人は誰もそうであるように、僕は僕自身、
自分が何者なのかということを確かめたくて、
野球をやったり、友達とケンカしたり、人を大好きになったり、家族を愛してきた。
そして、今、芝居をやっている。たかだか役者7年生。
ナマイキだったらゴメンナサイ、諸兄諸先輩。
僕は生理の役者です。
「熱風」出版以降で、いちばん有名な恭兵さんの生の言葉はこれじゃないでしょうか。
ご存知の方も多いはずです。
KIDのミュージカル「SHIRO」のパンフレットより。
あえて解釈するのも雑音でしょうが、
この言葉は、55年の霧のマンハッタンを発端とする、恭兵さんの「自分探し」の旅の中継点といえます。
最終的なメッセージビデオ「ONE ROUND JACK」の完成まで、
恭兵さんは、「ぼくを探しに」というテーマを10年間追いかけていたということになります。
マンハッタンの寺岡のセリフは前に紹介させていただきました。
ここでも同じ意味の言葉であることに気がつきます。
ただ、前回はフィクションの寺岡の言葉だったのに対し、
今回は、恭兵さん本人が発言しているのです。
「ONE ROUND JACK」で、分身が消えるのは一体いつだったか。
そう、このSHIROのパンフの言葉が聞こえてきたときです。
自分が何者なのか確かめられた瞬間、という意味なのか。
だとすると、恭兵さんは、KIDから離れ、自分探しの旅を終わってしまったということなのか・・・
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