもので、ギャングたちもロニィに対しては毛嫌いするような見方をしている。そう、現在はロニィが指導者、竜也が現役ボクサーなのだ。ロニィが現れると早速つっかかる子分3人。しかし、ロニィを怖がってギャグシーンになる。怖がる子分を見かねて、さらにボスが(悪役商会的な凄みで(^^;))怒るので、3人が尻込みしてますます爆笑。「今にこの町から叩き出してやるぜ!」とロニィ。「あいつらにはあんまり関わらないほうがいいよ、兄さん」と竜也。家に帰ると、不安げな長女(北村さん)が待っている(夏子だったかな、なんか名前があったような気がするけど・・・)。長女は竜也のことがいつも心配で、「あなたはロニィに振り回されているだけなのよ」と気遣っている。ここで、結果的に4曲使われた歌の一曲が流れる。磯部さんのソロ「ロニィ」だ。「でも俺にはいつも優しかった〜やっぱり俺は大好きさロニィ〜俺と違ってロニィは頭が切れる〜敵も多いけど〜女たらしでペテン師で〜今度の日曜日、晴れた日曜日、俺と兄貴は人生に立ってる〜」。アンデルセンの「もみの木は燃えつきてしまいましたよね」を思い出したが、あの歌ほど抑揚はない。でも、せつなく優しい歌だった。序盤からこのあたりまで、何かしっくりとこない。私は観ながら思っていたのだが、それは、竜也=恭兵さんという先入観であることに気づく。そう、恭兵さんは半年前まで「天まであがれ!」というドラマで「達也」という名前のボクサーを演じており、おまけに「シンガポール」では竜也役だった。また、竜也が歌う歌が「ロニィ」というのもややこしかった(^^;)。なので、このあたりまで私は、竜也=兄、ロニィ=弟という間違った理解をしながら観ていたような気がする。さて、ボスが竜也を見初めたのと同様に、ロニィがボスの妻(坪田さん)に一目惚れをしてしまい、話はもつれてくる(このパターンは「シシリア」に受け継がれる)。ここで「ギャングのボス」という短い歌が入る。八名さんのソロだったか、萩原さんたちも一緒に歌っていたか覚えていない。竜也は、ロニィがボスの妻と恋をするのに一抹の不安を覚えたが、ロニィとスパーリングをやりながら、「お前はもう実力がある。一人前だ。昔みたいにいつも俺にくっついて来なくていいんだ」と言われ、遠回しにも互いに干渉するなと言われていることに気づく。これも兄弟愛の形なのだろう、ジーンと来る。ある日、ロニィのボクシングジムにボスの妻がやってくる。坪田さんの表情が怖い。誰かがロニィとの関係をボスに告げ口をしたので、しばらくは無茶な行動を謹んでほしい、じゃないと最悪私たちは殺される、と言う。しかし、それを後で聞いたロニィは一人で叫ぶ。前半のクライマックスだ。「〜俺は血の臭いがしみついているんだ。俺はどんなに戦ってもチャンプにはなれない。ろくでなしだ。とっくの昔に、陽の当たる場所では男になれないと諦めてたんだ。俺の親父は口癖のように、貧乏人はゴミための中で死んで天国で目を覚ますんだと言っていたが、俺はなんとしてでも、あの女と一緒にゴミためみたいなこの町から逃げ出すんだ。地獄で目を覚ましてもかまうもんか!
