2000/09/20 Vol.21 「見る側の姿勢」








恭兵さんの自叙伝「熱風」の第6章「君へ」は、ファンに向けたものです。

その最初の「君へ」は、とても長くなっています。なんと10ページ。

ぼくは、これこそ、恭兵さんがファンに伝えたい部分であろうと推察します。

冒頭の部分だけ引用します。



君へ。

俺、一番うれしいのは、俺やキッドの芝居を通じて、なにかに燃えてくれること。

たとえば受験なんかで壁にぶつかっちゃって、

どうでもいいやなんて思っていた子が、キッドの芝居見たりして、

ものすごいショックを受けて、

それ以後、「自分で決めた以上は全力を尽くして燃えなけりゃいけないんだ」

って決心してくれたりすると、本当にうれしい。



ふとぼくは冷静になる。

恭兵さんが願うのは、ぼくらの生活部分の向上であり、

ファンに追いかけられることではない。

そう恭兵さん本人から言われてしまったようです。

そこで意識して舞台やテレビで恭兵さんを見ます。

はじめは、カッコウだけ見ていてもいいかもしれません。

しかし、恭兵さんの熱いっぽいセリフもあります。

『キッドの芝居見たりして、ものすごいショックを受けて、』

これが難しい。

自ら刺激を受ける。

この見る姿勢がないと「熱さ」は伝わらないのです・・・








 








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