2000/06/13 Vol.8 「恭兵さんの涙」








恭兵さんの生の涙を初めてブラウン管で見たのは、

たしか昭和55年年末にゲスト出演していた「ミエと良子のおしゃべり泥棒」でした。

詳しい内容は忘れてしまいました。

ただ、恭兵さんは、中尾ミエさんや森山良子さんとおしゃべりをしているうちに、

いつのまにか泣いてしまうのでした。

たしか家族の話をしていたときだったでしょうか。

びっくりしました。

トーク番組で本気で泣く人だなんて思わなかったからです。

少しずつ泣き始めたのです。ひじをつき、小指で目の端を押さえるような格好で・・・・

のちに、このシーンを見ていた藤竜也さんが、「俺、こういうの、好きなんだよね」、と、

恭兵さんに言っていました・・・・



もう一つ。やはり書かなければなりません。

今でも忘れはしません、沖さんが亡くなられた58年6月28日。

葬儀時のワイドショー番組。見たくなかったのに、見てしまったのです。

遺影のところにCAPの絵があり、

その前に、体を震わせながら大泣きしていた恭兵さんが見えました。



弔辞 柴田恭兵



としゃべっていました。読み終えたところなのか、読み始めたところなのか。

そんなことどうでもよかったのですが。

恭兵さんと「俺たちは天使だ!」を、同時に絶望に追い込んだような映像でした。

とても我慢できませんでした。

とにかく、ぼくにとって絶望的な感情でした・・・・








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