2000/07/04 Vol.11 「洋一のサングラス」
「あぶない刑事」の勇次のサングラスは、トレードマークみたいになってしまいましたが、
その前に、洋一のサングラスがありました。
映画「チ・ン・ピ・ラ」の藤川洋一のサングラス姿。
勇次パワーに押されて、けっこう忘れ去られているのではないでしょうか・・・・
あくまでも「フリーのヤクザ」を目指す藤川洋一(恭兵さん)と、道夫(ジョニー大倉さん)は、
見ていて気持ちがいいほど幸せに見えました。
彼らの目指す生き方は理解できたし、ちゃんとポリシーを持っています。
悲劇的な展開になったのは、道夫が伊藤会に入ってからですが、
やっぱり、入ってもらいたくなかったなあ。
入ったきっかけになったのが、「プロ」にさんざん殴られて、
二人が道路で寝っ転がっているシーン。
ヤクザがプロで・・・・俺たちチンピラは・・・・アマチュアなのかね・・・・
やっぱり・・・・チンピラのプロっていうのは・・・・無理なのかね・・・・
有名な洋一のセリフです。
これまで、中途半端な生き方の役柄が多かった恭兵さんだけに、
チンピラだろうと何だろうと、この中途半端な人間こそ、ぼくは大いに共鳴するのです。
しかも、冒頭のシーンで、自由気ままのよさを感じ取っていましたし。
若い、夢見る生き方は、
年齢やアマプロに関係があるのか。
ラストの方のシーンでは、道夫が、
「ずーっとガキでいたっかったのしれないな、俺たちは」
と、感傷的につぶやきます。
中途半端な藤川洋一の生き方に共感したら、
洋一のサングラスを、また、思い出してほしい・・・・
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