 後半ももちろんダンスがなく、いきなり、ギャング側のボクサー(飯山さん)と竜也の試合が次の日曜日に決まったという話が進む。ギャング側のボクサー(飯山さんもたしか、佐伯とかなんとか、名前があったように思うが・・・忘れた)とロニィの妹(長女)は実は恋人であり、弟と彼氏が戦うこの試合をやめて欲しいと懇願する。試合前日、ロニィは竜也に向かって、今度の相手にはアウトボクシング(接近せず離れて戦う)で行け、と言う。最悪引き分けでもいい、と。しかし、この兄らしくない提案にも、竜也は、「わかった、アウトボクシングをやればいいんだね。俺は兄ちゃんの言うことなら何でも聞くよ」と健気だ。その言葉を聞いてロニィは歌を歌う。「兄のバラード」だ(この歌はこの頃KIDと親交のあった上田正樹さん作曲)。「お前は昔から泣き虫だった。踏み切りの遮断機の前でいつも泣いていた。コカコーラの味も酒もタバコもみんな俺の背中で覚えていった。俺の使い古しのシャツを着て、使い古しのおもちゃで遊び、俺が見た夢を次の日の夜に見た。ウイスキーの味も映画もボクシングもみんな俺の手解きさ〜ただ無心に信じてきた〜お前は俺の歌を歌い続けて、歌い続けてここまできた〜」。ロニィはボスと取り引きをしてしまっていたのだ。妻と町を出て行っていい、金も渡す。その代わり、竜也を負けるように仕向けろ、と。
 試合が始まった。飯山さんも磯部さんも本当のボクシングジムで練習しただけあって凄味がある。アウトボクシングを忠実に徹底する竜也にはチャンスが訪れない。逆にラッキーパンチを少しずつ浴びてしまう。それでもロニィを見つめる竜也。その苦痛の表情の中に、竜也の優しく素直な性格を再確認するロニィ。事情を何も知らず、ただひたすらロニィや長女のためにファイトを燃やす竜也。幼い頃を思い出すロニィ。・・・ついにロニィの感情が切れた。「やめろ!アウトボクシングなんかやめるんだ!懐に飛び込んでパンチを打つんだ!」スポットライトを浴びて泣き叫ぶロニィ・・・
 試合が終わった。暗転して、竜也が一人で話し出す。ここからラストまで竜也の回想シーンになる。竜也は回想する・・・「ロニィを殺したのは俺だ。俺がこんな間抜けでなかったら、ロニィは駅に間に合っていたんだ・・・」。そして、ボスの妻とロニィが現れる。駅のホームで待っていたボスの妻。しかし約束の時間にロニィはやってこなかった。ロニィに詰め寄る。「汽車はもう出てしまったわ。今からでもいい、早く車をとってくるのよ!殺されてしまう!」。しかしロニィはこう言う。「なぜかもうそんな気分にはなれないんだ。俺はカインにはなれなかった」。ギャングの妻は驚いて「あたしはどうなるの!」と叫ぶ。ロニィは冷静に「俺たちは殺されなんかしない。誰かが告げ口したというのも君の嘘だったんだろう?しばらくこの町でじっとして、俺よりいい男を見つけるんだ」。ボスの妻は笑いながらも悲しそうに「私、本当にあなたのことが好きだったのよ・・・」と震える声で言い、隠していたピストルを発射した・・・。倒れながらもロニィはしゃべる。「俺は生まれて初めて一度に二つもいいことをした。竜也を裏切らなかったことと、お前に殺されたことだ・・・」。ここで二人は消え、竜也の独り言に戻る。スポットライトが切り替わる。「〜もし俺がこうまで間抜けじゃなかったら、ロニィはきっと、八百長をしたことを事前に打ち明けただろう。そして俺は、ロニィのためなら、どんな試合でも言うとおりに負けただろう。百万回でも。もし俺がもっと利口だったら、ロニィの気持ちを読み取って、あの第5ラウンド、アッパーカットを喰らった瞬間に倒れたこともできたはずだ。それにもうちょっと利口だったら、どうせ負けるにしても、もっと上手にアウトボクシングをやっただろう。あんなにめちゃくちゃ打たれたおかげで、ロニィは我慢できなくなって、自分が殺されることを承知で、俺にインファイトで行けと叫ぶ羽目になってしまったんだ。ロニィは最後逃げることもできたはずなのに、俺が半人前だから、いつまでも目が離せないでいたんだ。世間では、ロニィはギャングに殺されたと思われているけど、本当は、ボスの妻でもない・・・俺が殺したんだ!〜」。・・・こうして最後に、唯一の全員コーラスが歌われる。全員が4方向に分かれて向いている。「〜きっときっときっときっときっときっときっとあなたを〜もっともっともっともっともっともっと知りたくなる〜心をぶつけて〜心を重ねて〜」。「ペルー」に続けて今回のラストも小椋さんの歌をそのまま使っている。愛の歌「See you tomorrow」だ。(了)

 パンフレットの続きに、東さんはこう書いています。「〜これまでのキッドブラザースのキャラクターは、観客と等身大でした。どこにでもいるような街の若者でした。しかし今回は、ギャングやその情婦、ろくでなしやボクサーなど、つくられた人物たちが登場します。舞台の上に「自分」を観ていた人たちは、もしかしたら「自分」を探せないで混乱するかもしれません。しかしぼくは、この登場人物たちを、まさしく「あなた」自身として描いたつもりです。〜」
 混乱などしませんでしたよ、東さん。自分の町や男らしさを捨ててまで人を愛したロニィ。弟に愛されたまま死んでいったロニィ。愛し愛されることが、こんなに大事なんだ・・・ぼくにはできるだろうか・・・そんなことを考えながら、私はWORKSHOPを出て、感動の意味を反芻しながら、いつの間にか山手線の中で揺られているのでした・・・